Lifestyle

渋谷の夜はロックと葉巻 セルリアンタワー東急ホテル

hotel TIPS

Vol.26

2024.11.22

THE NIKKEI MAGAZINE

編集長がホテルのおいしいものや楽しみを探しに行く「hotel TIPS」。渋谷らしさを凝縮したロックバーがあると聞いて、さっそくセルリアンタワー東急ホテル(東京・渋谷)に向かいました。秘密めいた、重々しい鉄扉をゆっくり押し開けると、往年の洋楽ファンにはなじみの深い、心弾むメロディーとビートに包まれます。これこそが知る人ぞ知る、ロックとシガーを楽しめるバー「R261 シガー&ロック」なのです。




懐かしのロック、名盤がそろう 

席数は18だけ。内装は全面、赤に染められています。円形カウンターの向こうに掲げられているのはアンディ・ウォーホルのアート。天井に届くほど高いバックバーには、ハイエイジングのシングルモルトやコニャックなどの希少なお酒に加えてレコードが並び、スピーカーも置かれています。音楽やファッションの街といわれてきた渋谷にぴったりのクールな面構えのバーなのです。

バーカウンター奥の棚には、お酒の瓶のほかにレコードが置かれている

「1960年代から80年代までのロックの名盤、200枚を集めています」とチーフバーテンダーの荻原圭祐さん。慣れた手つきでプレーヤーにかけたレコードは、ザ・ローリング・ストーンズの「Love You Live」。ウォーホルが手掛けたジャケットが、店内のアートと呼応します。「店名のRは、ルージュ(赤)、ロック、レコードのRと、また来ていただきたいという思いであるリピートのRを表しています」

渋谷のシガー&ロックバーにふさわしいものをと荻原さんが考えたシグネチャーカクテルが「ワイルド インセンス ジュレップ」です。米国ケンタッキー州で有名なカクテル、ミントジュレップをツイストしました。

セルリアンタワー東急ホテル「R261 シガー&ロック」の「ワイルド インセンス ジュレップ」

ミントジュレップはバーボンウイスキー、ミント、シュガーシロップというシンプルなカクテルですが、そこにワイルドな香りを付けたというのが「ワイルド インセンス」の由来です。