ウイルコ・ジョンソンが逝ってしまった…



またしても悲しいお知らせが…
11/21、ウイルコ・ジョンソンが亡くなりました、75歳でした。

2012年、末期の膵臓がんと診断されるも化学療法は一切行わず、最後までステージに立ち続ける道を選んだウイルコ…
余命を告げられていた中での来日、これが最後かもしれないと友人知人たちはライヴに足を運んでいた。
その後、セカンド・オピニオンの提供により2014年、11時間に及ぶ大手術で3kgもの腫瘍を摘出、なんとウイルコはがんを克服しステージに戻ってきた。

私は幸運にも初来日の85年とその翌年(だったと思う)の2回、札幌でライヴを観ている。
ググっても出てこないし、もう大昔のことは日付が曖昧で (;^ω^)
チケットは取っておくべき、いや取っておいたんだけど何度かの引っ越しで、たぶん全部捨ててしまった。

札幌の小さなライヴハウスでみんなが踊りまくる、ウイルコも観客も心から楽しんだそんなライヴは、そうそう体験できることではない。
しかもハイネケンが協賛だったため、お客全員に缶ビールが配られるというプレゼントつき。
もちろんみんな開演前にそのビールを飲みほし、すでに盛り上がっていたのは言うまでもない。

今まで観たライヴの中で理屈抜きにいちばん楽しかったのは、もしかしたらこのウイルコのライヴだったかもしれない
私は今はビールを飲まなくなってしまったけど、ハイネケンのグリーンの缶を見るとウイルコのことを思い出す。
男のコたちは一緒に写真を撮ってもらったり、サインをもらったりしていた。
私も入っておいたらよかった…。

パブ・ロックの代表バンド、ドクター・フィールグッド時代のウイルコ。
それにしてもいつ見てもVOのリー・ブリローが怖い。
何か顔つきも動きも軍隊の人?みたいに見えてしまうし、歌いながらネクタイ緩めようとしているところなんかざわっとする…。

曲はすべてウイルコが書いているので、脱退してからもフィールグッド時代の曲は必ず演奏していて、私の中ではどの曲もフィールグッドのよりウイルコが歌っている方の印象が強い。

ちなみにウイルコはお酒を飲まないのでホテルの一室で曲作りをしていると、大酒飲みの他3人はいつも隣の部屋で騒いでいたらしい…最低だ。

衝撃的なウイルコのギター


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ピックを使わずカッティングでリズムギターとリードギターを同時に弾きだす独特の奏法は、ウイルコ独自のテクニック。
目の前で見て衝撃を受け、ひそかに真似して練習してみたけど指が痛くて長くは続けられなかった。

それにしても私が観た86年頃の動画が全然ない。
ウイルコの生涯の盟友となったブロックヘッズのベース、ノーマン・ワット・ロイがこれまたウイルコに負けず劣らずカッコよくて、その時のメンバーでのウイルコ・ジョンソン・バンドが観たいんだけどな。

こちらはイアン・デューリー&ブロック・ヘッズとウイルコの共演MV


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手術を受ける前にはロジャー・ダルトリーと一緒にアルバムも作っている。
このMV、ウイルコの若い頃やフーもたくさん登場、とっても良いです ^ ^


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そして91年、札幌ベッシーホールでの動画をアップしてくださってる方がいました~♪
私が観た2回目はこのライヴハウス、一瞬、自分を探したけどこの時はもう札幌を離れていたんだった…。
その後もウイルコは、毎年のようにやって来て演奏を聴かせてくれた。


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凄まじくカッコいいギターと共に末期の膵臓がんから見事に復活、たくさんの感動をもらったウイルコのことを忘れない。
ウイルコ・ジョンソンのご冥福を心よりお祈りいたします。