経営難の英ファーフェッチを韓クーパンが5億ドルで買収 Farfetch
世界中のデザイナーのアパレル衣料品を扱う、インターナショナル・ファッションEコマースサイトを運営するものの経営難に陥ったファーフェッチ(本部:ロンドン)を、韓国のクーパンが買収すると発表した。
韓国のインターネット通販大手クーパンは、高級衣料品や美容製品の電子商取引(EC)企業ファーフェッチ・ホールディングスを5億ドルで買収する。両社が18日明らかにした。
ファーフェッチは業界全体の減速が進む中で、技術投資による収益化が難しくなり、ここ数週間で信用格付けの引き下げに見舞われていた。
こうした中でクーパンは、ファーフェッチのタームローン6億ドル(期限設定の証書貸付金)の債権者の80%余りとの間で合意に達した。ファーフェッチは出資を受け、事業を継続する。
クーパンは自社の物流面での専門性とファーフェッチが持つ高級ブランド販売の経験を融合させ、高級品市場が急成長している韓国での事業拡大につなげるとしている。
ファーフェッチのサイトは、国際市場向けに、英語、フランス語、日本語、中国語、ポルトガル語、韓国語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語に翻訳され、世界各地に従業員がいる。
<Farfetch>
2008年、ポルトガル出身の起業家ジョゼ・ネヴェスがバーチャルブティックマーケットとして設立
2015年5月、ロンドンの高級ブティック、Brownsを買収。
2018年9月、ニューヨーク証券取引所への株式公開。
2019年8月、オフホワイト(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH) を傘下に持つNEW GUARDS GROUPを6.75億ドルで買収し完全子会社化。
ブランド品が大好きな韓国人であるが、そろそろ卒業する時世に差し掛かっているようだが、差別化をはかりたがる韓国人ばかりは別格かも知れない。
ブランド品が大好きだった中国人は、消費経済の悪化に伴い大幅にブランド品は見直され、現在では国産の良品がターゲットとなっている。
クーパン株については、NY市場上場によりソフトバンクが巨万の益を得たが、まだ20%以上保有しているようだ(22/3時点29%)。上場当初の株価は68ドルまで駆け上がったが、現在は16ドル台。日本からは今年3月撤退している。
スクロール→
Farfetch 決算/百万ドル |
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20/12. |
21/12. |
22/12. |
23/4~6 |
売上高 |
1,673 |
2,256 |
2,316 |
576 |
営業利益 |
-619 |
-476 |
-847 |
-228 |
最終利益 |
-3,333 |
1,470 |
344 |
-300 |
総資産 |
3,590 |
3,826 |
3,675 |
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自己資本 |
-1,653 |
270 |
905 |
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