星野源 Steam Deckを買ってインディーゲームを楽しんでいる話

星野源 Steam Deckを買ってインディーゲームを楽しんでいる話 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2022年12月27日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でゲーム機・Steam Deckを購入した話を紹介。仕事の合間などにインディーゲームを楽しんでいると話していました。

(星野源)でね、最近なんかあるかな?って思ったんですけど。相変わらず、やっぱり言えない仕事的なのもちょこちょこあったりとか。もう年末とはいえ、来年のお仕事も始まっちゃったりしてるんで、そういうのがあったりとか。言えないことがある中でですね、1個、そういえば新鮮なことがあるなって思ったんですけど。ゲーム機を買ったんですよ。これ。Steam Deckを買ったんですよ。みんな、知ってるだろう? 俺、Steam Deck、買ったよ! フハハハハハハハハッ! ヤバい。俺、これ友達にゲーム機を買ったことを言うやつじゃん(笑)。違うんだよ。友達営業とか、したいわけじゃないんですよ(笑)。

ゲーム機、買ったの。ねえ。Steam DeckっていうのはSteamっていうね、パソコンでゲームをやる時の巨大なプラットフォームなんですよ。で、そこでいろんなゲームが販売されていて。いろんなゲーム会社のゲームが販売されてて。そこプラットフォームにログインして、そこでゲームを買ったり、プレイして。セーブデータを共有したりとか。あと、そのコミュニティーがあるんで、そのコミュニティーで意見を交わし合ったり、評価し合ったりとかするっていうサイトがあるんですけど。

その会社がゲーム自体も作ってるんですけど。バルブっていう会社で。そこの会社がですね、Steam Deckという携帯ゲーム機を出したんですよ。で、これがめちゃくちゃ面白くて。だからパソコンでハイエンドなゲームって、デカいパソコン……要はゲーミングパソコン。デカくてゴツくてビカビカ光るっていう……まあ、ビカビカ光らないのもありますけども。ゲーミングパソコンでやるようなゲームを、そのSteam Deckっていう、ちょっとSwitchより一回り大きい。Wii Uのリモコンよりちょっとちっちゃいぐらいなのかな? 縦に関しては。そのぐらいのサイズのゲーム機を出しまして。

だからデカいパソコンでやるゲームとかって、この小ささのゲーム機ではやれないだろうみたいな前評判が発売前にはあったんだけども。海外での評判があまりにもよくて。あと、とりあえずほしいから「予約しよう」っつって、日本で買える発売日っていうか、到着日にもう届きまして。それでやり始めたんですけど、めちゃくちゃいいゲーム機で。Steamのゲームを今、ずっとやってるんですね。時間がある時はね。

で、このインターフェースもすごいいいし。なんていうんだろうね? 快適度がちょっとすごいよくてですね。なんか、パソコンも持ってるし。ハイエンドなゲームもできる環境にはあるんですけど。まあ、なんせパソコン、デカいから持ち歩けないじゃない? あと、ハイエンドなパソコンの場合って、ハイエンドなゲームをやらなきゃいけないんじゃないか?っていう、強迫観念があるっていうか。とにかくAAAタイトルをやんなきゃいけないんじゃないか、みたいな気持ちになるんですよ。なんか知らないけど。

インディーゲームを楽しむ

(星野源)でも、Steam Deckはそれもできるんだけども。結構ね、サクサクできるんですよ。なんだけども、なんか無数に散らばっているインディーゲームっていうか。少人数で作ってるゲームが世界中から出ているんですよ。そのSteamの中には。で、もうとんでもない名作が山ほどあるんですよ。で、それをこの中にいっぱい入れて、現場でちょっと休憩時間とか、あとは寝る前とかも。あと、作業を……作曲してちょっと行き詰まった時とか。ちょっと気分を変えたい、切り替えたいみたいな時にSteam Deckでできるんで、めっちゃめちゃ楽しくて。

今は『SIGNALIS』っていうゲームをやってまして。すごい面白いんですよ。それが。今年、出たのかな? で、SwitchとかPS4でもできるゲームで、おすすめなんで。皆さん、よかったらやってみてください。それをね、毎日やって。これ、やってる人、誰かメールくれませんか? たしかね、ドイツのゲームだった気がするんだけど。違ったかな? でも日本のアニメとか漫画とかにものすごい影響を受けてまして。「ディストピアの世界を舞台とする古典的サバイバルホラーゲーム」って書いてありますね。

なので、『攻殻機動隊』とか、あとは庵野さんの作品とか、そういうニュアンスみたいなものを非常に感じながらも、サバイバルホラーでもありまして。僕、ホラーゲームが大好きなんで。なんかね、そこらへんの欲求を今、全て満たしてもらってるみたいな。なんかそんな感じですね。細かいところに手が届くようなゲームで。でもたぶんこれね、いわゆるデカい会社っていうことじゃないんだと思うんだよな。たぶんインディーゲームの枠組みの中のものじゃないかなっていう思うんですけど。

なんかこういうゲームを世界で発想する人がいて。「こういうのを作りたいな」って思う人がいて。「こういうのを作ろうよ」って共有をして。実際にここまで作り上げて。それがこの日本の音楽家であり、役者である自分に届いて「おもしれえ!」って言って。で、それが今、ラジオで「面白いよ」って言ってるっていう、その現象がなんかめちゃめちゃ健全だなと思って。なにもの作りとか、表現とかをする中で、国とか海の越え方みたいな。

なんかそれが、もちろん日本語にね、翻訳してるくださるチームがいて。それで日本で発売してるからなのは、もちろんなんですけど。なんかその個人の中から発想されたイメージみたいな。すごいセンス・オブ・ワンダーな作品なんですよ。だから、その個人の中のイメージみたいなものが波及していって「面白い!」ってみんな言ってるみたいな。すごい、Steam上も大好評なゲームなんですよ。そういうのって、やっぱりもの作りの基本っていうか。やっぱり、会社が大きくなってくると、会社の事情だったりとか、いろいろあるわけじゃない? だからそれも、そういうのも、もちろん会社からこのゲームにももちろんあるんだろうけど。

なんか「これを作りたいんだよね!」が詰まってる感じがするんですよ。それは1人の気持ちかもしれないし、チームの気持ち。いろんな人が混ざってるのもあると思うんだけども。「これ作りたいんだよな。世の中にはないから」みたいな。なんかそういうのって、自分が音楽を作る時もそうなんですよ。だから、そういうものが……今年『喜劇』を作りまして。ありがたいことに世界中に聞く人が増えてですね。今も、Instagramのメッセージだったりね、YouTubeのコメントとか、日本の皆さんはもちろんのこと。様々な国からメッセージが届くんですよね。

で、そこから僕の過去の曲に触れてくれて。その次の『異世界混合大舞踏会』の曲にも触れてくれて。さらに広がったりとか。なんか、それって始まりの、一番最初の始まりは自分の「こういうのを作りたいな」っていう気持ちがブワーッと広がっていくみたいな。なんかね、そういうものってすごく基本な気がするんすよね。で、今年、いろんな気持ちになって。「落ち込んでいた」みたいな話もね、先週ちょっとしたじゃないですか。

今はもう完全に元気なんすけど。だからそういう、いろいろ自分の仕事の仕方とかも省みて。「このままでよいのだろうか?」みたいな。そう思ったんですけど。いろんなことを経験しながら、最終的には表現する大元みたいなものをちゃんとつかむことができたし。で、「雨降って地固まるみたい1年でした」みたいな感じのことを先週言いましたけども。来年がちょっと楽しみだなっていう。なんか、そういう感じの1年になったので。

もちろん本当に世の中、大変ですし。またね、ちょっとコロナも大変そうだな、なんていう雰囲気もありますし。なんだけども、僕個人の、本当に個人の自分のことだけですけども。もの作りっていう観点で言うと、楽しみができて本当によかったと僕は思ってます。だけどまあ、いろいろ大変だけども。なんか楽しいことを見つけながらね、行きましょうという気持ちで。で、1月に久しぶりの有観客もありますから。会える方はぜひ、お会いしましょう。そして来年もこのラジオは続きますからね。1月3日にとんでもない放送が待ち受けていますけれども、ぜひそれも楽しみにしていただければと思っております。

それでは、1曲目に行きましょう。今年の紅白はこの曲を歌って、2022年を締めたいと思います。星野源で『喜劇』。

星野源『喜劇』

(星野源)今、リハーサルをね、やってるんですけど。今年の紅白は『喜劇』を歌うんですよ。で、ちょっと特別アレンジといいますか。この間、CDTVでもちょっとアレンジを変えてやってましたけども。また全然違う部分を作ってやりましたので、ぜひ皆さん見ていただきたいと思います。もしかしたら、この紅白でしかやらないアレンジになるかもしれないんで。ぜひ見てください。星野源で『喜劇』でした。広島県の方。「えっ、Steam Deck、買ったの? 今度、遊びに行ってもいい?」。ダメだろ? 絶対に嫌(笑)。家に来るってことでしょう? 絶対に嫌だ(笑)。やめて? やめてー(笑)。

続いて。「えっ、源ちゃん、マジ? Steam Deck、買ったの? 俺もたくさんSteamのゲームやってるから、後でID交換しようぜ」。嫌だー(笑)。いる? そんな人。リスナーとゲームやる人。リスナーとID公開して、『Fallout 76』とか一緒にやったりするんだろう? ヤバいね、それ。面白そうだけど(笑)。嫌だー!

福岡県の方。「おいおい、源ちゃん。マジかよ。Steam Deck、買ったのかよ。今度、俺と遊んだ時にちょっと貸してくれよな?」。その「前に遊んだ」みたいな言い方、やめてもらっていいですか? この方と遊んだこと、ないですよ。やっぱりでもみんな、Steam Deckを知ってるね! そうそう。最近なんかね、YouTubeとかでもね、盛り上がってるんですよ。「これはいいぞ!」みたいにみんな言ってて。なんかちょっとね、ちょっとホクホクしているんですよ。やっぱり発売日っていうかね、日本で買える最初の日に届いてるみたいな気持ちで。嬉しいみたいな。なんか、あるよね。

続いて。三重県の方。「Steamだと『Factorio』がおすすめですよ。工場を作るゲームです。ひとつひとつは単純な要素を組み合わせて、独自のものを作るのがめちゃくちゃ楽しいです。もの作り好きの源さんはドハマりすると思います」。へー! ちょっと調べてみるわ。『Factorio』。全然知らなかった。いや、本当にさ、マジで奇想天外なアイディアのゲームとかあるよね。本当に。激ヤバ!って思う。すごいわ!っていう。そういうのが1000円とかで、できたりするんですよ。そういう発想のが。だからね、ちょっと楽しいですね。でも、ちょっとゲーム、教えて? 「このゲーム、面白いぞ」みたいなゲームがあったら、教えてください。

<書き起こしおわり>

星野源『SIGNALIS』を語る
星野源さんが2022年12月27日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でゲーム機・Steam Deckで楽しんでいるゲーム『SIGNALIS』について話していました。
星野源『OMORI』を語る
星野源さんが2022年12月27日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で海外ゲーム『OMORI』について話していました。
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