Pryが真の力を発揮してくれる19個のコマンドとコマンドの自作方法[Rails]


開発の効率を大きく向上してくれるgem Pryをさらに使いこなすための便利なコマンド19個をまとめてみました。標準のコマンドをしっかり理解してPryの使いこなしを目指します!

(04/16 20:55) オススメの記事を追加その2


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🐞 (1) help

helpはコマンドの一覧と英語での説明を表示してくれるコマンドです。
何をおいてもこれを覚えておけば、コマンドに困ることはないと思いますw

🐝 (2) cdとls

cdはオブジェクトへの移動。

lsはオブジェクトのメソッドや、変数の表示。

Pryの基本中の基本のコマンドですが超便利・超重要です!

[1] pry(Object):1> images = Image.all             
ImageSite Load (10.4ms) SELECT `images`.* FROM `images`
[2] pry(Object):1> cd images
[3] pry(#):2> ls
Enumerable#methods: all? any? chunk ...
self.methods: __pry__
locals: _ _dir_ _ex_ _file_ _in_ _out_ _pry_

🗻 (3) 特別なローカル情報

次はSpecial Locals(特別なローカル情報)を表示するための7つのコマンドです。使いこなせれば結構便利です。

# _ : 1つ前のコマンドの結果
pry(main)> 5 + 5
=> 10
pry(main)> _ + 10
=> 20

# _ex_ : 前に発生した例外情報
pry(main)> 4 + "j"
TypeError: String can't be coerced into Fixnum
from (pry):2:in `+'
pry(main)> _ex_
=> #

# _in_ : 入力値
# _out_ : 出力値
[25] pry(main)> 1 + 1
=> 2
[26] pry(main)> 2 + 3
=> 5
pry(main)> _out_[25] + _out_[26]
=> 7

# _dir_ : ディレクトリパス
# _file_ : ファイルパス
pry(main)> show-method pry

From: /Users/john/ruby/projects/pry/lib/pry/core_extensions.rb @
....

pry(main)> _file_
=> "/Users/john/ruby/projects/pry/lib/pry/core_extensions.rb"

🍮 (4) find-method

find-methodはメソッドを検索してくれます。

Pry find-method

🐡 (5) show-models

MySQLのテーブル定義を参照できるのが、show-modelsです。

pry show-models

👽 (6) show-routes

pry show-routes

コマンドは次のとおりです。

show-routes #<= ルーティングの一覧を表示< span>
show-routes --grep new #<= newに絞って表示< span>
=>
=>

Rake routesより高速です!

🤔 (7) show-middlewares

参照しているmiddlewareの一覧を表示してくれるのが、show-middlewaresです。

Pry show-middlewares

🐹 (8) reload!

reload!はRails環境全体をリロードしてくれます。

Pry reload!

😸 (9) 自作のPryコマンドの追加

Pryコマンドの自作もできます。
プロジェクト専用のPryコマンドを作成する場合は、.pryrcをプロジェクト直下に作成。

共通して使うPryコマンドを作成する場合は、~/.pryrcを作成。

作成したファイルに次のように追加。

command_set = Pry::CommandSet.new do
command "コマンドの名前", "コマンドの説明" do |引数|
# ここに処理を書く
end
end
Pry.config.commands.import my_command_set

ちなみに、このGistには次のような便利なコマンドがありました。

コマンド | 意味・機能
|:——-|:—————-
copy | 引数をクリップボードにコピー
clear | 現在のPryの表示をクリア
sql | 引数のSQLを実行
caller_method | 呼び出し元のメソッドを表示

この4つのコマンドを使いたい場合は、下を。pryrcに追加してください。

%w[rubygems pp logger].each do |gem|
begin
require gem
rescue LoadError
end
end
Pry.config.editor = "mate -w"

# Default Command Set, add custom methods here:
default_command_set = Pry::CommandSet.new do
command "copy", "Copy argument to the clip-board" do |str|
IO.popen('pbcopy', 'w') { |f| f << str.to_s }
end

command "clear" do
system 'clear'
if ENV['RAILS_ENV']
output.puts "Rails Environment: " + ENV['RAILS_ENV']
end
end

command "sql", "Send sql over AR." do |query|
if ENV['RAILS_ENV'] || defined?(Rails)
pp ActiveRecord::Base.connection.select_all(query)
else
pp "Pry did not require the environment, try `pconsole`"
end
end
command "caller_method" do |depth|
depth = depth.to_i || 1
if /^(.+?):(\d+)(?::in `(.*)')?/ =~ caller(depth+1).first
file = Regexp.last_match[1]
line = Regexp.last_match[2].to_i
method = Regexp.last_match[3]
output.puts [file, line, method]
end
end
end

Pry.config.commands.import default_command_set
Pry.config.should_load_plugins = false

🍄 (10) urlヘルパーが生成するパス/urlの確認

app.product_index_path 
#=> "/product"

app.admin_product_index_url
#=> "http://www.example.com/product"

🚌 (11) リクエストしてコントローラの呼び出し

app.get "http://0.0.0.0:300/"
....
#=> 200

app.response.body
#=> レスポンスのhtmlが表示

🏈 (12) viewヘルパーの呼び出し

helper.number_to_currency(7777777)     
#=> "7,777,777円"

helper.image_tag "https://www.google.co.jp/images/srpr/logo4w.png"
#=> "\"

🐠 Pry公式Wiki

Pryは公式のWikiが充実しているので、もし良かったらぜひ見てみてください!

pry/pry Wiki

🚜 こちら戻うぞ:Pryをさらに強力にしてくれる拡張機能

Pryの拡張機能の紹介は、拙作のPryの秘めた力を最大限引き出す4つの拡張機能をご参照ください!

🎂 参考リンク

Happy Elements Labs: Rubyist必携 pry-railsを使いこなせば幸せになれる

rails console の tips #Ruby #Rails - Qiita

🐮 変更来歴

(01/23 11:15) 新規作成

(03/26 23:05)『urlヘルパーが生成するパス/urlの確認、リクエストしてコントローラの呼び出し、viewヘルパーの呼び出し』を追加

(04/05 22:35) オススメの記事を追加

(04/16 20:55) オススメの記事を追加その2

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