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白米は本当に健康に悪いのか?

2018/05/18
青島 周一

 食習慣と健康に関する情報は、その内容の妥当性はともかく、インターネット上に豊富に存在する。その中でも、日本人にとっては主食であり、日々の食卓に当たり前のように並ぶ白米が、健康に悪い影響を与えるのではないか、という指摘がある1)。当たり前だが、どんな食品であろうと、標準摂取量を大幅に超過するような過食状態が続けば、健康に何らかの悪影響を及ぼすことは自明なように思われる。しかし、平均的な摂取量であっても、白米を食べ続けることは健康に悪いのだろうか。

著者プロフィール

青島周一(病院勤務薬剤師、「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰)あおしま しゅういち氏 2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て、12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBMスタイル診療支援”の確立を目指し、多方面で活躍している。著書に 『ポリファーマシー解決!虎の巻』(日経BP) がある。

連載の紹介

青島周一の「医療・健康情報を読み解く」
インターネットの急速な普及により、様々な医療・健康情報が、誰でも手軽に入手できる時代となっています。しかし、それらは必ずしも妥当な内容を含んでいるとは限りません。本連載では、臨床医学に関する学術論文、つまり科学的根拠を取り上げながら、一般的な常識にとらわれず、医療・健康問題について薬剤師的視点で考察していきます。

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