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映画「ローグワン/スターウォーズストーリー」の驚きの展開 - 予想を裏切る驚きの展開を解説

 スター・ウォーズシリーズの新しいスピンオフ作品が、ついに公開されることとなりました。2016年の最後を飾る大作となるでしょう。監督は、2014年に公開されたハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」を手掛けたギャレス・エドワーズ氏です。この作品は、エピソード4において激しい戦闘の舞台となった超兵器デス・スターの設計図を手に入れるべく、立ち上がった「ならずもの(ローグ)」たちの物語を描いたものです。

 

 

作品紹介・キャスト


 

監督ギャレス・エドワーズ

 

 ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーは、2016年に公開されたアメリカ映画です。この作品では、エピソード4における重要な出来事、すなわちレイア姫がR2-D2に託した帝国軍の最終兵器デス・スターの設計図が、どのようにして反乱軍の手に渡ったのかが明らかになります。ヒロインのジン・アーソが反乱軍の仲間たちと共に、帝国軍からデス・スターの設計図を奪う決死の戦いを描いています。本作品は、スターウォーズシリーズのスピンオフ作品であり、エピソード4の10分前までの物語を描いています。ディズニーがスターウォーズの権利を取得したことで、サーガ本編とスピンオフ作品がそれぞれ隔年で公開されることになりました。ローグ・ワンは、その外伝の第1弾作品となります。

 

出演:フェリシティ・ジョーンズ(ジン・アーソ)、ディエゴ・ルナ(キャシアン・アンドー)、ベン・メンデルソーン(オーソン・クレニック)、ドニー・イェン(チアルート・イムウェ)、マッツ・ミケルセン(ゲイリン・アーソ)、アラン・テュディック(K-2SO)、ジェームズ・アール・ジョーンズ(ダース・ベイダー)、アンソニー・ダニエルズ(C-3PO)ほか

 

映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」予告編 動画


 

映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」感想&解説


 本作は、「エピソード4」で語られた「帝国軍から設計図を盗み出すため多くの犠牲が出た」という出来事を、134分の映像化したものです。そのため、物語の結末はある程度予想できるでしょう。実際のストーリー展開も、その想定通りに進んでいきます。
地上戦と宇宙戦が交錯する後半の展開も、まさに「スター・ウォーズらしさ」を感じさせる展開です。一方で、エピソード7のような想定外の展開や、ストーリー上の驚きはありません。全体としては、定番のスター・ウォーズのストーリーテイストを堪能できる作品といえるでしょう。

 ローグ・ワンのキャラクターの中で、ドニー・イェン演じるチアルートは際立った存在感を放っていました。彼のアクションシーンは抜群の切れ味で見応えがあり、ジェダイのライトセーバーアクションが登場しないこの作品において、その活躍は十分に作品を盛り上げてくれていました。ただ、もう少し出番が増えていれば、さらに印象に残る存在になったかもしれません。
 一方、主人公のジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ演)は、デス・スターの設計者を父に持つという設定以外は、地味なキャラクター設定となっています。特別な運命や才能がある訳ではなく、劇中での成長や葛藤も目立たないため、やや印象が薄めになってしまっているのが残念です。この作品は、既存のキャラクターたちに比べると、新しく登場するキャラクターたちの魅力が薄いと感じられます。確かに、悲劇的な運命を辿るキャラクターたちなので、過度な個性付けは難しかったのかもしれません。しかし、お馴染みのC-3PO、R2-D2、ダース・ベイダー、レイア姫といった人気キャラクターが登場する際のテンションの高さと比べると、スピンオフとはいえ、新作スター・ウォーズとしては少し物足りない印象を受けます。

 さらに、特にストーリーの前半部分では、展開が緩慢で退屈さを感じさせられます。
視聴者にはある程度ストーリーの全容が見えているうえ、複雑すぎて都合良すぎる展開にも興味が持続しにくいのが残念です。しかし、スター・ウォーズらしい世界観が画面に映し出されているおかげで、何とか最後まで観ることができました。ただ、細かい説明のためのシーンが続くだけのシナリオに、中盤では「これはマズいのではないか」と本気で心配になるほどでした。

 確かに、このスター・ウォーズの最新作は、長年のファンを満足させる作品となっています。映画の後半、特に最後の20分間は、まるで実際の戦闘シーンを観ているかのような臨場感に満ちています。登場人物たちの活躍シーンは、前作のエピソード4を思い起こさせ、観る者に「新たなる希望」を感じさせるのです。全体としてこの作品は、スター・ウォーズの世界観を忠実に再現しており、ファンにとって大変魅力的な作品だと言えるでしょう。

 この「ローグ・ワン」は、単体作品としては必ずしも完璧ではないかもしれません。
しかし、これまでのスター・ウォーズ作品が私たちファンの心に深く刻まれた記憶や思い出があればあるほど、ギャレス・エドワーズ監督をはじめとする制作陣の過去作への敬意と愛情が各シーンに込められているのが感じられ、評価が高まるのではないでしょうか。今こそ、大画面の劇場で存分に楽しむ価値があると思います。

 私はこの作品がいかに深い感動を呼び起こすものであるかを実感しました。エピソード8に、私も大きな期待を寄せています。監督を務めるのは「LOOPER/ルーパー」のライアン・ジョンソンで、まだ若手監督ではありますが、きっと素晴らしい作品を届けてくれるはずです。スター・ウォーズの世界観を存分に発揮してくれることを願っています。

 

引用:Wikipedia、youtube