2010年12月30日
最大15倍録画 TVキャプチャーボード「GV-MC7/XS」レビュー
最近買い換えたデスクトップPC(Core i7-870 win7-64bit)用にTVキャプチャボードを導入しました。
今回選んだTVキャプチャーボード「GV-MC7/XS」は、最大15倍録画というスペックが売りです。
実際、どの程度のファイル容量で録画できるんでしょうか?
そこで、他の2種類の機器と比較し、録画した際のファイル容量をチェックしてみました。
「GV-MC7/XS」は、MPEG4-AVC/H.264形式のハードウェアトランスコード機能を搭載しており、フルハイビジョン解像度のまま最大15倍の長時間録画に対応。 番組を録り貯めてもデータ容量が小さくて済むのがポイントです。
この手のボードは他にもありますが、価格COMのレビューを見ると、付属ソフトや機器との相性の問題で苦労している人も多いようです。
その点「GV-MC7/XS」なら「Windows 7」に標準装備されている「Windows Media Center」専用モデルなので、ソフトの点での問題は無さそう。というのが導入の決め手でした。
(発売前に発注したので、人柱覚悟です 笑)
取り付け・設定
取り付け場所はPCI Express x1バス。
しっかり取り付けたら、ドライバーをインストール。続いて、「Windows Media Center」の設定です。
ここで、ちょっとハマったので、対処法を書いておきます。
というのは、普通にインストールしても、BS・110度CSデジタルは映るものの、地デジが一局も入らなかったのです。
箱の注意事項に「マルチディスプレイ環境では使えません」とあったので「じゃ、僕のPCで使えないじゃん(TV含め、3面です)」と早とちりし、うっかりヤフオクに出しかけましたが、思い直して設定を再チェック。
結果、以下のようにチューナーの設定を変えると、大丈夫でした。
左の画像はTVチューナーの設定画面。(Extras → Extrasライブラリ → I・O DATA)
「地上デジタルアンテナ」の項目は、ディフォルトでは「簡易ブースター」にチェックが入っていましたが、これを「なし」にすると受信レベルが上がりました。
環境にもよると思いますが、ここの設定を先に確認してからテレビの設定に進まないと、僕のように「地デジが映らない!」と慌てるハメになります。ご参考まで。
後はガイドに従ってテレビ設定を進めると、無事、普通に視聴・録画できるようになりました。
▲左:設定中の「Windows Media Center」画面 / 右:録画データの保存場所は、初期設定ではCドライブなので、容量のある別ドライブを指定。
録画データの容量について
今回は、以下の3種類で録画したデータの容量を比較してみました。
・今回のキャプチャーボード「GV-MC7/XS」
・フルセグ&ワンセグチューナー「KTV-FSUSB2」
・アナログキャプチャボード「PC-MV5L/PCI」
今回は地上デジタルの番組と、アナログ放送で、3つのチューナーそれぞれで同じ番組を50分間、同時に録画してみました。
なお、「PC-MV5L/PCI」は64bitに対応していないので、他のPCで録画しています。
(画像ははめ込み合成です)
◆50分間の番組を録画した際のファイルサイズ
GV-MC7/XS | KTV-FSUSB2 | PC-MV5L/PCI | |
5倍 | 2.79 GB (3,003,908,096 バイト) | 平均4.93 GB | 平均1.58 GB |
7倍 | 1.85 GB (1,987,837,952 バイト) | ||
10倍 | 1.03 GB (1,112,014,848 バイト) | ||
15倍 | 889 MB (932,446,208 バイト) |
テストは全て一回づつ。毎回、違う時間帯の番組を録画しているので、必ずしも正確とは言えませんが、だいたいの傾向は掴めると思います。
(一般的に、地デジを録画した際のファイルサイズは、約7GB/1時間程度と言われています。)
これにより、「GV-MC7/XS」では、10倍録画しておけば、今までのアナログキャプチャボードと同様以下のファイル容量で撮りためられる事が分かりました。
15倍にすると、さすがに、ある程度の面積のグラデーション部分に小さなブロックノイズが乗るのが分かります。10倍以下なら、画質的には、離れて観るテレビでは気にならないレベルかな。
フルセグ(実際の地デジは1440×1080サイズ)のデータを圧縮して使用しているので、アナログと比べると全然高画質です。
その他、おまけ
ちなみに、上記のフルセグ&ワンセグチューナー「KTV-FSUSB2」のTS抜きデータを圧縮するのに、Free Video Converterを使うと、(左の設定で)簡単に890MB程度に圧縮できます。
これは、「GV-MC7/XS」の15倍モードと同じレベル。
(ただ、この方法で作ったMP4ファイルは、他のPCでは音ズレするので、現在エンコード方法をいろいろ試してみています。)
PS:OSのリカバリー後、録画ファイルが見られなかったので、回避方法ついて調べてみました。
→ Windows7 Media Center 録画データ(情報)のバックアップ
Posted by IGU at 20:10│Comments(0)
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