TOMOO、ファン待望のメジャーデビューへ “人生初”となる苦労も明かす<メジャー1stシングル「オセロ」インタビュー>
2022.08.06 18:00
2022年8月3日に「オセロ」をリリースし、メジャーデビューを果たしたTOMOO(ともお)。第一線で活躍するアーティストや女優のファンも多く、8月7日に開催されるワンマンライブは早くにSOLD OUTする人気ぶりとなっている。そんなTOMOOが語るメジャーデビューへの意外な想いとは。
TOMOO、ファンの反応に「すごく嬉しい」
― ついにメジャー1stシングル「オセロ」がリリースされます。メジャーデビューを発表してから少し時間が経ちましたが、周りの反響はいかがですか?TOMOO:ありがたいことに前回リリースした「酔ひもせす」が薬局やご飯屋さんなど、日常生活の中で行きそうな場所でたくさん流していただけたみたいです。私は一度も遭遇することが出来なかったんですが、周りの方からの反響が大きいことに驚きました。「酔ひもせす」もメジャーデビューに向けた一環だったので、今までよりも曲を耳にしていただける方が増えたのかなと思います。
― 「酔ひもせす」はメジャーデビュー前最後のシングルでしたね。
TOMOO:メジャーデビューすることを発表したタイミングと同じだったこともあって、「酔ひもせす」がメジャーデビューの曲と勘違いしていた方もいました。すごい喜んでくれてた方もいて、「そりゃ勘違いしちゃうよね」と思いました(笑)。
― メジャーデビューはファンの方も待っていたんですね。
TOMOO:私の楽曲を街中で聴いた時に「かかってるじゃん」ではなく「嬉しい」と思ってくれる方がいるのはすごく嬉しかったです。それに全然連絡を取っていなかった同級生からも「今曲流れていたよ」って動画が送られてきました。日常生活の中で行く場所で曲が流れるのはすごいことなんだなと実感しました。それに口コミとは少し違うんですが、人づてに私のことを知ってもらう機会が増えているような気がします。
― 楽曲を制作する上での変化もありましたか?
TOMOO:メジャーデビューに向けた活動をしていく中で、何をするにしても誰かの力を借りる場面が多く、たくさんの方と言葉を交わす機会が増えました。今までは数人で曲を作り世に出していましたが、そういった点では大きな変化だと感じます。
― 関わる人が増えるのはいかがでしたか?
TOMOO:すごく新鮮でした。新しく出会った方と何かを表現する上で、「私のことを分かってくれているかも」と思う瞬間が多くありすごく嬉しかったです。「酔ひもせす」と同時リリースした「グッドラック」のMVを撮影したんですが、監督さんは最近出会った方でメイクさんやスタイリストさんも今年の春以降に出会った方になります。私が「こうして欲しい」と言わなくても理解してくれていて、そんな方たちと作品を一緒に作っていけることに感動しています。
― 最初、不安などはありませんでしたか?
TOMOO:昔は自分以外の人が自分を表現するのが怖かった部分もあったんです。自分のイメージが具体的じゃなかったら「どうなってしまうんだろう」って。でも最近は曲1つでも伝わるし、理解してくれる人はいるんだなと感じます。
メジャー1stシングルに込めた“今”の想い
― 「オセロ」はどのような楽曲になっていますか?歌詞に込めた想いなど聞かせてください。TOMOO:タイトルの通り、ボードゲームのオセロをヒントにした楽曲になっています。オセロは同じ色で挟んで裏返すゲームですが、人生でもそういうことはあるんじゃないかなって。ずっと苦しい状態が続いてたとしても、時間の経過や何かのきっかけで苦しかった時間がくるっとひっくり返って違う側面が見えてくることってあると思うんです。苦しかった出来事は事実として残るけど、相対するネガティブもポジティブも消し去らない捉え方ができたらいいなと最近感じることが多かったんです。ただネガティブは黒、ポジティブを白とは分けたくなくて便宜上そうしています。
― 見方が変えれば短所が長所になるという感覚とも近い?
TOMOO:それもそうですね。短・長という相反するものだし、例えば弱い・強いとかも表裏一体だと思っていて。弱いものを排除したとしても結局は強いものの中から弱いものは出てくると思うし、そこを切り離す意味は無いのかなと感じます。抽象的で申し訳ないんですが…。
― 分かる気がします!聴いた方がどんな反応をされるのか楽しみですね。
TOMOO:はい。曲の構成はAメロBメロサビとオーソドックスな感じなんですが、各メロディーのドッキング感は今までの曲にはありませんでした。なので聴いた方がどういった反応をするのか私も想像がつかないですね。今の私が思ってることが楽曲になっているので、どう思われるか不安な部分もあります。今までは曲を書いてから発表するまでに時差があったので。
― 恥ずかしさのような?
TOMOO:恥ずかしさではないんですが、初めてのことなので「おおーっ」て感じです。全然伝わらないと思うんですが、「おおーっ」としか言えずすいません(笑)。
― (笑)。前回のインタビューでは歌詞を先に作ることが多いと仰っていましたが、今作も歌詞を先に?
TOMOO:実は作り方が結構特殊で、当初「オセロ」は今年の2月に開催したワンマンライブのタイトルにしようと思っていたんです。というのも昼夜2公演だったので、白黒一体になっているオセロを連想したんです。ただ「オセロ」という曲もなかったので混乱するだろうしやめようとなりました。それから少し時間が空いて、曲を書き始めた頃に「オセロ」という言葉が舞い戻ってきました。
― ではタイトルも同時進行で決まったんですね。
TOMOO:はい。今回は曲を先に作ったんですけど、人生初でした(笑)。
― そうだったんですね!
TOMOO:すごく苦労しました。歌詞が全然できなくて、1回だけ披露する機会があったので急いで作りました。
― そこから歌詞は変わらず?
TOMOO:変えようかとも思ったんですが、結局変えられなかったですね。これ以上にしっくりくる言葉は出てこなかったです。多分自発的に曲を先に作ることは二度としないと思います(笑)。
― 具体的にどういった部分で苦労されましたか?
TOMOO:音の数が先に決まっていて、歌詞をパズルのようにはめていくのが慣れていないのもあり難しかったです。私はメロディーに色のイメージがあって、メロディーが言葉を教えてくれるような箇所もあれば、全然はまらない箇所もありました。特にサビは苦労しました。
― 苦労しただけにメジャーデビューとしてはいい作品ができたのではないですか?
TOMOO:そうですね。ただメジャーデビューではありますが、今までの活動と切り離して「ここから新たなスタートライン」とは思っていません。「オセロ」はメジャー1stシングルではあるけど、私にとっては今まで出してきた曲の1つという感覚です。
TOMOO、27歳の抱負は?
― 先日27歳の誕生日を迎えました。これからの1年は大きな変化のある年になると思いますが、どのような27歳を過ごしたいですか?(7月初旬インタビュー)TOMOO:先程も少し話しましたが、メジャーデビューするとなってからたくさんの方と接する機会が増えました。そんな一緒に音楽を作ってくれる方との信頼関係を築いていければと思っています。きっと10年前だったら自分のコミュニケーション能力や経験の無さが原因で、対等な気持ちで音楽を作れなかったと思うんです。でも27歳になり、尊敬する先輩方にも良い意味で遠慮することない関係性が築けるのかなと思います。お互いハッピーで信頼できる関係を作っていくのが目標ですね。
― 関わる方が増えることで作品もさらに良くなっていくかもしれませんね。
TOMOO:そうですね。そのためには変な遠慮は良くないけど、何も考えないでズケズケ言うのも違う。まだ私が素直に気持ちを伝えられないこともあるんですけど、今関わってくれている方たちは良い関係が築けるような気がしています!
― プライベートでの目標などもありますか?
TOMOO:週1くらいで運動できる場所には行ってるんですけど、毎日やならきゃと思っていて…。やっぱり年を重ねるほど何もしなければ不健康になっていくと思うんです。だから運動しなきゃとは思っているんですが、多分23歳くらいの頃から言っています(笑)。
― (笑)。毎日ではなく少しずつ増やしてみては?
TOMOO:そうですね…。じゃああくまで目標で、週3日は走るようにします。週3日は走る!あ、あと水をたくさん飲むようにします。
― 水…?
TOMOO:私、全然水が飲めなくて。インドア派でずっと家にいるんですけど、家にいると水を飲むのを忘れちゃうんです。なので運動と、水を飲むことを目標にします!
TOMOO「私は同じ場所に居続ける」
― 8月7日にはワンマンライブを控えています。最後に改めてライブの意気込みをお聞かせください。TOMOO:今回のライブは「Estuary」というタイトルになります。「Estuary」は河口域という意味で、川から海に流れていく境目を意味しています。魚が広い海に出ていく場所でもあるし、逆に魚が大きくなって故郷に戻ってくる入口でもある。自分にとってメジャーデビューとワンマンライブがほぼ同じタイミングだったので、今までとこれからの境目を切り離すのではなくグラデーションのようにどちらも存在し混ざり合っているという意味を込めました。なので演奏する楽曲もすごく古いものもあれば最近の楽曲もあって、今まで書いた作品がぎゅっと詰まったセトリになっています。
― 初めて観る方にもピッタリなライブですね。
TOMOO:そうですね。きっと久しぶりに観に来てくれる方も、初めて観てくれる方も、ある意味等しく届けることができるライブになると感じます。ライブ自体も長らくバンド編成のライブだったんですが、今回はすごく久しぶりに弦楽器や管楽器も一緒に演奏してくれる方々がいて表現の幅が広くなっているんじゃないかと思っています。
― そういう意味ではファンの方もグラデーションのように混じり合っているような?
TOMOO:そうかもしれませんね(笑)。私は10年間活動してきて、最近ではハンドマイクで歌うことも始めました。今回のライブではハンドマイク、弾き語りどちらもやる予定ですが、私自身は何も変わっていないと思います。“川はずっと同じ場所にあるけど水は変わっている”とよく言いますが、それと似た感じで変わらずに変わっていくという感覚に近いです。「なんじゃそりゃ」って思うかもしれませんが(笑)、“私は同じ場所に居続ける”という気持ちで活動を続けています。今までもこれからも全部繋がっているということを感じつつ、皆さんの前に立つ日になればと思います。
― 楽しみにしています!ありがとうございました。
(modelpress編集部)[PR]提供元:株式会社ポニーキャニオン
TOMOOプロフィール
1995年生まれ、東京都出身、身長154cm、O型。シンガーソングライター。6歳よりピアノを始める。父親の影響でコード弾きをはじめ、聴いたことがない楽曲の歌詞に自分でメロディをつけて歌って遊んでいたことがきっかけとなり、作曲をスタート。
中学に入り、演劇部に入る傍ら、オリジナル曲の制作を開始。高校時代にはYAMAHA主催の『The 6th Music Revolution』ジャパンファイナル進出。のち大学進学後、本格的に音楽活動をスタート。
瑞々しい情景描写、溢れ出る感情を表現する歌詞が魅力。
ステージに上がるとたちまち目を引く存在感と、ハッとする唯一無二の歌声が人々を魅了する注目のシンガーソングライター。
Major 1st Digital Single「オセロ」
2022.8.3 Releaseクレジット
カメラマン:SEIYA FUJII (W inc.)スタイリスト:Minoru Sugahara
ヘアメイク:YOUCA
衣装:AULA AILA
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