ブロークバック・マウンテン
マクノスケ
'60年代に運命的な出会いを果たした2人の青年の20年に及ぶ愛の物語。
同性愛に関しては反対ではない私ですが、
彼らの気持ちがわかるのかと言えば全然わからなかったりします…。
なので、たとえば彼らの愛を男女の愛と置き換えて映画を見たとしても、
ふたりのやっている事が「純愛」ではなく「不倫」なので、その辺が見ていて、
ある意味きれい事ですまされない…彼らを正当化できない部分でありまして…
ひと言で言うと複雑な心境でした。
前半の自然描写の美しさや主役ふたりの演技力など
見甲斐のある映画なのですが、とにかくヒース・レジャーが可哀想…。
ジェイク・ギレンホールに会わなければ、
こんな人生を送ることがなかったんじゃないの?とか…
たとえ、それが結果的に悲惨な事になっても、
互いが精神的にも肉体的にも結ばれていれば、
それは人生の1ページとして思い出として残るんではないかとは思うんですけど、
どちらかと言うと、ジェイク・ギレンホールは行為そのもが
目的と言う感じだったので、その辺が微妙な感じでしたね。
私が泣けたのはヒース・レジャーの奥さんがふたりの関係に気づくシーンと
最期、ジェイク・ギレンホールのお母さんがヒース・レジャーに
また来て下さいというような事を言うシーン。
どうしても女性の立場でみてしまいます。
ジェイク・ギレンホールのお母さんも心中複雑だったと思いますが、
それでも息子が愛した人としてヒース・レジャーを受け入れる辺り…
ぐっと来ました。
エンドクレジットでランディ・クエイドの名前を見てビックリ!
冒頭でふたりに羊の放牧の管理を任せるおっさん役で出ていたんですねー。
弟・デニス・クエイド(メグ・ライアンと離婚後、
04年に不動産屋の女性と再婚しております!)
共々、頑張って欲しいですね。
マクタロウ
「格調の高い」画作りがされていると思うけれど、内容はと言うと・・・。
私としては、どうしても「男同士の愛」ってやつを理解することが出来ないのですよ。
つまり登場人物に感情移入出来ないのだ。
同性愛を否定するつもりはないし、そういう方達がいるということもわかっている。
だけど、男同士がキスをしたり、ベッドを共にする作品を観て、
心地よいかというと「否」であります。
「人を愛するということは同じだ」と言う方もいるかもしれませんが、
それでは同性愛という作品のテーマの意味が無くなってしまうと思うし。
仮に男女に置き換えてみたら、ただの不倫映画だしね
(置き換えなくても不倫物だとは思うが)。
だけど、この不倫は男女のそれよりたちが悪い。
奥さんだってダンナの不倫相手が女なら、なんとか張り合うなり
怒りの持って行き場があったろうに、相手が男ではどうしようも無くなってしまうよなあ。
離婚するしかないよね。
時代(1960~70年代)も彼らにとっては辛い時季だったと思うし
(でも彼らには「偽装結婚」という感じもしないし、両刀使いなんだよな)、
大変だなということは分かるが、主人公達に感情移入が出来ないから、
私が共感できるのは奥さんや子供達。
本当に辛かったのは奥さんと子供だったのではないかね。
ブロークバック・マウンテン(2005)
BROKEBACK MOUNTAIN
メディア 映画
上映時間 134分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ワイズポリシー)
初公開年月 2006/03/04
ジャンル ドラマ
映倫 PG-12
監督:アン・リー
製作:ダイアナ・オサナ ジェームズ・シェイマス
製作総指揮:ラリー・マクマートリー ウィリアム・ポーラッド
マイケル・コスティガン マイケル・ハウスマン
原作:アニー・プルー
脚本:ラリー・マクマートリー ダイアナ・オサナ
撮影:ロドリゴ・プリエト
プロダクションデザイン:ジュディ・ベッカー
衣装デザイン:マリット・アレン
編集:ジェラルディン・ペローニ ディラン・ティチェナー
音楽:グスターボ・サンタオラヤ
出演:ヒース・レジャー イニス・デル・マー
ジェイク・ギレンホール ジャック・ツイスト
ミシェル・ウィリアムズ アルマ
アン・ハサウェイ ラリーン・ニューサム
ランディ・クエイド ジョー・アギーレ
リンダ・カーデリーニ キャシー
アンナ・ファリス ラショーン・マローン
スコット・マイケル・キャンベル モンロー
ケイト・マーラ アルマ・Jr.
マーティ・アントニーニ
グレアム・ベッケル
ピーター・マクロビー
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