長野辰次の記事一覧
長野辰次
フリーライター。映画、アニメ、小説、マンガなどのレビューや作家インタビューを中心に、「キネマ旬報」「映画秘宝」などに執筆。現在公開中の『八犬伝』(キノフィルムズ配給)の劇場パンフレットなどにもレビューを寄稿している。
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押井守監督が描いた現代の「二・二六事件」? 『パトレイバー』の人気回「二課の一番長い日」
2025.02.26オリジナルビデオアニメ『機動警察パトレイバー』の人気エピソード「二課の一番長い日」は、日本史における重大な事件をモチーフにした物語です。自衛隊がクーデターを起こすという未曾有の事態に対し、「特車二課」の後藤隊長はどのように対応したのでしょうか?
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手塚治虫原作『アポロの歌』が深夜ドラマ化 「黒手塚」の実写化は時代が求めている?
2025.02.18ヒューマニズムあふれる作風のマンガで人気を博した手塚治虫先生ですが、人間の愚かさや業の深さをえぐり出した「黒手塚」と称される作品が、近年は再評価されています。ハードな内容ながら、「黒手塚」はテーマ的に古びることがなく、監督や俳優にとっては挑みがいのある作品です。「黒手塚」の実写化は時代が求めているのかもしれません。
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『翔んで埼玉』を大ヒットさせた「GACKT伝説」 1日1食、炭水化物なしのヤバすぎるストイックさ
2025.02.08お正月の人気番組『芸能人格付けチェック!』(テレビ朝日系)でも人気のGACKTさんですが、テレビに出演するのは「年間5本」と決めているとのこと。自身の希少価値を高めることで、ブランド力を高めているわけです。独自の美学を持つGACKTさんにまつわる、さまざまな伝説を紹介します。
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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』吹替は5バージョンに もはや幻(?)となった「織田裕二」版マーティ
2025.02.07デロリアンに乗って、時間旅行に繰り出すマーティとドクの珍騒動を描いた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』には、「金曜ロードショー」で新しく加わる宮野真守バージョンを加え、5つの日本語吹替版が存在することになります。それぞれ支持するファンがいる5バージョンの魅力を探ります。
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1月26日は『初代ガンダム』最終回の放映日 富野アニメの「女性像」が強烈だった
2025.01.26『機動戦士ガンダム』の最終話「脱出」は、何度見返しても見飽きることがない名エピソードです。感動的なラストシーンと同じくらい印象に残るのは、富野由悠季監督が描く女性キャラクターたちの存在感です。富野アニメに登場する女性キャラの独自性を、改めて検証します。
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石原プロ制作『西部警察』が残した豪快伝説 「1話につき制作費1億円」「破壊車両4680台」
2024.12.281979年に放映が始まった刑事ドラマ『西部警察』は、渡哲也さん、舘ひろしさん、石原裕次郎さんらが出演した人気番組でした。渡さん演じる大門団長は改造ショットガンを撃ちまくるなど、ド派手な銃撃戦と爆破シーンがお約束でした。今では撮影不可能な伝説のドラマとなっています。
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楳図かずおさんが残した忘れられない言葉 「人間は死んだらどうなるの?」
2024.11.05『まことちゃん』『漂流教室』『わたしは真悟』『14歳』など、数多くのヒット作を放った人気漫画家の楳図かずおさんが、88歳で亡くなられました。『楳図かずお恐怖劇場』『マザー』などの劇場映画公開の際に、楳図さんが語った創作の秘密を振り返ります。
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バットマン不在でも大ヒット 映画『ジョーカー』はなぜ地上波で放映されないのか?
2024.10.11ヴィラン(悪役)として知られる「ジョーカー」を主人公にした実写映画『ジョーカー』は、2019年に公開され、社会現象級の大ヒットを記録しました。孤独な男が犯罪者に変貌する姿を、ホワキン・フェニックスが見事に演じています。Netflixなどの配信や劇場での再上映は行われていますが、地上波放映はされていません。その原因を探ります。
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衝撃だった実写『デビルマン』公開から20年 「最終決戦」は想像をこえて伝説に?
2024.10.09感動の名作ではないものの、観た人の記憶に強烈に残る映画があります。そのひとつが、2004年に劇場公開された実写版『デビルマン』です。もともと実写化は難しいと言われていた原作マンガですが、完成した作品は想像以上にすごい出来でした。多くの観客がスクリーンにツッコミを入れた、実写版『デビルマン』の伝説を振り返ります。
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幻となった特撮『魔神バンダー』は二重の衝撃! 原作は手塚治虫じゃなかったの?
2024.09.28昭和40年代は大変な特撮ブームで、数多くの特撮映画や特撮ドラマが制作されました。フジテレビ系で放映された『魔神バンダー』は1クール、全13話で終了したこともあり、大人気だったとは言い難いのですが、子供心に印象に残る作品でした。今もソフト化されずに「幻の番組」となっている『魔神バンダー』を振り返ります。