フライトプラン
ねたバレしています!未見の方はご注意を!
う~~~~~~~ん。オチはオチとしてですね。もうこれ絶対無理な計画だと思うんです。
娘がいなくなって、それからは、まあ、そういう展開はありかも…とは思うんですけど、
誰にも見られないっていう確証は、全くなかったわけで、
百歩譲って誰にも見られなかったとしても、どうやって娘を移動させたのか、
どうしてそれに周りの乗客が気づかなかったのか…
「誰も気にしていなかった」という理由で話を推し進めてしまうには、
ちょっと無理が有りすぎなんじゃないかと思ってみたり…。
…と言うか、こんな行き当たりばったりの犯人の計画が思った通りに展開するのに、
かなり無理があると思うんですけれど…。
それ以上に、ジョディ・フォスターの行動が怖すぎなんですよねえ。
子供を想う懸命な母親像なんかとっくに通り越しちゃって、
な、なんか、この人、本当にヤバイよ…と思ってしまう。
あまりにもスーパーウーマン過ぎて、それが返って
全然感情移入出来ない人になっていたって感じです。
ラストもショーン・ビーンに謝るだけ謝らせておいて、
自分はアラブの人に謝りもせずに行ってしまうし…
確かに、あんたの子供を想う気持ちは判るが、他の人に迷惑かけたのだし、
それはどう思っているのか疑問です。
アメリカでは、こういう女性が子供想いの強い素敵な女性って事なのかなあ?
という内容を聞けば、多くの人が「フォーガットン」を思い出したことでしょう。
私もその1人。
今回は宇宙人の仕業では無かったものの、
制作者のご都合主義に彩られた犯行でした。
飛行機に搭乗する前日、主人公(ジョディ・フォスター)が亡くなった
ダンナの幻覚を見る演出は、「子供は最初からいなかったかもしれない」と
観客に思わせるための物なのだが、私はこれが失敗だったのではないかと思う。
だって、「子供がいなくなった」という妄想で、
乗客をパニックに陥れる女性に感情移入できますか?
物語後半まで「本当に子供は登場していたのか」という演出で進み、
ジョディ・フォスターの演技も、監督の演出も主人公のヒステリックな
部分ばかりを強調するものだから、よけい物語に入り込めない。
やがて明かされる犯人とその犯行は、偶然と制作者側の
ご都合で成り立っているというとんでもない内容。
こんなことなら最初から犯人を登場させて、主人公が騙されていく
展開にした方が良かったのではないだろうか。
ショーン・ビーンが、めずらしくいい人だったのが儲けモンといったところ。
フライトプラン(2005)
FLIGHTPLAN
メディア 映画
上映時間 98分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ブエナビスタ)
初公開年月 2006/01/28
ジャンル サスペンス/アクション/ミステリー
監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:ジョディ・フォスター/カイル・プラット
ピーター・サースガード/カーソン
ショーン・ビーン/リッチ機長
マーリーン・ローストン/ジュリア
エリカ・クリステンセン/フィオナ
ケイト・ビーハン/ステファニー
グレタ・スカッキ/セラピスト
マイケル・アービー/オベイド
クリスチャン・ベルケル/モーチュアリ・ディレクター
カーク・B・R・ウォーラー/グルニック
ブレント・セクストン/エリアス
マシュー・ボーマー/エリック
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