「富士山登山鉄道」断念、でも代わりは“トラム”なの!? 後継には「電動連節バス」しかない3つの理由
富士山登山鉄道構想が撤回された今、注目されるのは「電動連節バス」。初期投資約1.3億円、CO2ゼロで柔軟な運行が可能なこの交通システムは、観光客と地元住民のニーズを両立させ、富士山周辺の持続可能なモビリティを実現する鍵となる。
5合目への新交通手段
富士山を訪れる観光客が増えており、日本人だけでなく海外からの旅行者にも人気が高い。そのため、富士山への公共交通機関の整備が重要な課題となっている。
山梨県の長崎幸太郎知事が提案した「富士山登山鉄道構想」には注目が集まった。この計画は、富士スバルラインを軌道化し、次世代型路面電車(LRT)で富士山5合目までつなげるというものだった。しかし、
・環境破壊
・高額投資
が問題視され、地元から強い反対を受けて構想は撤回された。その後、代替案としてゴムタイヤを使った新しい交通システム
「富士トラム(仮称)」
が提案された。しかし、筆者(北條慶太、交通経済ライター)はさらに現実的で経済合理的な解決策として、
「電動連節バス」
の導入が最適だと考えている。