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ニデック<6594>、工作機械大手の牧野フライス製作所<6135>をTOBで子会社化へ

2024-12-27
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ニデックの会社ゴロ(東京・大崎の東京オフィス)

ニデックは27日、工作機械メーカー大手の牧野フライス製作所に対して完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。最大2572億円を投じて全株式の取得を目指す。モーター事業に続く新たな柱と位置付ける工作機械事業の拡大が狙い。TOBに関する事前の協議申し入れを行っておらず、同意なき買収提案の形となる。TOBへの賛同を得るために十分な協議期間を設けたうえで、2025年4月4日の買い付け開始を想定している。

牧野フライスは同日、事前の連絡は受けていなかったとし、TOBに賛同か反対かなどの意見は決定次第速やかに公表するとの声明を発表した。

牧野フライス株の買付価格は1株につき1万1000円で、TOB開始予定の公表前日の終値7750円に41.94%のプレミアムを加えた。買付予定数は2338万8772株。TOB成立の条件とする下限は所有割合50%にあたる1169万4400株に設定した。買付期間として31営業日を予定する。公開買付代理人は三田証券が務める(復代理人はマネックス証券)。

牧野フライスは中ぐり、フライス削り、穴あけなど多種類の加工をNC(数値制御)で連続して行えるマシニングセンターを主力に、フライス盤、放電加工機などの工作機械を手がける。2024年3月期業績は売上高1.2%減の2253億円、営業利益6.4%減の163億円。

ニデックは2021年に三菱重工工作機械(現ニデックマシンツール)を買収して工作機械事業に参入した。22年にOKK(現ニデックオーケーケー)、23年にTAKISAWAを傘下に収めており、国内工作機械メーカーの買収は今回の牧野フライスで4社目。23年には海外メーカーのイタリアPAMA S.p.A.を子会社化。将来目標として「世界屈指の総合工作機械メーカー」を掲げる。

牧野フライスの前身は1937(昭和12)年、フライス盤メーカーとして発足。61年に現社名に改めた。66年にマシニングセンターの国産第1号を開発した。64年に東証2部に上場し、71年に東証1部に昇格した(2022年4月に東証プライム市場へ移行)。

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