二日ほど前の夜のことです。
午前の一時を過ぎたころでしょうか。
昼の疲れのせいか私はうとうとし始めました。
「もう寝るか……」
ベッドに入り電気を消します。
私は寝付きが悪く、なかなか眠れない体質なのですがその日は違いました。
これならすぐに眠れそうだな……等と考えていた時です。
部屋のどこからか音が聞こえてくるんですよ。
かさかさ、かさかさ。
明らかに人が出す音ではないと思いました。
眠気も吹き飛び、電気を点けましたが、やはり部屋の中には私しかいません。
そりゃそうですよね。
さっきまで確実に一人だったんですから。
それでも聞こえてくるんですよ。
かさかさ、かさかさ。
恐怖心を押し込め、音の原因を探りました。
首は動かさずに目だけで探します。
天井からか、と思い注視しましたがこれはどうにも違う様子。
今度は床を見ました。
なぜかカーペットの上をダンゴムシが這ってました。
なぜダンゴムシがいる?
ですが音の原因ではありません。
しかし音の発生している場所はなんとなかく分かりました。
ベッドの横に置いてあるゴミ袋の中のようです。
そーっと外から見てみると……。
なんと一匹のカナブンがいました。
こいつがゴミ袋の中で動くものだからかさかさと変な音がしていたみたいです。
てっきりこの間駆除してもらった蜂の生き残りが部屋に出たんじゃないかと思っていたのですが一安心です。
でもカナブンもダンゴムシもどこから入ってきたのだろうか?
謎だ……。