働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10.5

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10.5 (ガガガ文庫)
冬真っ盛りの総武高校。窓の外は寒空ながら、比較的のどかな雰囲気の奉仕部部室。雪乃、結衣、八幡のいつものメンバーのもとに、訪れる何人かの生徒たち。とある男子からのお願い事にげんなりしたり、いろはのわがままに振り回されたり、強行日程の締め切りに追われながら原稿を書いたり…!?今は遠くに感じる将来のことから、誰かと一緒に過ごす休日のこと、部活のこれからのこと…、悩みも苦労もときめきも不安も満載で現在進行中、日常という名のかけがえのない日々。八幡の短くも慌ただしい冬の数日を描く短編集。





表紙も中身も完全に一色いろはカラーに染まっている短編集。生徒会長に就任したいろはが奉仕部の部室に通い詰める姿が日常風景になりつつあるくらいに馴染んでいました。生徒会の活動と称してヒッキー×いろはすのデートが実現。ヒッキーがデートしてる姿とかマジで信じられない。完全にリア充してやがる。ヒッキーとデートをするいろはすも若干まんざらでもないように見えるし、好感度が傾いているセリフを吐かせればフラグが建つようなリアクションがちらほら……まあ、そんなことにはならないんですけどね

いろはすとのデートに対して奉仕部のメンバーに後ろめたくなるヒッキー。いろはすの携帯にも二人で撮ったツーショット写真が保存される始末。デート中にこの展開が入った瞬間に予想できてましたよ……ゆきのん、ガハマさん軽くキレてましたね。長いシリーズを経て嫉妬心を募らせるようになったゆきのんがマジで可愛かった。

タイムリーなアニメネタから一昔前のものを扱った地の文やヒッキーの歪んだ感性から出る語りが相変わらず面白くて最高の1冊でした。