British Journal of Ophthalmology誌から腎リスクが指摘されるVEGF阻害薬、糖尿病黄斑浮腫患者への影響は? 糖尿病の重大な合併症である糖尿病黄斑浮腫(DME)。主な治療法として血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬の硝子体内投与が行われているが、VEGF阻害薬による腎障害のリスクが指摘されている。今回、DME患者におけるVEGF阻害薬ラニビズマブ(商品名ルセンティス)とアフリベルセプト(アイリーア)の…2025/04/24眼科
American Journal of Ophthalmology誌から糖尿病黄斑浮腫、VEGF阻害薬の効果をAIで予測 糖尿病黄斑浮腫(DME)は糖尿病の合併症で、糖尿病患者の主な視力障害の原因となっている。今回、画像の情報処理に優れたディープラーニングアルゴリズムである畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を用いて、DMEに対する血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬の治療効果を検討した。結果の詳細は、20…2025/03/27眼科
British Journal of Ophthalmology誌から緑内障にはLDL-Cが有益、HDL-Cが有害か 緑内障は日本における失明原因の第1位で、世界的に患者は増加の一途をたどっている。現在、緑内障のリスクとして、年齢や人種、眼圧の上昇、家族歴などが明らかになっているが、今回、緑内障と血清脂質の関連性を調査したコホート研究が報告された。結果の詳細は、2025年1月14日、British Journal…2025/02/20眼科
Ophthalmology誌からオメガ3脂肪酸が加齢黄斑変性を予防する可能性 加齢黄斑変性(AMD)は、高齢者に重度かつ不可逆な視力喪失を引き起こす。各国で失明原因の上位になるほど患者が多く、予防が重要だ。今回、AMDの保護因子としてオメガ3系多価不飽和脂肪酸(以下、ω3脂肪酸)の効果が報告された。詳細は2024年12月9日、Ophthalmology誌に掲載された1)。 AMDの…2025/01/27眼科
British journal of Ophthalmology誌からCOVID-19で子どもの近視は増加したのか? 近視は世界的に増加しており、近視の進行は網膜剥離や緑内障など合併症のリスクを高める恐れがある。また、近視の発症要因は遺伝だけでなく、屋外活動時間の減少や近見作業の増加が影響する。さらに近年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によってライフスタイルが変化し、リモートワ…2024/12/25眼科
American Academy of Ophthalmology誌からセマグルチドと非動脈炎性虚血性視神経症、多施設コホート研究では「関連なし」 2型糖尿病や肥満症に適応があるセマグルチドは、非動脈炎性虚血性視神経症(NAION)の発症と関連する可能性が単一施設のコホート研究で指摘されていた(関連記事:セマグルチドは非動脈炎性虚血性視神経症に関連するか?)。しかし、今回、セマグルチドとNAIONの関連について、国際的な多施設コホ…2024/11/19眼科
American Journal of ophthalmology誌から帯状疱疹に合併する眼疾患を調査、リスク因子は? 帯状疱疹患者の一部は、眼疾患を合併する可能性のある眼部帯状疱疹を来し、視力低下など重症例に至ることもある。今回、眼部帯状疱疹の発生率や、眼疾患合併のリスク因子を明らかにするための調査が実施された。結果の詳細は、2024年10月1日、American Journal of ophthalmology誌に掲載された1)…2024/10/31眼科
American Journal of ophthalmology誌から免疫チェックポイント阻害薬、眼科の有害事象と生存率が関連? 免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による眼毒性の評価は、重要ではあるがあまり行われていない。今回、大規模な臨床データからICI治療後の眼・眼瞼に対する免疫関連有害事象(irAE)の発生や生存率への影響を調べた。結果の詳細は2024年9月11日、American Journal of ophthalmology誌に掲載され…2024/09/30眼科
American Journal of Ophthalmology誌からICL移植手術、10年後の有効性や安全性は? 近視矯正のためにICL移植を行った患者の、移植手術後10年間のリスク評価が実施された。結果の詳細は2024年8月12日American Journal of Ophthalmology誌に掲載された1)。 ICL(Implantable Collamer Lens、いわゆる眼内コンタクトレンズ)移植手術は、視力矯正の手段として近年注目を集めている…2024/08/30眼科
British journal of ophthalmology誌から細菌性角膜炎、20年でグラム陰性菌の勢力増す 感染性角膜炎は角膜混濁を引き起こし、視力喪失につながる可能性がある。多くの国や地域において、細菌による感染性角膜炎は一般的で重要な疾患であることから、今回、細菌性角膜炎の疫学調査が実施された。結果の詳細は2024年6月26日のBritish journal of ophthalmology誌に掲載された1)。 近…2024/07/31眼科
JAMA pediatrics誌から小児の近視進行抑制に3D視力トレーニングは有効か 裸眼で行う3次元視力トレーニング(NVT)を活用することで、小児における近視の進行を抑制する可能性が示唆された。現在、子どもの近視は世界中で増えており、2050年には成人も含めた世界人口の半分が近視になると予想される。そこで、小児の近視予防に対するNVTの有効性および安全性を調査した。…2024/05/27眼科
British Journal of Ophthalmology誌から自動距離補正機能付きスマホ視力検査「WHOeyes」はどれほど使えるか? 視力検査は眼科や眼鏡店で行うケースがほとんどだが、へき地ではこれらへのアクセスが困難で、満足に視力を計測できない人がいる。へき地でなくても視力のセルフチェックをしたいというニーズはあるため、自宅などで簡単に視力検査を行えるメリットは大きい。しかしこれまでは、スマートフォン用…2024/05/10眼科
Contact lens and anterior eye誌から3つの生成AIによる眼科診療の習熟度を評価 ChatGPTを始めとする人工知能(AI)技術は、様々な分野で世界的に大きな影響を与えており、医療界も例に漏れず、AIに関連する多くの論文が存在する。今回、眼科診療におけるAIプログラムの習熟度を評価した報告がなされ、その結果の詳細が、2024年3月4日のContact lens and anterior eye誌に掲載…2024/04/26眼科
Ophthalmology誌から新型コロナワクチンは視神経炎を増加させる? 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの副反応としては様々なものが知られているが、今回、視神経炎との関連について報告された。また、他のワクチンや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患後との比較も行われている。結果の詳細は2024年2月24日のOphthalmology誌に掲載された1)。 本…2024/03/29眼科
British Journal of Ophthalmology誌からドライアイ症状とQOLは関連するのか ドライアイ症状と健康関連QOL(HRQOL)の関連性が報告された。結果の詳細は2022年8月8日のBritish Journal of Ophthalmology誌に掲載された。我が国においてドライアイ患者は推計で2200万人いるとされる。コンタクトレンズやデジタルデバイスの普及、オンラインでの仕事の増加に伴い、患者数はさ…2022/10/04眼科
Ophthalmology誌から緑内障の視野欠損、AIが急速な進行パターン同定 AI(人工知能)の学習法の一つである機械学習は緑内障患者の視野欠損パターンを認識でき、急速に進行する視野欠損パターンを同定できることが報告された。結果の詳細は2022年7月8日のOphthalmology誌に掲載された。緑内障は日本における中途失明原因の1位である。基本的な治療は眼圧を下げること…2022/09/09眼科
JAMA Ophthalmology誌からω3脂肪酸の長期摂取、ドライアイを予防するか 成人が海洋由来のω3脂肪酸を長期間、毎日摂取すると、ドライアイ発症率が減少するかを検討した結果が報告された。結果の詳細はJAMA Ophthalmology誌2022年7月号に掲載された。我が国においてドライアイ患者は推計で2200万人いるとされ、スマートフォンやパソコン、コンタクトレンズのさらなる普…2022/08/24眼科
Ophthalmology誌から斜視治療で子どもの抑うつ・不安が改善するか 視力障害や眼疾患、その治療が子どもの抑うつや不安に与える影響を検討したメタアナリシスの結果が報告された。詳細は2022年5月31日のOphthalmology誌に掲載された。高齢者では視力障害が認知症の発症リスクを上昇させることが報告されており、視力障害は脳に様々な影響を与えるとみられる。子ど…2022/07/27眼科
JAMA Ophthalmology誌からAREDS2サプリ、肺癌リスク高めることなく加齢黄斑変性を抑制 「AREDS(Age-Related Eye Disease Study)サプリメント」の含有成分の一部をルテイン/ゼアキサンチンやω3脂肪酸に変更した場合における加齢黄斑変性進行に対する長期的な結果が報告された。結果の詳細は2022年6月2日のJAMA Ophthalmology誌に掲載された。加齢黄斑変性は日本での成人の失明原因…2022/07/11眼科
JAMA Ophthalmology誌から糖尿病薬と眼疾患の発症リスク低下に関連あり 1万人超のコホート研究で糖尿病治療薬と高齢者によく見られる眼疾患である開放隅角緑内障、加齢黄斑変性症、白内障の関連性について報告された。結果の詳細は2022年5月19日のJAMA Ophthalmology誌に報告された。 糖尿病患者は糖尿病白内障、糖尿病網膜症などを合併し、眼科を定期受診しているこ…2022/06/24眼科
Ophthalmology誌から新型コロナワクチンでぶどう膜炎は増えているか 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のmRNAワクチンであるファイザー/ビオンテック製のBNT162b2の接種と非感染性ぶどう膜炎(虹彩、毛様体、脈絡膜の炎症)との関連性について報告された。結果の詳細は2022年5月25日のOphthalmology誌に掲載された1)。 COVID-19が世界的に大流行し、多くの感…2022/06/20眼科
JAMA Ophthalmology誌からED治療薬で眼の副作用リスクが高まる可能性 勃起不全(ED)などの治療に用いるホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬の使用に関連する眼の有害事象のリスクについて報告された。結果の詳細は2022年4月7日のJAMA Ophthalmology誌に掲載された。PDE5阻害薬は、PDE5の活性を阻害することで平滑筋弛緩作用を有するサイクリックGMPの分解を抑制し…2022/05/23眼科
Lancet誌からAng-2/VEGFバイスペシフィック抗体は糖尿病黄斑浮腫に対しても有効糖尿病黄斑浮腫に対して、アンジオポエチン-2(Ang-2)と血管内皮増殖因子A(VEGF A)の両方に結合して阻害するバイスペシフィック抗体であるfaricimab(ファリシマブ)の硝子体内投与製剤の有効性と安全性を検討した2つの第3相試験の結果が報告された。結果の詳細は2022年2月19日のLancet誌に報告…2022/05/09眼科
Lancet誌から加齢黄斑変性症に対してAng-2/VEGFバイスペシフィック抗体は有効 滲出型加齢黄斑変性症(nAMD)に対して、アンジオポエチン-2(Ang-2)と血管内皮増殖因-A(VEGF-A)の両方に結合して阻害する二特異性抗体であるfaricimab(ファリシマブ)の硝子体内投与製剤の有効性と安全性を検討した2つの第3相試験の結果が報告された。結果の詳細は2022年2月19日のLancet誌に…2022/04/12眼科
Ophthalmology誌からアルコールの摂取は眼圧・開放隅角緑内障発症と関連するか緑内障に関する研究を手掛けるグループ(the Modifiable Risk Factors for Glaucoma Collaboration)が、アルコール使用と眼圧(IOP)および開放隅角緑内障(OAG)との関連について検討し、結果を2022年1月28日のOphthalmology誌に報告しました。…2022/03/11眼科
JAMA Ophthalmology誌からCOVID-19による生活様式の変化と子どもの近視の進行 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延による生活様式の変化は子どもの視力に影響を及ぼしているのではないか。そんな懸念に対し、米Emory大学と中国Tianjin大学の研究グループは、中国の児童を対象とした検討について報告した。結果は2022年1月14日のJAMA Ophthalmology誌に紹介された。…2022/02/16眼科
Ophthalmology誌からこの白内障の診断と分類がスゴイ!前眼部写真を使った加齢性白内障の診断と分類は、およそ2万枚の前眼部画像を学習したプログラムの方が眼科医よりも優れていることが示された。米国立衛生研究所(NIH)国立眼病研究所(National Eye Institute;NEI)のTiarnan D.L. Keenan氏らの検討で、結果は2022年1月2日のOphthalmology誌に報告…2022/01/13眼科
Ophthalmology誌からドライアイに対するバレニクリン点鼻薬は有効か?─第3相試験よりα4β2ニコチン受容体部分作動薬であるバレニクリンを有効成分として開発中の点鼻スプレーOC-01はドライアイに対して徴候や症状を改善し、忍容性があることが、第3相ランダム化比較試験(ONSET-2)で確認された。米国Eye Research FoundationのDavid Wirta氏らが2021年11月9日のOphthalmology誌に報…2021/12/07眼科
Ophthalmology誌から小児の近視抑制に用いるアトロピンの濃度別の有効性と安全性の比較アトロピンは、小児の近視の進行を遅らせるために有効な治療法になり得ることが知られている。国内でも、0.01%の低濃度アトロピン点眼薬を自由診療で処方するクリニックが増えてきている。しかし、様々な濃度のアトロピンの臨床的な結果については、まだ十分な裏付けのあるエビデンスはない。今回、…2021/11/10眼科
Ophthalmology誌から眼へのポート留置による抗VEGF治療は硝子体内注射と同等の効果米Pepose Vision InstituteのNancy M. Holekamp氏らは、新生血管を伴う加齢黄斑変性症(nAMD)の新生血管に対して、ラニビズマブによるPort Delivery System(PDS)の有効性と安全性を評価した第III相試験を行い、4週ごとの硝子体内注射と同等の安全性と有効性を確認したと報告した。結果は2021年9…2021/10/12眼科
平均動脈圧や拡張期動脈圧は緑内障の進行リスクOphthalmology誌より米国Duke大学のAlessandro A Jammal氏らは、Duke Glaucoma Registryに登録された緑内障患者または緑内障が疑われる人を対象に後向きコホート研究を行い、全身の血圧値が緑内障進行に重要な要因となり得ることを報告した。…2021/09/08眼科