シラバナ =知らない人に話しかけようプロジェクト=

先日、このブログ(開店休業中)宛てに、川崎市市民ミュージアムの学芸員の方から、突然メールが届いた。

メールには2007年8月にブログに掲載させて頂いた、写真家の村岡秀男さんの写真を使わせて欲しい旨が書かれていた。

頂いたメールによると、今月1月23日から4月3日まで、川崎市市民ミュージアムの小さなスペースで村岡さんの展示があるのだという。村岡さんは（村岡さんの日のブログ）2011年に既に亡くなられていた。美術館では村岡さんが撮っておられた川崎市の写真（SLが走っていた頃や向ヶ丘遊園なども）の展示をされ、スライドショーの中で私の撮った村岡さんの使用したい、とのことだった。

当然 私は快諾した。
と、同時に死と このラバナブログについて考えた。

今は更新が途絶えているけれど、やめるつもりはないこのブログは、初めてからほぼ10年になる。
年配の方々も多く撮らせていただいた。
私が知っているだけでも、撮らせて頂いた方の中で2人の方が亡くなっている。村岡さんで3人。1人の方は遺影にブログの写真を使って頂いた。

基本は一期一会なので、撮らせてもらった日以降のその人のことはわからない。でも知らないだけで他にも亡くなられた方もいるんだろうなと。いるかも知れない、ではなく、いるんだろうと。

いつかまたブログを更新できるようにと、一通のメールが私を揺さぶりかけた。


　

保田 徹 さん (64)
カフェで隣り合わせた保田さん。キャッチーな雰囲気に、思わず話しかけた。私より20ぐらい上の方。私が生まれたかった頃に生まれた方。話は音楽のことをきっかけに盛り上がり、60年代後半の時代のことやその頃体験されたことなど、羨ましい話をたくさん聴かせてくれた。
iPhone と YashikaFlex で撮らせてもらった。フィルムの方が断然良かった。

Azuさん(40)
同じように1人でお茶してる女性を見つけた。ネックレスやメイク、服装が涼しげ。お子さんの塾が終わるのを待っているところだそうで、スマートフォンのゲーム「つむつむ」をやっていたので、彼女のゲームがひと段落してから話し始めた。大切なものは子ども以外に思いつかないと言っていたけど、買い物とは買った物以上に、彼女に与えてくれる何かがあるのだろう。

須賀 千之 さん (42)
これまた知り合って間もない方とお会いできることに。やはり事前に通話していると、そんなに心配なく会えていいな。通話通りの楽しい須賀さん。先生が須賀さんに内緒で吉本に履歴書送ったことがあるとか！ｗ 「こういう狭い所が好きなんだよ～」と100kg超えがハマっていた。
でも、意外とさりげない心遣いをしてくれる細やかな面も持つ、バランスの取れた方だった。

銭箱たまる さん (64)
御徒町のエスカレーターを昇っていると、目の前にイカした帽子の男性がいた。
ホームまで一緒だったので、横を通り過ぎつつチラリと拝顔すると、これまたキャッチー☆
ネックレスや中の紫とピンクのシャツ。手ぶらで荷物は尻ポケットに入れた財布だけ。おお～♪
トップからどん底まで経験してきた、という銭箱さん。大切に思うことに私は考えさせられた。