2009年04月06日
超小型PCの車載化-その2
やんばるのアジトへ、ドライブに行くついでに、工人舎の超小型PC 「 SC3KX06GS 」のカーナビ機能( GPS )を試してみた。
このパソコン。超小型の筐体(液晶サイズ7インチ)に、GPS(全国版ナビソフト付き)、ワンセグTV、Bluetooth(ブルートゥース)が付いた、個性派の一台。
OSはWindows XP、ハードディスク60GB、しかも、画面はタッチパネル式!!
メモリー・ナビが安くなったと言っても、まだ3万くらいはするご時世、カーナビに拡張自由なWindows マシンが付いて(?)4万円ちょっとと考えると、かなりお得だ。
(昨日、ビックカメラで実質36,720円まで値下がってた! …そろそろ新機種が出るのかな?)
唯一、理性を押しとどめたのが、CPU 1.33GHz Atom Z520というスペック部分。(省電力重視で…性能が低い設計)
ネットのクチコミを見ると、動画の再生が厳しい(カクカクする)という評価もある。
でも、車で動画を「鑑賞」する訳じゃないし(危ないやっさー)、PC のほうがオマケだし…と、思った時には、「購入ボタン」を押していた。
決め手は「車載PC 」を現実化させる、タッチパネルの存在だ。
と言うわけで、以下、ドライブ中のレポートです。
このPC は、DC入力16Vの仕様。
シガーライターから取れる12Vを、15/16/18/19/20/22/24Vに変換できる車用の電源、「サンコー・クルマDEチャージャー」を買っておいたけど、アダプターを無くしたので今回は本体のバッテリー駆動のみで使用。
■GPS機能
▲左:ナビ・2D表示 中:ナビ・3D表示 右:高速道路
ひとことで言うと、CD時代のカーナビ。いい意味でも悪い意味でも超シンプル。
車速パルス入力をしていないので、表示は少し遅れ気味。高速道路の料金表示も無し。
でも、レスポンスは結構キビキビしている。
ナビの起動中は、全画面表示に切り替わって、PC が完全にナビ専用機として機能する。
液晶画面全体がタッチパネルなので、指先だけで、ほぼ全ての機能が使えるのは便利。ボタンも全て大きめで使いやすい。
昼夜モードの切り替えも、ボタン一つ。
■ワンセグTV
中部(沖縄市)あたりでは、大丈夫。
これも、タッチパネルで操作可能。付属ソフトが大きめのボタンを採用しているので、チャンネル
■iTunes
iTunesの最新版をインストールして、とりあえず10GBほどの音楽をハードディスクに放り込んで、ランダム再生。
音質に関しては、特に問題無し。
ビジュアライザは、若干カクカク表示。でも、雰囲気が壊れるほどのコマ落ちでは無いかな。
さすがにiTunesは、タッチパネルでの操作は考えられてないようなので、再生・停止以外は専用の付属ペンか、マウスを使った方が良さそう。(特に液晶のヘリの部分のタッチが難しい)
■動画
たとえば自宅でネットに繋いで、Internet Explorer等でニコニコやYouTubeの動画を見ると、コマ落ちが激しく、カクカクとしか再生されない。これは覚悟していた部分。(音声は普通に聞こえる。)
GOM Playerというソフトで、FLVファイル(ニコニコのエコノミー画質)は、普通に再生できた。
それと、意外だったのがMPGファイルも大丈夫だった点。720×480 4000kbps サイズの動画が、バッテリー駆動でほぼストレス無く再生できた。
やるじゃん。
※よくよく見ると、MPGファイルはわずかにコマ落ちしてるかも…。
■Windows
Internet Explorerは問題なし。
いくつか、ソフトを入れてみたけど、一応、パソコンらしく、それなりに動くみたい。(…あれ、本来がパソコンだっけ。)
そもそも、このPC で重いソフトを使う事は無いだろうな。
■その他
・液晶画面の左側にボタンが付いていて、明るさを調整できる。
・同じく、本体左側のレバーで、音量の調節も可能。
・スリープ モードでのバッテリーの減りが激しい気がする。それと、復帰後、何だか不安定。
・GPSは内蔵アンテナと外部アンテナの2種が選べるけど、内蔵アンテナは×。
ケーブルで外部アンテナを繋がないと衛星を補足できない。
・ACアダプターが2個付属しているのは、結構便利。
・一番下のタスクバーがアイコンで一杯。(省電力を重視した設計のようで、有線LANやGPS、Bluetooth等はアイコンから個別に電源オンオフできる。)
やんばるまでのドライブを終えて、実際の車載状態での評価は、結構悪くない。
問題は、頻繁に使った場合の強度と操作性。
GPS外部アンテナ端子は弱々しくて、何度か抜き差しすると壊れそう。
あと、車載するとなると、いろいろケーブルを繋ぐ必要がある。音声や電源、USBなど…。
超小型の筐体なので、それぞれの端子が左側面、右側面、裏側と分かれていて、これまた抜き差しが面倒。
全部のケーブルを繋ぐと、いわゆる「スパゲッティ症候群」状態になりそうだ。
ここは決断が必要だと思う。
必要な時に車に持ち込んで、コード類を繋げて使うか、車載PC として改造し、車のダッシュボードに完全に組みこんでしまうのか…。
後者の場合、沖縄の夏は、車内の温度はヤバイくらいに上がるので、その対策も必要だ。(コンデンサーとか、熱でパンクしそう)
う~ん、どうしよう。
(こうやって、考えている時間が楽しかったりして! )
こちらも参考に → ネットブックのパーティション分割
超小型PCの車載化-その1 「 工人舎 SC3KX06GS を衝動買い」
→ 超小型PCの車載化-その2 「 SC3KX06GS のレビュー」
超小型PCの車載化-その3 「 ホンダS-MXへの取り付け場所」
超小型PCの車載化-その4 「フレキシブルケーブルの延長」
Posted by IGU at 23:58│Comments(0)
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