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Yahoo!カーナビ:現在地のズレでお困りの方、置き場所を変えてみよう(前編)

[便利帳]  2018年3月5日

この記事は公開当時のもので、内容が古い場合があります。
最新情報はYahoo!カーナビヘルプ、またはYahoo!カーナビ公式noteをご確認ください。


皆さんは、車でYahoo!カーナビを使う時にスマートフォンをどこに置きますか? 

よく耳にする場所は、

  • ダッシュボード上
  • エアコンの吹き出し口
  • メーターパネルの前
  • シフトレバー付近
  • 運転席のドアポケット
  • 助手席

それぞれ、好みや理由があると思います。

しかし、スマートフォンの置き場所が良くないと、GPS衛星からの電波を受信しにくくなることを御存知ですか? 

カーナビに表示される現在地は、GPSによる位置情報です。そのため、GPSの電波を受信しにくいと、現在地はズレてしまいます。スマートフォンの置き場所を少し動かすだけで、現在地が数十メートルずれることも。ひどい時は現在地を見失うこともあります。

「現在地がズレる」
「運転しても現在地がスムーズに前進しない」

そんな状況でお困りの方は、スマートフォンの置き場所を少しだけ変えてみませんか? 

今回は、スマートフォンの「ベストな置き場所」を探す実験結果を紹介したいと思います! 


こんな実験をしてみました

写真のようにスマートフォンを5台置き、走行中のGPSの精度を比較してみました。



No. 置き場所 機種
①  エアコン吹き出し口のホルダー  Nexus5(Android) 
②  シフトレバーの前  Nexus5(Android) 
③  シフトレバーの後ろ  Nexus5(Android) 
④  シフトレバーの後ろ  SOL22(Android) 
⑤  シフトレバーの後ろ  iPhone7(iOS) 

①~③はAndroidの同じ機種です。置き場所による違いを調べるためです。
④もAndroidですが、違う機種を用意しました。機種による違いを調べるためです。
⑤はiOSのスマートフォンです。OSによる違いを調べるためです。

各スマートフォンには、GPSの精度を1秒ごとに調べる専用アプリを仕込んであります。

※現在地はYahoo!カーナビアプリが測定するのではなく、スマートフォン自体が測定します。そのため、皆さんにリリースしているYahoo!カーナビアプリではなく、専用アプリでスマートフォン自体のGPS精度を測定しました。

これらをコンパクトカーに乗せて、空が見渡せる郊外の道路と、見渡せない高速道路下の道路を数10分間走行してみました。

空が見渡せる郊外の道路

空が見渡せない高速道路下の道路


置き場所によるGPS精度の違い

まずは、置き場所による違いです。

Androidの同じ機種3台について、GPSの精度を比較してみました。


以下は、走行中に測定したGPSの誤差の平均値です。誤差が小さいほど精度が良かったことを意味します。

No. 空が見渡せる道路 空が見渡せない道路
①  3.9m
(最大6.0m)
12.2m
(最大24.0m)
②  10.0m
(最大12.0m)
16.3m
(最大57.0m)
③  4.2m
(最大7.0m)
12.7m
(最大36.0m)
(括弧内は最大値)

GPSの誤差は①が最も小さく、②が最も大きい結果となりました。

①と②はたった30cmしか離れていません。しかし、誤差は倍ほど違いました。どちらも窓ガラスに近いですが、②はエアコンのスイッチに隠れているため、GPS衛星の電波を受けにくかったのかもしれません。

また、空が見渡せない道路ではいずれも誤差が大きくなりました。GPS衛星自体が見えないためだと思いますが、中でも②の誤差は最大57mとなりました。57mは時速60kmで3秒以上も進む距離です。これだけ現在地がズレると、右左折箇所を間違えてしまいます。

これらの結果から、スマートフォンはできるだけ窓に近く、上の方に置くのが良いと思います。


続いて後編では、機種やOSによるGPS精度の違いを紹介したいと思います! 


(文:大橋)


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