
企業などで発生したパワーハラスメント(パワハラ)の報道を目にする機会は多いことと思います。パワハラ対策に関しては法改正が行われ、2020年6月より職場におけるパワハラ対策は事業主の義務になっています。医療現場しかりです(常時使用する労働者数が100人以下の場合は2022年4月施行)。
このような影響もあってか、ある発言や行動がパワハラと言えるかどうか、という医療現場からの相談が増えています。そこで、パワハラか否かが問われた医療現場における裁判例を紹介し、そこから得られる教訓について述べたいと思います。