2025.01.17

今年もドアラのように頑張ります!

ブレイブ ストーリー

2006年07月15日(Sat) 14:03
映画 2
20060715-001.jpg

マクノスケ

原作は宮部みゆきの異世界冒険ファンタジー小説。
家を出た父、ショックで倒れた母。家族を救うため、扉の向こうの世界へ
願いを叶えて貰うために冒険の旅に出掛けた少年ワタルの
試練と成長を描いたアニメーション製作会社「ゴンゾ」の長編アニメ。

宮部みゆきのサスペンスは何作か読んでいるのですが、これは未読。
多少期待はしていたのですが、う~~~ん。
世界観、キャラクター共にありがちな感じでイマイチ盛り上がれず帰ってきました。
キャラデザが良かっただけにもったいなかったかなあ。
表情の付け方も、なかなかいい線行っていて、
ラスト辺りはストーリー展開とあいまって、涙ぐんだりしてしまったのですが、
それでも全体的に物足りない。
キャラクターも、もっと掘り下げたエピソードを作れば
それなりに共感出来たのでは…と思うと、これまた残念でした。

しかし、あのラストは、原作もああいう展開なのかしら?
あれでは辻褄が合わなくなってしまうように思うんですが、どうなんでしょう?
原作を立ち読みするしかないかしら…。

あぁ、それからILMが担当した音響!
あまり大きな劇場ではなかったので(MOVIX清水のスクリーン9)、
それ程実感出来ませんでした。(それも悲しかったりして…。)

マクタロウ

序盤、少年が主人公の青春モノとして「いけるか」と思ったのだが、
物語がヴィジョンに移った辺りから徐々に魅力を失っていった。

キャラクターの配置、絵柄はとても好みなのだが、
それを生かし切るだけのエピソードやセリフが足りないように感じる。
主人公ワタルをもっと魅力的なキャラクターにしないと、彼と係わっていく
人物達が彼のどこに惹かれて惚れ込んでいるのか伝わってこない。
「不器用で弱虫だけど、一途で頑張り屋」といった
彼の魅力がもっと前面に出ていたら良かったのに。
それから、あの終わり方だが、あれでは
「ワタルがヴィジョンで経験したことはなんだったのだろう」という気がする。
ラストに現れるミツル(らしき)人物は全くの別人(妹も存在しているし)として、
それでは、ワタルがヴィジョンへと行くきっかけとなるミツルは存在していなかったのか?
(少なくとも彼の友人はそんな転校生は知らないらしい)
なにも、全ての事柄に「理屈」をつけて説明しろと言う気はないが、
このような矛盾を「雰囲気」だけで演出してしまうのは、
制作者の力不足ということではないだろうか。
作品のテーマ、作画技術、音楽など、高いレベルを
持っていただけに残念な1本となってしまった。

ブレイブ ストーリー(2006)
BRAVE STORY
メディア 映画 Anime
上映時間 111分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(ワーナー)
初公開年月 2006/07/08
ジャンル ファンタジー/アドベンチャー
これは、ボクの勇気のハナシ。
監督:千明孝一
アニメーション制作: GONZO
製作:関一由 村濱章司
秋山創一 渡辺純一 小池英彦
製作総指揮:亀山千広
プロデューサー:小岩井宏悦 梶田浩司 関口大輔
原作:宮部みゆき 『ブレイブ・ストーリー』(角川書店刊)
脚本:大河内一楼
キャラクター原案:草なぎ琢仁
キャラクターデザイン:千羽由利子
総作画監督:千羽由利子
3D監督:白井宏旨
美術設定:小林誠 村田峻治 平澤晃弘
色彩設計: 内林裕美
撮影監督: 吉岡宏夫
編集:瀬山武司
音響監督: 鶴岡陽太
音楽:JUNO REACTOR

声の出演: 松たか子 三谷亘(ワタル)
大泉洋 キ・キーマ
常盤貴子 カッツ
ウエンツ瑛士 芦川美鶴(ミツル)
今井美樹 運命の女神
田中好子 三谷邦子
高橋克実 三谷明
柴田理恵 ユナ婆
石田太郎 ダイモン司教
堤下敦 犬ハイランダー
(インパルス)
板倉俊之 若い司教
(インパルス)
虻川美穂子 小村克美(カッちゃん)
(北陽)
伊藤さおり 小川
(北陽)
伊東四朗 ラウ導師
樹木希林 オンバ


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Comments 2

There are no comments yet.

つばさ  

予告編みた限りでは面白そう・・・だったんですけどねぇ。
基本的に宮部みゆき、前に妹に借りて何冊か読んで、あまり好きな感じではないんですよねw
DVD出ても見ないかも・・・w

2006/07/17 (Mon) 09:53

マクノスケ  

>つばささん
予告よりは面白かったとは思うんですけどねえ。
どう言ったらいいのか…盛り上がりに欠けるって言うのかなあ。
宮部みゆきのミステリーの少年が事件を乗り越えて成長していくパターンが
好きだったので、ちょっと期待していただけに残念です。
そういう点から見ると、あまりミステリーを読んだ時の
宮部作品から受ける印象は少なかったですよ。
私もこれじゃあDVDは買わないなあ。

2006/07/17 (Mon) 22:57

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