米インフレ退治に基準金利0.75%上昇させ2.5%に決定
米中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は27日、0.75%の大幅な利上げを決めた。
先月に続いて2回連続で0.75%という異例の利上げに踏み切り、記録的なインフレを抑え込む姿勢を鮮明にした。
予想では、1.0%も予想されていたが、急激に景気後退に陥るリスクを避け、予想どおりの上げ幅となった。
この間、対ドル円は、一時138円台後半まで上昇した対円でのドル高、0.75%は織り込み済みで135円台までドル安となっている。
FRBは26・27日までの2日間、金融政策を決める会合(FOMC)を開催、政策金利を0.75%引き上げることを決めた。
0.75%は1回の利上げとしては通常の3倍の上げ幅で、6月も0.75%引き上げている。
今回と合わせると利上げ幅は2ヶ月で1.5%となり、海外メディアは1980年代に当時のFRBのボルカー議長がインフレを封じ込めたとき以来、約40年ぶりの金融引き締めだと伝えている。
景気の大幅な減速を招かずにインフレを抑え込めるか、今後のFRBの金融政策に注目が集まる。
以上、
今回のインフレは、昨年の米バイデン大統領の1.9兆ドルの新コロナ経済対策資金の市場にバラ撒いたことに起因し、今年3月の露制裁により、エネルギー関連を中心にさらにインフレが加速したもの。
今年2月時点ですでに上昇気流の中、7.9%のインフレ率に達していた。・・・1.9兆ドルについては、どこの報道機関も国も問題にしていない。おそロシヤ。
米国ではバイデンインフレに対し、昨秋からすでに金融引き締めのテーパーリングの実施に踏み切っている。
ただ、米国の各種経済指標が悪化しない限り、一時的な投機により上げ下げはあるものの基本、物価高は続く。外貨準備高等脆弱な後進国は、さらに対ドルで為替安になる可能性もある。
米国の経済が悪化すれば物価高は収まり、ロシア制裁起因のエネルギー価格の暴騰も調整される。
スクロール→
米インフレ率と基準金利 |
||||
|
インフレ率 |
金利 |
||
|
全体 |
食料 |
コア |
% |
21/9月 |
5.4 |
4.6 |
4.0 |
0.25 |
21/10月 |
6.2 |
5.3 |
4.6 |
0.25 |
21/11月 |
6.8 |
6.1 |
4.9 |
0.25 |
21/12月 |
7.0 |
6.3 |
5.5 |
0.25 |
22/1月 |
7.5 |
7.0 |
6.0 |
0.25 |
22/2月 |
7.9 |
7.9 |
6.4 |
0.25 |
22/3月 |
8.5 |
8.8 |
6.5 |
0.50 |
22/4月 |
8.3 |
9.4 |
6.2 |
0.50 |
22/5月 |
8.6 |
10.1 |
6.0 |
1.00 |
22/6月 |
9.1 |
10.4 |
5.9 |
1.75 |
7/27日 |
|
|
|
2.50 |