2024.12.29

武田神社に幸先詣でに行って来ました!

月に囚われた男

2010年07月03日(Sat) 00:00
映画 5
20100703-04.jpg

原題:Moon
監督・原案:ダンカン・ジョーンズ
製作:スチュアート・フェネガン、トルーディ・スタイラー
製作総指揮:マイケル・ヘンリー、ビル・ジブラ、トレバー・ビーティ、ビル・バンゲイ
脚本:ネイサン・パーカー
撮影:ゲイリー・ショー
美術:トニー・ノブル
編集:ニコラス・ガスター
音楽:クリント・マンセル
出演:サム・ロックウェル、ケビン・スペイシー、ドミニク・マケリゴット、カヤ・スコデラーリオ、ベネディクト・ウォン、マット・ベリー、マルコム・スチュワート
製作国:2009年イギリス映画
上映時間:97分
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

微妙なんですが、ほんの少し痛みが少なくなったように思われる本日…
やっとこちらでも公開された「月に囚われた男」を観てきました。
月の裏側でひとり、発掘した新エネルギーをポッドに詰め地球に送る作業に従事するサム。
孤独な生活も我慢の限界に差し掛かり、地球にいる妻や娘の事で
頭がいっぱいだった事もあり、事故を起こし意識を失ってしまう。
気がついてみると、そこにはもうひとりの自分がいた!

…というわけで、物語はその謎に迫って行くわけですが、
当然ながら、主演のサム・ロックウェル以外、ほとんど登場人物はなく、
彼とコンピューターのガーティ(声はケヴィン・スペイシー!)の会話で進んでいきます。
「2001年」や「サイレント・ランニング」へのオマージュだったと
監督(デビット・ボウイの息子!)も語っているように、
お話も過去のSF映画へのオマージュ満載な上、月基地や月面車などの映像も
ミニチュアを作ったりと当時の雰囲気を見事に作り出していて大いにノレた1本でした。

以下、ねたばれOKな方はどうぞ!

偶然にも5月の終わりに「サイレント・ランニング」をDVDで
観たばかりだったので、観ておいて良かったとうれし涙が出そうになりました。
「サイレント・ランニング」では、主人公の意志をドローンが継ぎ、
「月に囚われた男」ではサム2号が継いだわけですが、
どちらも主人公が死を選ぶところがあまりにも切なかった!
特に今回のサム・ロックウェルの1号が2号を見送る視線にはウルっと来ました。
サム・ロックウェルって「アイアンマン2」や「ギャラクシー・クエスト」の
ちょっと嫌みなヤツのイメージが強かっただけに、
こんなシリアスな演技も出来たのかーと感心してしまいました。

それに、天井つり下げ型移動ロボ!(←勝手に命名)のガーティがねえ。
「2001年」のHALLみたいな人間の敵(?)キャラかと思っていたら案外良いヤツ!
パスワードを教えたり、サム1号と2号を逃がすために情報を消去した方がいいって
提案したり、サムがクローン人間だって事だって企業機密だと思うんですが、
その割りにあっさりサムに教えちゃったりするところが、けなげで良かったです。
「ガーティ」って聞くと「ET」でドリュー・バリモアが演じた女の子を
思い出すんですが、もしかして、そこから取ったのかなあ?

しかし、2号が地球へ戻って会社を告発したあと、
あの月で眠っているクローンたちはどうなったのかなあ?
2号もやっぱり3年で寿命が来て死んでしまったんだろうか?
この辺りは、強制労働するために寿命付きで作り出された
「レプリカント」を連想してしまって、やっぱり監督ってば、
愛する「ブレードランナー」にもオマージュ忘れてないのねえ~と感心致しました。


20100703-03.jpg

久々に「サウスパーク・スタジオ」を観たらW杯仕様があったので作ってみました。
左は私。右はマクタロウです。(笑)

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Comments 5

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いなりん  

素晴らしいの一言

変にリアリティに拘らない姿勢(月の裏側とはいえ、1Gはありえないとか、隕石の防護処置がなされていないなど)とか、良くも悪くも、昔のSF映画らしさを持った映画でした。

同じ自分が2人居る事の謎解きには、殆ど重きを置かず、あくまでサム・ベルの心情の変化を描いていくあたりがとても素晴らしかった。
ビデオレターではなく、実際の自分の家へ連絡が取れた件は、自分が複製品であるという事のダメ押しで、その時のサムの心情は計り知れないですよね。

自分がクローンである事は分かっていたが、娘は本当に居たんだ。
しかし、帰るべき場所には、オリジナルの自分が居るという・・・

この辺の人物位置が絶妙で、グイグイと引き込まれちゃいました。

あと、地味ながら劇中の音楽も気に入ってます。
あくまで情景音楽としての役割しかはたして居ませんが、それでこその映画音楽という感じでね。

2010/07/03 (Sat) 23:39

つばさ  

おお!!
これ、観たい!!でも時間がないかも!!
なので、DVD出るまで、ネタバレの文章が読めないw

2010/07/04 (Sun) 18:32

マクノスケ  

お返事ー!

>いなりんさん
リアリティに関してはパンフの大森さんの解説(1Gとか)を読みながら
そんなに固いこと言わないで~なんて思っていたくらいで、
全然気にしてませんでした。(笑)
心も体も壊れていってしまうサムと今置かれている状況や
これから先の事をまだ柔軟に考えられるサム2号の対比もよかったですよねえ。
それを演技過多にならず自然に演じ分けている
サム・ロックウェルには本当に感心させられました。
娘のシーンは1号のテレビ電話のシーンも切なかったんですが、
録画されている画面を見て打ちのめされる2号の1号に対する思いも
同時に描かれているところが凄いなあと思って。
いや~今年は私、あまり「これだー!」っていう洋画がなかっただけに、
この映画に出会えて本当に良かったです。
音楽のクリント・マンセルも良かったですよねえ。
「サハラ」の時もいいなあと思ったんですが、
これからももっといろんな作品をやって貰いたいですね。

>つばささん
これは、往年のSF映画好きには堪らない1本です!!
DVDになったら是非見てみてください!!
思い出したらその時、また、ここにコメント下さい。
待ってます~。

2010/07/04 (Sun) 19:59

いなりん  

ビデオは

mixiカレンダーの方に発売予定が入れてありますが、8月11日に各種ビデオが発売になります。

何気に、【第9地区】と同時発売ですね。


マクノスケさんは未見と思いますが、今月末発売の【イヴの時間】も面白いですよ。
興味があれば、レンタルででも観て欲しいです。

2010/07/04 (Sun) 22:10

マクノスケ  

お返事ー!

>いなりんさん
どうも有り難う御座いました!
左のバーの「気になるあれこれ」に追加しました。
私もアマゾンにほしい商品のリストを作っていて、
それを左バーに表示してありますので良かったら見てみて下さい。
「イヴの時間」、挿入歌を梶浦 由記さんが作ってるんですね!
マクタロウの影響で石川智晶さんのファンなので、
かつてコンビを組んでいた梶浦さんなだけに気になります。
機会があったら見てみたいと思います。

2010/07/06 (Tue) 17:06

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