DVD「ブック・オブ・ライフ〜マノロの数奇な冒険〜」

2016年01月22日(Fri) 17:42

映画 0

左から街を守るヒーローのホアキン（チャニング･テイタム）マリア（ゾーイ・サルダナ）
と豚のチューイ、主人公の闘牛士でマリアッチに憧れるマノロ（ディエゴ・ルナ）

大好きなデルトロ監督が製作をしているというので、
前から見てみたかったのですが、いまひとつ絵に癖があって、
食指が動かずにいたのを、先週の土曜日たまたま言ったTSUTAYAでみつけ、
見つけたのもなにかの縁と言う事でレンタルして昨晩見ました。

いや～これ、面白いワ！

このところのディズニー、ピクサーの10倍は笑えてグッと来るアニメ。
私的には「ヒックとドラゴン（１～２）」と「シュガーラッシュ」の間くらいかなあ。
幼馴染みの男2人と女1人の恋の駆け引きやら、主人公の親の薦める職業と
音楽家になりたい自分との間に揺れる葛藤やら一族の絆やら
街に攻め入ってくる野蛮な戦闘一族との決闘やら、華麗な闘牛さばきやら
引っぱった複線を全て畳んで最高のエンディングを迎えるという素晴らしい作品。
闘牛士デビューが控えているがほんとはマリアッチ（歌手）に憧れる
主人公のマノロやキャラクターたちが唄う歌も魅力的。

このメキシコの昔話を現在のアメリカの博物館にやってきたはみ出しモノの
少年少女が美人ツアーガイドから、本と人形を使って話聞かされるところもミソで、
物語が終わり、帰っていく少年少女を見送るツアーガイドと用務員のおやじの
正体にそうだよねえってなるところも上手い。
そして、メキシコパートでのキャラがツアーガイドのおねえさんが使う
人形（ピノキオ）そのままなのも、これまた良い味出してるんですねえ。
( 身体や指はデッサンの時に使う人形そのもの！)
死者の世界に行くと人形の顔が骸骨になるんですが、そのデザインも秀逸。
死の国や恐怖の国の美術も極彩色で迷路のような景色に目が奪われました。
主人公が自分の道をみつけて自分らしく生きていくことに気づくシーンにじんわり。
それに家族という枠にとどまらずご先祖さままで焦点をあててるところも新鮮。
本当に見て良かったと思える作品でした。評価は★★★★☆。

主人公の声を来年公開の「ローグ・ワンスター・ウォーズストーリー」にも
出演するディエゴ・ルナ、彼のライバルホアキンをチャン兄ことチャニング･テイタム、
ふたりが恋するヒロインマリアをゾーイ・サルダナが演じてるんですが…
見て行くうちになんだか聞き覚えがある声が…と思ったら、
死者の国の神シバルバの声をロン・パールマンがやってました。
やっぱり、これ、デルトロつながりですよね！！
これ、DVDでしか発売されてないんですけど、出来ればブルーレイにしてくれないかなあ。
そしたら絶対買うのにねえ。こんなに美しい作品をブルーレイで
見れないなんて勿体ないんだけどなあ。…ってレンタルして見てる私が言うか？（笑）

こちら日本語版予告。

挿入歌を歌っている Us The Duo のPV「 No Matter Where You Are 」
こちらのふたりショートビデオ投稿SNSのVineで楽曲をアップし続け
ついにはユニバーサルミュージック傘下のレコード会社と契約して
メジャーデビューしたフォークポップの夫婦デュオなんだそうです。

ブック・オブ・ライフ　マノロの数奇な冒険　(2014)
The Book of Life
メディア映画
上映時間 95分
製作国アメリカ
公開情報 Reel FX Creative Studios　20世紀フォックス・アニメーション
初公開年月 2015/11/06　（DVDでリリース）
ジャンルアニメ
映倫 R15+
奇才ギレルモ・デル・トロが描くダーク・ファンタジー　<死者の日>に起きた奇跡
監督ホルヘ・R・グティエレス
製作　ギレルモ・デル・トロ　ブラッド・ブッカー　アーロン・バーガー
カリーナ・シュルツ
脚本ホルヘ・グティエレス　ダグ・ランデイル
音楽グスターボ・サンタオラヤ　ポール・ウィリアムズ
編集アーレン・ショー
製作会社 Reel FX Creative Studios
20世紀フォックス・アニメーション
配給 20世紀フォックス
<キャスト&スタッフ>
マノロ…ディエゴ・ルナ(木村昴)
マリア…ゾーイ・サルダナ(小松由佳)
ホアキン…チャニング・テイタム(鶴岡聡)
シバルバ…ロン・パールマン(中田譲治)
ラ・ムエルテ…ケイト・デル・カスティーリョ(勝生真沙子)

解説　「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロ製作のもと、闘牛士の青年が織りなす恋と冒険の物語を、メキシコ独特の生死観を背景に描いたダークファンタジーアニメ。

闘牛士の家系に生まれた心優しい男の子マノロは、幼なじみのホアキンやマリアといつも一緒に過ごしていた。やがてマノロとホアキンは、美しく成長したマリアに恋をする。祝祭「死者の日」に彼らの三角関係を見つけた死者の国の支配者ラ・ムエルテとシバルバは、将来どちらがマリアと結婚するかを賭けることに。ホアキンに賭けたシバルバは強大なパワーを持つメダルを彼に渡してマリアを惹きつけ、毒蛇を使ってマノロを死者の国へと誘う。その頃、町が盗賊団に襲撃され、マリアの身に危険が迫っていた。

声優には「マジック・マイク」のチャニング・テイタム、「エリジウム」のディエゴ・ルナ、「アバター」のゾーイ・サルダナら豪華メンバーが集結。映画ドットコムより引用