
iPhoneを車のOBDポートに接続して(
GL1, goLINK),情報を表示したり,ログを取るために,
DashCommandを使ってます。
いろいろセッティングするところがあり,現状のセッティングをまとめてみます。
まず,Main Menuの画面は次のようになってます。

DashCommandを使うには,まず,MenuのVehicle Managerで,車の情報を追加する必要があります。とりあえず,車の名前とオーナー名(適当で良い)を入力すれば,使えるようになります。
その他の部分には,値をいろいろ入れる必要があります。(下記は,現在の設定)

値の意味については,palmerperformanceのこのドキュメント(
Vehicle_Settings)を見ると解説してあります。
車両重量,空気抵抗係数や,タイヤの抵抗係数を入れておくと,実際のエンジンパワー,トルクを推定してくれます。
空気抵抗計算のためには,一昔前にはやったCD値と全面投影面積が必要です。VWのWebのスペックには,出ていなかったので,いろいろ探したところ米国のサイトで,CD値0.31,全面投影面積2.2m2というのが分かりました。
タイヤの転がり抵抗係数は,推奨値の0.012を入れてあります。
空気抵抗や,走行抵抗のモデルがあれば,実際の走行パタンでの燃費の予測が素人でも出来そうな気がします。
ギヤ比を入れておくと,エンジン回転数と速度からどのギアに入っているか推定し,各ギアの使用率などを記録することができます(出来るはず)。しかし,現状,7割近くニュートラルで走っていることになってしまい,まだ解決できていません。(ほとんど1500rpm以下で走っており,あまりに低い回転で走っているため,ニュートラルになっていると判断されているのでしょうか)
ギア 変速比 最終減速比 総合減速比
1 3.764 4.437 16.701
2 2.272 4.437 10.081
3 1.531 4.437 6.793
4 1.121 4.437 4.974
5 1.176 3.227 3.950
6 0.951 3.227 3.069
7 0.795 3.227 2.565
次に,読み込むパラメータの設定をします。
デフォルトでも,以下のパラメータは読み込まれます。
・エンジン回転数(SAE.RPM)
・速度(SAE.VSS)
・エアフロー(SAE.MAF)
・エアフロー圧力(SAE.MAP)
・吸気温度(SAE.IAT)
iPhoneのセンサから,前後の加速度,車の姿勢(ピッチ,ロール)
が読み込まれてます。
MenuからData Loggingを選び,Select PIDを押すと,パラメータの分類から,各パラメータを選ぶことができます。
計算して算出するパラメータは,
CALC.XXX.YYY
と表記されています。パラメータの意味や計算内容は,このドキュメント(
CALC_PID_Reference)を見ると分かります。(膨大な量です)
iPhoneのセンサ(GPS,加速度)は,
・AUX.GPS.XXX
・AUX.ACCEL.XXX
となってます。
燃料消費量は,空気量(体積,圧力,温度から求める)から理論空燃比で求めています。燃料噴射料(もしくは噴射時間)は,OBDIIの標準的なパラメータにはないようです。VW独自のパラメータが読めれば,読み込むことができるかもしれませんが,GL1とDachCommandの組み合わせでは出来ないようです。(これが分かれば,アクセルオフによる燃料カットの様子が分かるかと思っていましたが,どうやら出来ないみたい)
面白そうなパラメータは,
・スロットルポジション(SAE.TP_R),
・アクセルペダル位置(SAE.APP_X),
・実際のスロットル動作量(SAE.TAC_PCT)
です。電子制御スロットルになって,アクセルペダルの踏み込み量とスロットル動作量が異なるのが分かるかと思います。(よくわかるのは,シフトダウン時の回転合わせのスロットル動作)
あと,うまくいっていないですが,各ギアでの走行距離の割合(CALC.TRIP.GEAR.1.DISTANCE_PCT.Aなど)も設定しています。(これを設定しないと、Dashboardsで,関連する項目の表示が出来ないみたいです)
Dashboardsは,横向きでの表示となるTuxedo A Mobile WS1 Landscapeを使ってます。いつも燃料関連の表示で使ってます。(左から2番目のタブ)
Dashboardsの画面からMain Menuに戻るときは,画面をタッチすると,Main Menuのボタンが表示されるので,これを押します。また,ログの開始,停止のボタンも画面のタッチで表示されます。
画面の上部には,時刻の左側にOBDの接続状態(正常に接続の場合,緑の表示,接続が切れている場合,赤の表示)が表示され,右側は,ログ記録の状態が表示されます。
ログは,パラメータを増やすと,容量が大きくなります(30分で6MBとか)。
ログ記録停止後,データを書き込むのに結構時間がかかります。このとき,iPhoneからケーブルは外してもかまわないですが,ホームボタンや,電源ボタンを押し,DashCommandが終了してしまうと,データがパーになります。(通常,DashCommandが動作しているときは,スリープしないようになります。)
ログデータをPC上で見るためには,iPhoneからデータをメールで送る必要がありますが,メインで使っているプロバイダのアカウントでは容量制限(10MB)に引っかかることがあるので,GMAILのアカウントで,自分に送ってます。
次回は,PC上でログを見るためのソフト(ScanXL)についても書きたいと思います。
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Posted at
2011/02/16 23:34:02