小社代表・由井のこれまでの活動や経験を本としてまとめようと、本格的に動き始めたのが2017年春。
内容を整理しまとめつつ、学会や研究会などで発表の機会をいただいたり、論文に挑戦したり。
そのような場でいただいたご意見や反応から、また内容を見直し、言いたいことが文字でなかなかうまく伝わらないことに悩む、ということを繰り返してきました。

そして2022年6月、ついに出版を迎え、手元に実物が届きました!

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本ができあがるまでには、これまでの活動でお世話になった多くの方々に、たくさんのご指導・ご協力・応援をいただきました。
心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。

▼書籍「動機のデザイン」サイト
https://douki-no-design.jp/

▼現在、Amazonほか、全国書店やネット書店にてご予約受付中です。
Amazon販売ページ

来月7/1には出版記念イベントをおこないます。
スペシャルゲスト塩瀬隆之先生や、成安造形大学の学生さんたちとの対談を予定しています。
参加費無料となっています。
ご興味おありの方はご参加いただけますと嬉しいです。
▼出版記念イベント詳細( 書籍「動機のデザイン」サイト より)
https://douki-no-design.jp/2022/06/07/57/

(written by planner O)

・続編 「お茶の駅 和束 ウォーキングMAP」
以前、茶源郷めぐりの第3弾として制作した「和束トレイルマップ」。
新たな拠点となる"お茶の駅"という観光施設が加わり、「お茶の駅 和束 ウォーキングMAP」という名前で生まれ変わりました。
” ”の周辺施設の情報も加わり、装い新たなMAPとなっています。ちなみに裏面のワークシートは健在です!
(written by designer...・続編 「お茶の駅 和束 ウォーキングMAP」
以前、茶源郷めぐりの第3弾として制作した「和束トレイルマップ」。
新たな拠点となる"お茶の駅"という観光施設が加わり、「お茶の駅 和束 ウォーキングMAP」という名前で生まれ変わりました。
” ”の周辺施設の情報も加わり、装い新たなMAPとなっています。ちなみに裏面のワークシートは健在です!
(written by designer...・続編 「お茶の駅 和束 ウォーキングMAP」
以前、茶源郷めぐりの第3弾として制作した「和束トレイルマップ」。
新たな拠点となる"お茶の駅"という観光施設が加わり、「お茶の駅 和束 ウォーキングMAP」という名前で生まれ変わりました。
” ”の周辺施設の情報も加わり、装い新たなMAPとなっています。ちなみに裏面のワークシートは健在です!
(written by designer...

・続編 「お茶の駅 和束 ウォーキングMAP」

以前、茶源郷めぐりの第3弾として制作した「和束トレイルマップ」。
新たな拠点となる"お茶の駅"という観光施設が加わり、「お茶の駅 和束 ウォーキングMAP」という名前で生まれ変わりました。

”お茶の駅”の周辺施設の情報も加わり、装い新たなMAPとなっています。ちなみに裏面のワークシートは健在です!

(written by designer K)



▼MAPは、和束町観光案内所のホームページからダウンロードできます。

和束町観光案内所


▼その他の和束に関するMAP(茶源郷めぐりシリーズ)の投稿はコチラ

https://www.tumblr.com/blog/view/link-cd-blog/110037486578?source=share

7/17開催 「第79回HCD-Netサロン」に
ゲストとして出演しました!

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「HCD-Net AWARD 2019」で最優秀賞を受賞したことをうけて、由井と小野が、HCD-Net主催のオンライントークイベントでお話させていただきました。

もともとは、2020年3月4日に東京で対面形式による開催を予定していたのですが、新型コロナウィルスによって延期延期となり、7月17日にオンラインでの開催となりました。

第1部ではAWARD審査員の玉飼さん・脇坂さんとのトーク。

どの辺に新規性や興味をもってもらえたのかについて、あらためて伺うことができました。

私たちが実践している”小さな現場”(中小企業や、数人の食品加工グループなど)だけでなく、大企業などの大きな現場においても活かせる部分がありそうだとのお話。事業の大きさに関係なく、抱えている課題は同じであることも多いとのお話でした。

続いて第2部ではHCD-Net広報社会化事業部の飯塚さん・堀口さんとのトーク。

「HCD-Net AWARD 2019」での発表をきっかけに、実際のお仕事の現場で「動機のデザイン」を試してみてくださっているという堀口さんから、使ってみての感想や質問をいただき、会話形式でお話しました。

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あっという間の1時間半。

いったんイベントは終了となりましたが、そのまま居残りトークへ突入。サロン実施中にいただいた質問にお答えしながら楽しくおしゃべりを続けました。

▼HCD-Netによるサロン開催レポートはこちら

https://www.hcdnet.org/hcd/event/entry-1465.html


対面形式では20名程度を想定していましたが、オンラインとなったことで60数名という多くの方々にご参加いただき、多くの感想やご質問を頂戴しました。

ご参加いただいた皆様、HCD-Net事務局の皆様、楽しく有意義なサロンをありがとうございました。

(written by planner O)

▼ 「HCD-Net AWARD 2019 受賞作品発表」ページから  、応募した資料(最終審査資料)をご覧いただけます
https://www.hcdnet.org/practice/award/4th_award/entry-1410.html

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▼HCD-Netさんからインタビューもしていただきました
https://www.hcdnet.org/practice/award/case_study/case_study1/entry-1482.html

2020年1月14日、島津製作所にて開催された「UXの実践と深淵 ~HCD事例発表会 + Future Experience(FX)フォーラム~ 」にて、LINK代表の由井が発表させていただきました。

▼フォーラム概要(Peatix
https://peatix.com/event/1391857/view?fbclid=IwAR0a236LpoRtSl9z-AcrDkyYI_RwA5adp1aF5Hia_Kyt0V-u5TwtxgMjwLk

このフォーラムの事例発表会の中で  「『動機のデザイン』とプロセスモデル ー当事者を主体者に変える、小さな現場の取り組みから」 と題してお話しました。

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お話した内容は、HCD-Net主催でおこなわれた 「 HCD-Net AWARD 2019 」に応募し、賞をいただいた内容です。
▼詳細はこちらをご覧ください
https://link-cd.jp/post/190565059353/hcd-net-award-2019%E3%81%A7%E6%9C%80%E5%84%AA%E7%A7%80%E8%B3%9E%E3%82%92%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%A0%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F

このフォーラムでは、発表と同時進行で、その内容がグラフィックレコーディングされるという仕掛けが用意されていて、発表画面の横に、話している内容がわかりやすくまとめられていきました。
グラフィックレコーディングを担当されたのは「softdevice inc. グラレコ部」さんです。  

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▲由井の発表内容のグラレコ
くぼみ | iPadグラレコhttps://note.com/kuboasa/n/n5a5ce37dcdae?fbclid=IwAR3ygy98sht1VUXmvsH0lK9KRpUtoN9jiU4ePMbJ6REcnfzBpW_Dz-9eeL4より)


このフォーラムには商品開発者の方が多く参加されていたようですが、アンケートの中で、このプロセスモデルに「共感した」とのお声もいただきました。
このモデルについてお話する機会が増え、いろんなご意見をいただいています。まちづくりの現場で、企業内で、個人間においても、一つの考え方や進め方として役立ててもらえるのではないかと、私たち自身もますます期待が膨らんできています。

(written by planner O)

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この度、HCD-Net(NPO法人 人間中心設計推進機構)で募集された  HCD-Net AWARD 2019 に、LINKから一つのデザインモデル提案をおこない、最優秀賞をいただきました。

上画像は、提案したモデルの概念図です(応募資料より)。

この賞は、「共有価値の高いナレッジ・ノウハウを賞する」をコンセプトに、  デザイン業界や世間に広めたい取組み・商品・ノウハウなどを募集し、それらが多くの目に触れ役立てることを目的としています。
▼ HCD-Net AWARD 2019 の募集ページ
https://www.hcdnet.org/practice/award/4th_award/entry-1317.html

今回私たちが応募したものは、 LINKでこれまでに取組んできた実際の経験をもとに、クライアントである企業様や各地の皆様とのデザインプロセスの進め方を概念化・構造化し、それを”KKDモデル”としてまとめたものです。
どの現場も状況は様々で、簡単に一つのモデルにまとめることの難しさを感じつつも、各取組みの中に共通してある考え方や特性などについて事例を交えながらまとめました。

”価値”のデザインや“カタチ”のデザインに加えて、クライアントである当事者の方々の”動機”の部分に着目していることが大きな特徴で、それを”動機のデザイン”としています。

▼提案資料はこちらからご覧いただけます
https://www.hcdnet.org/practice/award/4th_award/entry-1410.html?fbclid=IwAR2aFDXmzeQPrvAIbbVtgpIOmd_8k8OQW0-BZrcWaFbWOB1WjYC_-ofGoGU
※ 【最優秀賞】受賞者紹介の中の、最終審査資料をクリックすると開きます

このモデルをまとめるに至ったきっかけは、私たちの取組みの内容を知った方や、取組みに直接関わってくださった方などから、デザイナーとしてのLINKの役割や関わり方について「ぜひ書籍化してほしい」との声を多くいただくようになったことでした。3年ほど前から”書籍化”を進めており、私たちの考え方や関わり方などを整理しまとめている中でこのモデルが生まれました。

一つのチャレンジとして挑んだ機会に、このような賞を受賞させていただき、私たちの活動の大きな励みとなり、いろんなご意見をいただく機会にもなりました。ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

引き続き、書籍化進行中です。

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▲11/29-30に東海大学 高輪キャンパス でおこなわれた「HCD-Netフォーラム2019」 の中での授賞式にも参加してきました 

(written by planner O)

 以前、まちづくり・地域活性の取組みとして、ワークショップでおこなう共同作業の例を紹介しましたが、今回は、同時に並行して進める「個別(個人)」の取組みについて紹介します。

個別作業の例 「主体者一人ひとりが取り組み可能なプランをつくる」

 まちづくり・地域活性の取組を進める場合には、ワークショップの場だけですべてが進むわけではありません。
 多くの関係者が参加するワークショップの場で情報を出し合い、課題や方針、アイデアを共有した上で、共同で取り組むことと、主体者が個別に取り組むべきことがあります。個別で取り組む課題に対しても、必要に応じてLINKが「伴走」します。

 例えば、地域全体で「まち歩きが楽しくなるような”まちづくり”をしよう」との方針が決まったとき、「ではうちのお店では、具体的にどんなサービス、もてなし、店構えをすると良いか」となりますが、このとき、各店の状況に応じたアクションプラン(実現可能なプラン)づくりの伴走を行います。

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 上の写真は、旅行者にまちあるきしてもらう”まちづくり”を進めている地域の、和菓子店の取組みの様子です。
 普段、直にお客さんとやりとりをしたり、買い物の様子を見ている販売スタッフの皆さん自らが企画する商品づくりに取り組みました。
 まずはスタッフさん自身の感覚で、お客様の客層や購買行動を分析。
 そこから、「では、まちあるきしている旅行者が、手に取りたくなるディスプレイは?」、「購入しやすいサイズや価格帯は?」と新商品の企画をまとめ、実際に販売することとなりました。

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 この1回の取組みで、店の売上が大幅にアップしたり、まちあるきする旅行者が増えるわけではありませんが、この”分析・企画・商品化”を自ら取り組んだ経験が、今後、自分たちのできる範囲で試行錯誤を繰り返しながら、より良い商品づくりを進めていくことに繋がり、社内、近隣、まちへと、少しずつ良い影響が拡がっていくものと考えます。

   「全体」と「個」、それぞれで取り組むべき課題を、情報共有をしながら同時に進めることで実効力が増す、とさまざまな取組を通して実感しています。
     

―伴走のあとに、、、地域に何が残せるか―     

 多くの場合、私たちは「伴走者」であり、「主役」は地域の様々な担い手のみなさんです。
 私たちが関わることで地域にとってプラスとなるものは何か、去った後も活用し続けられるもの(あるいは仕組み)は何か、常に意識しながら動いています。何かが残った、と思っていただけるためには、やはり「主役」のみなさんとコミュニケーションを重ねながら一緒に創っていく、というプロセスが重要であり、不可欠であると考えています。

(written by planner O)

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● 和束町トレイルマップの作成

2008年よりお付き合いのある京都府「和束町」。
傾斜地に広がる美しい「茶源郷」の景色から、2013年に「日本で最も美しい村」に認定され、近年ぐんと知名度をあげ、活動の幅を広げています。
海外を含め数々の交流事業が展開される中、「茶源郷めぐり」のマップシリーズ第3弾「茶源郷めぐり 和束トレイルマップ」を制作いたしました。

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―これまでの マップシリーズ振り返り―

第1弾「茶源郷めぐり 和束まち歩きマップ(2011年3月発行)」は、まずは「和束町がお茶の産地であること、こんな美しい景観の中でつくられていると知ってもらうこと」を目的として、写真とイラストをふんだんに用いて、マップはもちろん、読み物としても充実した内容としました。歴史資源はもちろんお茶のグルメ情 報も盛り込み、「マップ」の体裁をとっていますが、内容としては「マガジン」に近いものです。基礎的な情報を網羅した<導入編>と言えるでしょう。

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第2弾「茶源郷めぐり 和束サイクリングマップ(2014年3月発行)」は、和束町にてレンタサイクルサービスが開始され、また関西では数少ないマウンテンバイクのコースが整備・完成するタイミングであったことから、サイクリストのためのマップとして制作することとなりました。
このマップは京都市内ほか自転車ショップで人気を呼び、設置とともにすぐなくなるという状況を生み、まち歩きマップとは異なったルートから和束町を知ってもらうことに貢献しています。ユーザーを特化した<サイクリング編>です。

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第3弾「茶源郷めぐり 和束トレイルマップ」を制作するにあたっては、これまでのシリーズとの機能分担を明確にすることから始まりました。 まずはご担当としっかり意見を出し合い、第3弾はこれまでのシリーズからさらに一歩進め、「和束らしい交流・コミュニケーションを生み出すツール」としての機能を持たせることとしました。

実際の構成・内容については、和束町雇用促進協議会のご担当と、現地調査・取材を含めて毎回ワークショップにてわいわいと意見交換、ときにその場で共同作業しながら、だんだんと形にしていきました。

今回のマップには2つの大きな「仕掛け」があり、一つは「手づくりサイン」との連動、もう一つは「ワークシート」です。

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ポイント① 手づくりサインが目印です

各コースの道中に設置された「茶源郷トレイル」のサインを見つけながら、ルートをたどってもらいます。間伐材を地元のまちづくり団体さんが加工し、官学連携にて和束と縁のある学生さんや、地元のこどもたちが色塗りをした手づくりのサインです。
サインを見つけながら、楽しみながら歩いてもらえるものとなっています。

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ポイント② 裏面はワークシート「お茶っぱをたどってみよう」

和束は美しいお茶の景観を有していますが、いわゆる「観光地」ではありません。美しい茶畑と昔ながらの日本家屋の屋根屋根とがパッチワー クのように連なる日本でも希有な風景は、長い暮らしの営みと自然がともにつくりあげた「なりわいの景観」です。和束ならではの散策の楽しみは、これらの景観を支える人々のなりわいに気付く、学ぶ喜びにあると考えました。そして和束全体をフィールドとして、知ることを楽しむツールとしてできあがったのが裏面のワークシート「お茶っぱをたどってみよう」です。
春から秋、和束を歩くと見られるなりわいの風景、お茶摘みのあと、刈り集められたお茶っぱはどこへ行くのか。今回は「茶畑からお茶碗まで」をテーマに、訪れ た人が自ら発見し、書き込んでもらえるよう工夫をしています。また、お茶工場の見学プログラム、お茶の試飲「茶香服(ちゃかぶき)」体験とも連動できるものとしています。

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ポイント③ いろんな人が関わってできてきました

サインと連動する、というアイデアは町のご担当の方のもの。シンボルマークは町に住む若手のデザイナーさん作。間伐材のサイン本体は地元で森づくり活動をされているNPOさん。サインのペイントは学生さんやこどもたち。「色・柄・形」と思われがちな(狭い意味の)デザイン作業にとどまらず、地域の方々にどのように関わってもらえるかご担当と知恵を絞りつつ、実際にいろんな方々が関わることでできあがってきました。もちろん、このマップは「使う」ことで活きてくるもの。和束町では、さっそくマップを使ったまち歩きイベント等を開催されています。

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まだまだ奥深い「和束町」、今後もシリーズとして続くことを視野に入れて制作しています。
和束町の人たちは、Iターンの方も含めて、近年、とても精力的に活動をされています。お茶を使った特産品開発、カフェ運営、都市農村交流、国際交流、茶農家体験、古民家ステイなどなど。Facebookページもありますので、ぜひ。

「茶源郷めぐ り~和束トレイル~」

https://www.facebook.com/wazuka.trail