8歳の少年・ロ支持表明し、仏警察が取調べ 校長にたたかれたうえ引き渡される
人の価値観は普遍的なものでも何でもない。単なる時の創造物だ。
三色国旗がはためくフランスの警察は、・ロを支持する発言をしたとして、8歳の少年を取り調べた。パリでの・ロ事件を受けた、議論を呼んでいる過激派プロパガンダ取り締まりの一環だという。
ニース警察は29日、1月7日に風刺週刊紙「シャルリー・エブド」のパリの本社で12人の・ロ事件の犯人たちを支持する「憂慮すべき発言」(警察)を少年がどのような状況で行ったのか調べるため、少年とその父親を取り調べたと明らかにした。
2人の弁護士によると、名前が「アハメド」とされる少年は教室での討論で「僕は・・リストを支持する」と言ったという。
同弁護士は、彼は「・・リスト」という言葉の意味も分かっていないとし、彼を警察に委ねた決定は「実にばかげたこと」だと述べた。2人は警察に拘束されてはいない。
少年の発言に関する捜査―警察によると継続中―は、言論の自由と・ロとの闘いのバランスを取る上でフランスが直面している課題を浮かび上がらせた。仏政府は昨年秋、国内での・・リスト勧誘を阻止するため、あまり執行されたことのない新聞法の条項を刑法に移行させることで、・・を煽ったり擁護することへの罰則を強化した。
シャルリ-・エブド襲撃と2日後のユダヤ人向け食料品店の攻撃を受けて政府は取り締まりを強化したが、言論の自由を尊重する人たちからは高圧的すぎるとの批判が出ている。
司法省によると、1月7日のシャルリ-・エブド社襲撃から26日までの間に、検察は・・支援や扇動の容疑で144件の起訴をし、これまでに16件の有罪判決が出ている。他の違法容疑で起訴されたものも加えると、起訴数は234件に上る。
同国のコメディアン、デュドネ・ムバラ・ムバラ氏は、パリ襲撃事件の犯人の1人アメディ・クリバリ容疑者のまねをしたことで・ロ擁護の容疑で逮捕され、3月に裁判にかけられることになった。
同氏はフェイスブックに「私はシャルリー・クリバリのような感じだ」と書いていた。
彼の弁護士は「彼のコメントは、これまでのところ・・を是認するものではない」とし、彼は「フランスの当局に嫌がらせを受けている」と話した。
別の例では、34歳のカマル・ベレディ氏は飲酒運転、パリの・・事件での警官3人の殺害の称賛、北フランスの町で起こした交通事故の際に「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んだことで4年の刑となった。
特に厳しい目が注がれたのが学校。一連の事件のあと仏国民教育省は「共和国の価値に対抗しようとするいかなる態度」も学校首脳に報告するよう教師に指示した。
同省は14日、シャルリエブド事件の翌日に当たる8日に行われた1分間の黙とうの間に、このような事態が100件あり、そのうちの40件以上が警察ないし検察に通報されたと発表した。
アハメド少年に対する警察の調べについて、国民教育省と少年の弁護士の説明は食い違っているが、少年が・・リスト支持の発言をし、しかも自分が何を言っているのか理解していなかったとする点では一致している。
ニース警察によると、学校当局者は、少年は8日の追悼式で「僕たちはフランス人を殺さなければならない」「・されたジャーナリストは自分たちがしたことの報いを受けた」と話したと報告した。
少年の発言について学校で事情を聞かれた父親は脅迫行為をしたため、学校は警察に通報したという。
バロベルカセム国民教育相は、この出来事は少年の「心配な個人的状況」を示していると述べた。同省報道官は、少年が肉体的虐待を受けている可能性もあるとしている。
少年の弁護士は脅迫と虐待の話はナンセンスであり、少年は「私はシャルリー」と言うことを単に拒否しただけだとしている。
少年は教師に対して「シャルリーは預言者を漫画化した」とし、「僕は・・リストを支持する」と言ったのだという。
同弁護士はまた、学校の校長は、少年の発言に対して言葉で少年を虐待し、たたいたと述べた。
警察は双方の虐待について捜査しているという。校長の代理人によると、校長はコメントを拒否している。
言論の自由を尊重する人たちは、これらのケースはシャルリー・エブド襲撃事件後に見られた世界的な連帯表明を受けた偽善の証拠だと批判している。
同社の襲撃犯たちは、シャルリー・エブドがイスラム教の預言者ムハンマドを漫画化したことの報復だと述べていた。
アムネスティ・インターナショナルの欧州・中央アジア部門の幹部は「これらの法律は本質的に曖昧で乱用の余地がある。犯罪の扇動というよりも同情の表明に対して起訴するという乱用だ」と指摘している。
以上、WSJ参照
表現の自由を振りかざした欧米諸国、その表現の自由を今封殺・抹殺している。
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