SNSの活用方法と選び方、注目すべき指標について でSNSを活用しての情報発信や集客方法について説明させて頂きましたが、写真などの視覚アプローチで情報発信を出来るSNSのピンタレストについてご紹介させて頂きたいと思います。
ピンタレストとは
ピンタレストとは
ピンタレストは、2010年にアメリカで立ち上げられたサービスです。画像検索が特徴で、画像でのコミュニケーションを主とするInstagramと同じような時期に立ち上がりました。
日本国内では現在500万人程の人が活用していると言われていて、同じような画像でコミュニケーションを取るSNSであるInstagramが3,000万人を超える利用者数と言われているので、1/6程の利用者規模ではあります。
ピンタレストのFacebookの公式アカウントでの説明を見ると、下記のようにまとめられています。
ピンタレスト はアイデアを画像検索するビジュアルディスカバリーエンジンです。ピンと呼ばれる画像から次の行動の役に立つアイデアを見つけて、インスピレーションを行動に移すことができます。
https://www.facebook.com/PinterestJP/
ピンタレストを活用するメリット
ピンタレストとInstagramの違いついて詳細は後述しますが、ピンタレストは他のSNSと違い、フォロワーが少なくても画像を見てもらえる可能性があります。
ユーザーが見ている画像に類似する、他のおすすめ画像が表示されるので、自分のビジネスに関する画像をアップしておけば、それらに近い画像を見たユーザーから興味を持ってもらえることにつながります。
また、画像にはURLを貼ることもできるので、ここから直接購買や集客につなげることも可能になります。
ピンタレストのアカウント開設の方法
ピンタレストにアクセスをすると、メールアドレスや任意のパスワードの設定が求められますので、ガイダンスに従って画面を進めて行くと、2~3分で簡単にアカウント開設することが出来ます。
なお、下記でもご紹介する、アナリティクスなどを活用するためには、ビジネスアカウントに変更することが必要となりますので、アカウント登録の際に「ビジネス向けアカウントに無料登録する」を選択するのを忘れないようにしましょう。
Instagramとの違いは
まず、ピンタレストもInstagramも共通な点は画像・動画によるコミュニケーションが中心となっている点です。
一方で、ピンタレスト独自の機能は、「画像検索」と「ピン」と「ボード」です。ピンタレストは、自分で画像を投稿しなくても、他の人が投稿した画像を情報を集めて(キュレーション)することが出来ます。
画像検索とは
ピンタレストに投稿された画像を元にして画像検索を行うことが出来ます。利用者は、画像に近いものを感覚に沿って探すことが出来ます。また、次に説明をする画像をまとめての「ピン」「ボード」する画像を見つける時にも役に立つ機能です。使い方は、画像の右下にある「虫眼鏡」のマークをクリックするだけです。
ピンとは
自分の撮った画像やWeb上で見つけた画像をピンタレスト上に保存することを言います。下記のような操作を行うことで、簡単に画像を保存することが出来ます。なお、「ピン」された画像をクリックすると、Web内の当該ページに遷移します。
- プロフィールで「+」をクリックします
- 「ピンを作成する」を選択します
- 「ウェブサイトから保存する」をクリックして URL を入力します
- 画像を選択して「ピンに追加する」をクリックします
- タイトルとピンの説明文を追加します
- ピンのタイトル上にあるドロップダウンで、ピンの保存先となるボードを検索・選択します
- 「保存」をクリックします。
ボードとは
ピンした画像を保存・整理する場所が「ボード」です。「ボード」には、名称を付けることが出来るので、「DIY」や「メンズファッション」などのカテゴリー名を任意につけて、ピンした画像をまとめて行くことをお薦めします。ボードには他の人がピンした画像も集めて行くことが出来ます。
ピンタレストを利用する/閲覧するユーザーは、ボードをフォローすることで、自分の求める情報を入手し易くしたりしています。このため、ユーザーが求めているテーマに沿ってボードを作り、自分の仕事やサイトに関する画像や他の人がピンした画像もキュレーションしていくこをお薦めします。
投稿コンテンツの考え方
アカウントを用意した後は、自分の気の赴くままに自由にピンをして、色々なボードを作成するのも良いでしょう。ただ、皆さんのお仕事に結びつけるためには、戦略的且つ計画的にコンテンツ計画を立ててみませんか?
ピンタレスト自体も、Pinterest コンテンツのヒントで、「質の高いコンテンツが最重要 」や「ユーザーの視点で考える」ということの重要さを語っています。この中でも、コンテンツを感覚だけでなく、定量的に評価・判断するために、「分析データを活用する」ことや「季節的なトレンドを先読みする」ことの大切さを説明しています。
アナリティクスを参考にする
アナリティクスの機能を活用することで、下記の指標について、期間を指定し、「アカウント」「ボード」「ピン」単位で分析することが出来ます。
>インプレッション数:ピンが Pinterest で表示された合計回数。
>エンゲージメント数:ピンのエンゲージメントの合計回数。エンゲージメントには、保存数、拡大>表示回数、リンククリック数が含まれます。
>拡大表示回数:他のユーザーがあなたのピンを拡大表示して閲覧した合計回数。
>保存数:ピンが他のユーザーのボードに保存された合計回数。
>リンククリック数:Pinterest 上で、ユーザーがピンのリンク先 URL をクリックした合計回数。
全体の数値を捉える
ピンやボードの数を増やした(つまり、皆さんがピンタレスト上でのコンテンツのためのアクションを多く行った)タイミングと、全体の数値の増減に相関関係があるのか?を捉えるようにしましょう。
ピンやボードの数と、プラスの相関関係が認められる場合には、皆さんが行っている活動が正しいと言えるので、積極的にアクションを続けて行きましょう。
相関関係が認められない場合には、ピン/ボードするものを変更して行きましょう。変更する場合の考え方は、以下のボード/ピンの考え方を参考にしてみて下さい。
トップボードのボード名称を確認する
何をキュレーションした時に、他のユーザーが反応しているのか?を分析するための大枠がボードの数値となります。
皆さんがキュレーションしたテーマがボードの名称に表れているかと思います。複数のボードを展開し、どのようなものが興味関心を集めれているか?を見て行ってみましょう。
数値が高いボードに共通して出ている言葉やテーマを他のユーザーの興味関心事項である可能性が高いです。このため、ボードを構成するピンをどのようなものにするか?は、ボードのテーマから噛み砕いて考えて行ってみましょう。
トップピンの共通項目を洗い出す
ピンに関しては、画像そのものであるので、人気の画像の共通項目を考えて行くようにしましょう。例えば、ファッションなどの場合には、下記などを画像の分類として考えてみることが出来ると思われます。
- アイテムカット(物撮り) or 着用シーン
- モデルの顔は入ったカット or 首から下のカット
- 単独のカット or 複数人のカット
- 屋外 or 屋内での撮影
など、比較軸を設けて、トップピンにはどのような特徴があるのか?を探ってみることをお薦めします。
また、運用を始めて直ぐの頃は、知見も溜まり辛いと思うので、ピンタレストが公式に発信している
Pinterest BusinessやPinterest アナリティクスが新しくなりました!などに、指標の見方やピン/フォーマットの活用のお薦めなどが分かり易くまとめられて、定期的に更新されているので、参考に為されるのも良いと思います。
ピンタレストは画像で視覚的にコミュニケーションを取ることは得意としていますが、皆さんの扱われている商品のディテールなどを伝えることは少し苦手としています。このため、細かな説明をするための情報の置き場所を設けておくことが必要です。ロリポップなら、画像と商品の魅力を多く伝えるサイトも簡単に立ち上げられます!