月に囚われた男
原題:Moon
監督・原案:ダンカン・ジョーンズ
製作:スチュアート・フェネガン、トルーディ・スタイラー
製作総指揮:マイケル・ヘンリー、ビル・ジブラ、トレバー・ビーティ、ビル・バンゲイ
脚本:ネイサン・パーカー
撮影:ゲイリー・ショー
美術:トニー・ノブル
編集:ニコラス・ガスター
音楽:クリント・マンセル
出演:サム・ロックウェル、ケビン・スペイシー、ドミニク・マケリゴット、カヤ・スコデラーリオ、ベネディクト・ウォン、マット・ベリー、マルコム・スチュワート
製作国:2009年イギリス映画
上映時間:97分
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
微妙なんですが、ほんの少し痛みが少なくなったように思われる本日…
やっとこちらでも公開された「月に囚われた男」を観てきました。
月の裏側でひとり、発掘した新エネルギーをポッドに詰め地球に送る作業に従事するサム。
孤独な生活も我慢の限界に差し掛かり、地球にいる妻や娘の事で
頭がいっぱいだった事もあり、事故を起こし意識を失ってしまう。
気がついてみると、そこにはもうひとりの自分がいた!
…というわけで、物語はその謎に迫って行くわけですが、
当然ながら、主演のサム・ロックウェル以外、ほとんど登場人物はなく、
彼とコンピューターのガーティ(声はケヴィン・スペイシー!)の会話で進んでいきます。
「2001年」や「サイレント・ランニング」へのオマージュだったと
監督(デビット・ボウイの息子!)も語っているように、
お話も過去のSF映画へのオマージュ満載な上、月基地や月面車などの映像も
ミニチュアを作ったりと当時の雰囲気を見事に作り出していて大いにノレた1本でした。
以下、ねたばれOKな方はどうぞ!
偶然にも5月の終わりに「サイレント・ランニング」をDVDで
観たばかりだったので、観ておいて良かったとうれし涙が出そうになりました。
「サイレント・ランニング」では、主人公の意志をドローンが継ぎ、
「月に囚われた男」ではサム2号が継いだわけですが、
どちらも主人公が死を選ぶところがあまりにも切なかった!
特に今回のサム・ロックウェルの1号が2号を見送る視線にはウルっと来ました。
サム・ロックウェルって「アイアンマン2」や「ギャラクシー・クエスト」の
ちょっと嫌みなヤツのイメージが強かっただけに、
こんなシリアスな演技も出来たのかーと感心してしまいました。
それに、天井つり下げ型移動ロボ!(←勝手に命名)のガーティがねえ。
「2001年」のHALLみたいな人間の敵(?)キャラかと思っていたら案外良いヤツ!
パスワードを教えたり、サム1号と2号を逃がすために情報を消去した方がいいって
提案したり、サムがクローン人間だって事だって企業機密だと思うんですが、
その割りにあっさりサムに教えちゃったりするところが、けなげで良かったです。
「ガーティ」って聞くと「ET」でドリュー・バリモアが演じた女の子を
思い出すんですが、もしかして、そこから取ったのかなあ?
しかし、2号が地球へ戻って会社を告発したあと、
あの月で眠っているクローンたちはどうなったのかなあ?
2号もやっぱり3年で寿命が来て死んでしまったんだろうか?
この辺りは、強制労働するために寿命付きで作り出された
「レプリカント」を連想してしまって、やっぱり監督ってば、
愛する「ブレードランナー」にもオマージュ忘れてないのねえ~と感心致しました。
久々に「サウスパーク・スタジオ」を観たらW杯仕様があったので作ってみました。
左は私。右はマクタロウです。(笑)
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