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ねぎまのおもちゃ箱

mdworks.exblog.jp

つれづれのこと、写真、造形作品、模型作品など

毎年、11月くらいから始まって、5月の連休までは休めない。
メインの仕事である学校のパンフレット作成も収束に近づき
来週に印刷に入れるばかりとなって、やっと落ち着いてまいりました。

えっ?グラフィックデザイナーは廃業したんじゃないの?
そうなんですけれど、継続している仕事は喜んで受けさせていただいております。
せっかくお声をかけてくださる方々の信頼は何よりも大切なものですから。

それで、やっと時間ができてきて気持ちも落ち着いてまいりました。
放置状態だった工作机を片付けて、雑巾がけして。
これまた放置していたフェラーリのF1(大昔のね)と古いシトロエンの工作を再開しました。
再開した。と言ってもこれまでブログで紹介したことはないので
初めての投稿であります。
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先日、お花見会の時に自己紹介をする機会があったのですが
初対面の方もいらっしゃったのに、どうも、うまく話せなくて。

で、私は「鉄チャン」ではありません。
その正体は。。。鉄チャンよりも、もっと、もっと度し難い模型マニアなのでした。
鉄道模型、船、飛行機、戦車、自動車、バイク、フィギュア、仏像、ジオラマ。。。
何でも作るよ。もっと、もっと作りたい。(なかなか完成しないけど)
# by md-works | 2011-04-19 21:01 | 模型
さて、時系列は前後するのですが
真壁の雛祭りを見に行くべく
雨の中、国道を快調に走っておりました。

とある交差点を過ぎて、視界の右側に飛びこんできたものは…。
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たたっ、大量の埴輪!!!

急ブレーキ!!
急ハンドル!! Uターン!!

なんで? なんで? これ…何?
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しかも…でかいし。
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あのぅ…。 ごめんください。 どなたか、いらっしゃいますか?
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出迎えてくれるのは…。馬。

しばらくすると…。「ああ?何? ああ、おきゃくさん? どうぞー」

おばちゃんが迎えてくれました。
「じいさんは、生憎出かけててねぇ。クルマ?どこでも好きなとこに停めといて」
「いやー、あの…これ全部作ってるんですか?」
「そうよ、昔はね素焼きの鉢を作って東京で売ってたのよ」
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さかな?
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わんわんである。見上げられると弱いのである。でも1万円もするのである。

2階にもあるから、好きに見てって。
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階段に…。やっとこやっとこ繰り出したぁ。
土偶の兵隊をこんなにたくさん見たのは初めてである。
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柵の中に家畜が
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ここは1階の制作場
お茶をいただいて、お話を伺う。
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「まぁ、あんまり大きいのは売れないねぇ」 そうだろうなぁ。でも…欲しい。

今から1万年の時が過ぎて。
これを作ったじいさんも、ばあさんも、もちろん私もいなくなって
この場所もすっかり地面の下になっていて。
何かの拍子で工事をしたら、この土偶がザクザク出てくるの。
きっと大騒ぎになるだろうな。
そう言ったら、ばあさん笑ってた。

1万年後の騒ぎを楽しみにしていよう。

いま、うちには男の子と女の子の埴輪。鶏とカエルの鉢植えが住んでいる。
あああ、でっかい遮光器土偶と犬が欲しいなぁ。
今度行く時はトラックじゃないとダメだな。

恐るべし。真壁。
# by md-works | 2011-02-14 18:00 | 街を訪ねて
さて、それでは真壁の町を歩いてみることにいたしましょう。
生憎の雨模様でしたが、傘をささなくても大丈夫なくらいに回復してきました。
かえってしっとりとして良いかもしれません。
昨年は車で行ったのですが、空き地という空き地に誘導してくれて
そんなに待たずに駐車できました。
料金も一日止めて、格安だったと思います。
ただし、車を止めた場所を良く覚えておかないと
町をぐるぐる歩いているうちにわからなくなってしまいます。
ま、みなさん親切なので大丈夫でしょうけれど。
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真壁は石の産地でもあります。
町のあちらこちらに石屋さんが見受けられます。
「石男さん」というなんともやる気のないキャラクターがいます。
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町の中心地にある造り酒屋。
杉玉は新酒を知らせるものだったかな。
ここも、もちろんお雛様を飾っているのですが、琴の演奏があったり
新酒の味見をさせてくれたりのおもてなしです。
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蔵の裏手に行くと…。
写真では良くわからないかもしれませんが
この建物。水平も垂直も出てない。
ずいぶんと古いものなのでしょうね。
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使わなくなったタンクが放置されていたり。
蔵の温度を保つためなのでしょうか。スチームヒーターが積んであったり。ふふふ。
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そう言えば、珍しく呑まなかったなぁ。
車で行ったせいもあるけれど、なんとなく味見もせず、お酒も買わず。すまん、すまん。
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いいでしょ。この配線と碍子。
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まったく「危険」な場所である。人が興味を示すもの。蔵がお客さんに見せたいもの。
一切を無視して写真を撮る。すまん、すまん。
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町のそこ此処に和服姿の女の子。おねえさん。元おねえさん。
そう、みんながお雛様だったんだ。


次回は真壁の町に入る前に、とんでもないものに遭遇!
(なんだか、安物のバラエティー番組の番宣みたいだなぁ)
# by md-works | 2011-02-10 15:45 | 街を訪ねて
茨城県真壁町
昨年のいまごろ。真壁の町を訪ねてみた。
ここ数年は雛祭りで有名である。
町中の家々が窓を開けて、昔からのお雛様を見せてくれる。
もちろん商店はその店先に立派なお雛様を飾るのである。
中には本業を休みにして、観光に訪れた人々に応対している店もあるくらいだ。
(電気屋さんとかね。確かにこんなイベントの最中に洗濯機を買いには来ませんわな。)

普段はきっと地味で静かな町なのだろう。
それが朱色一色に染まる。

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享保年間のお雛様だそうです。
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枯れた蓮の実にお手玉が。
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ここは魚屋さん。だからといってネタケースに飾らなくてもねぇ。
ちなみに魚屋さん業はお休み。イカ焼きがめっぽう旨し。
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懐かしいカンカンとお雛様。

この町を挙げてのイベント。3月3日までです。
今年はいつ行こうかな。

次回は真壁の罠・ワナ・わな。
# by md-works | 2011-02-07 17:57 | 街を訪ねて
葛生の駅はこじんまりとした、かわいらしい駅舎でした。
最初はピンクの柱に違和感を覚えたものの
それは街が石灰の粉にまみれて、無彩色の中に突然ピンクがあるからだと気がつきました。
少しでも華やかにしよう。そう考えての塗装ならば、それも良しとしましょうか。

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嘗ては落ち着いた塗装の東武電車でしたが、今はアイボリーにブルーの濃淡の帯。
東武の色のセンスはあまり好きではないのですが、仕方がありません。
戦前のやや赤みが強い茶色の電車がきっとよく似合っていたことでしょう。

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葛生停車場という文字が往事を忍ばせます。

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麻袋を作っていたと思われる街の工場。「こうじょう」ではなく「こうば」がふさわしいですね。

さて、廃線跡を再び辿って参りましょう。

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行く手にセメント工場が見えてきました。
線路があった築堤はこの工場に吸い込まれていきますが
途中で冊ができていて、先には進めないようです。
もっとも、歩いているうちに工場の敷地に入ってしまっても困るのですが。
ちょうど、お昼を告げるサイレンが鳴り響いてきました。

築堤から見下ろすと、小さな耕作地が散見されます。
ちょっと降りて行ってみましょうか。

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夏の名残のほおずきが、まだその赤を主張していました。

さらに歩いて行くと……。あった、あった。ありました。
こういうモノが出てくると廃線跡らしくて心が躍ります。

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もう、すっかり草に絡み付かれて立ち尽くして、どのくらいの時間が過ぎて行ったのでしょうね。


さて、これ以上は進めないようですし、電車の時間がやってきました。
東京へ、そして日常の中に戻りましょうか。


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ふと、振り返って見れば……。
太陽が灯してくれた青信号。
ほんの少し、自分が動いてポジションをかえてみれば、物事は万事進んで行くような
そんな勇気をいただきました。
# by md-works | 2011-01-20 19:28 | Wether side

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