「正」を含む故事・ことわざ・慣用句
「正」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
後から剝げる正月言葉(あとからはげるしょうがつことば)
上品ぶった言葉や、うわべだけ飾った体裁だけのお世辞は、すぐに化けの皮がはがれるということ。「正月言葉」は正月に使う体裁ぶった言葉の意で、上品ぶった使いなれない言葉のこと。
威儀を正す(いぎをただす)
身なりを整えて、作法にかなった振る舞いをすること。
居住まいを正す(いずまいをただす)
きちんと座り直す。座り方をあらためる。
襟を正す(えりをただす)
気持ちを引き締めて真剣に物事に対処すること。 服装の乱れを直し整えるとの意から。
折り目正しい(おりめただしい)
礼儀正しい。行儀作法がきちんとしている。
瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず(かでんにくつをいれず、りかにかんむりをたださず)
人から疑われるような行動は避けるべきであるという戒めの言葉。 「瓜田」は、瓜(うり)を育てている畑。 「李下」は、李(すもも)の木の下。 瓜を盗むのではないかと疑われるので瓜田では靴を履きなおしてはいけない、李を盗むのではないかと疑われるので李の木の下では冠をかぶりなおしてはいけないということ。 単に「瓜田に履を納れず」「李下に冠を正さず」ともいう。 また、「李下の冠、瓜田の履」ともいう。
神は正直の頭に宿る(かみはしょうじきのこうべにやどる)
正直で誠実な人には必ず神の助けがあるということ。
三度目の正直(さんどめのしょうじき)
物事は一度目や二度目はだめでも、三度目はうまくいくということ。
姿勢を正す(しせいをただす)
今までの態度ややり方などを反省して改めること。また、体の構え方を整えること。
正直の頭に神宿る(しょうじきのこうべにかみやどる)
正直な人には必ず神の助けがあるということ。
正直は阿呆の異名(しょうじきはあほうのいみょう)
融通のきかない正直は、世渡りがへたな愚か者のすることであるということ。
正直は一生の宝(しょうじきはいっしょうのたから)
正直者は人から信頼され、それによって成功や幸福を手にすることができる。正直こそ一生を通じて大切に守るべき宝だというたとえ。
正直は最善の策(しょうじきはさいぜんのさく)
正直であることが目的を果たすためには最も良い策であるという教え。
正直貧乏、横着栄耀(しょうじきびんぼう、おうちゃくえよう)
正直者はその正直さゆえに貧乏な生活に甘んじているのに対し、押しが強くずる賢い者は成功して栄えるというたとえ。
正直者が馬鹿を見る(しょうじきものがばかをみる)
ずる賢く立ち回る者が得をして、正直に規則や秩序を守る者が損をするというたとえ。
正札付き(しょうふだつき)
正味の価格の札が付いていること。転じて、嘘偽りがないこと。 また、定評があること。[[札付き*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/7504.php]]。多く悪い意味で用いる。
正法に不思議なし(しょうほうにふしぎなし)
正しい宗教には不思議な利益(りやく)などは存在せずに、不思議な恩恵があるとすればそれは邪教であるということ。 「正法」は「しょうほう」とも読む。 「正法に不思議なし」ともいう。
正法に奇特なし(しょうぼうにきどくなし)
正しい宗教には不思議な利益(りやく)などは存在せずに、不思議な恩恵があるとすればそれは邪教であるということ。 「正法」は「しょうほう」とも読む。 「正法に不思議なし」ともいう。
正鵠(せいこく)
物事の最も重要な部分。要所。急所。
正鵠(せいこく)
弓を射る的の中心の黒い部分。
正鵠を射る(せいこくをいる)
物事の要点・急所をつくこと。「正鵠」は「せいこう」とも読み、要点・急所の意。
他人の正目(たにんのまさめ)
利害関係のない他人の見方は、公平で正しいというたとえ。「正目」は縦にまっすぐに筋の通った木目のこと。
大根を正宗で切る(だいこんをまさむねできる)
大げさなことをするたとえ。また、大人物につまらないことをさせることのたとえ。 「正宗」は鎌倉時代の名刀。 たかが大根を切るのに名刀である正宗を使うことから。
力は正義なり(ちからはせいぎなり)
何事も、結局力を持った者が正しいことになるということ。
二度目の見直し三度目の正直(にどめのみなおしさんどめのしょうじき)
物事は一度目はあてにならず、二度目も見直すことがあり、三度目なら確実だということ。
化け物の正体見たり枯れ尾花(ばけもののしょうたいみたりかれおばな)
怖いと思っていると、何でもないものまで恐ろしく見えてしまうことのたとえ。 また、正体がわかると怖かったものも何でもなくなるということ。 「尾花」はススキの穂。 幽霊だと思って恐れていたものが、よく見ると枯れたススキの穂だったとの意から。 「化け物の正体見たり枯れ尾花」ともいう。
膝を正す(ひざをただす)
正しい姿勢で座ること。 または、改まった態度をとること。
盆と正月が一緒に来たよう(ぼんとしょうがつがいっしょにきたよう)
うれしいことが重なることのたとえ。また、非常に忙しいことのたとえ。
目の正月(めのしょうがつ)
珍しいものや貴重なもの、非常に美しいものを見て楽しむこと。
幽霊の正体見たり枯れ尾花(ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな)
怖いと思っていると、何でもないものまで恐ろしく見えてしまうことのたとえ。 また、正体がわかると怖かったものも何でもなくなるということ。 「尾花」はススキの穂。 幽霊だと思って恐れていたものが、よく見ると枯れたススキの穂だったとの意から。 「化け物の正体見たり枯れ尾花」ともいう。
李下に冠を正さず(りかにかんむりをたださず)
人から疑われるような行動は避けるべきであるという戒めの言葉。 「瓜田」は、瓜(うり)を育てている畑。 「李下」は、李(すもも)の木の下。 瓜を盗むのではないかと疑われるので瓜田では靴を履きなおしてはいけない、李を盗むのではないかと疑われるので李の木の下では冠をかぶりなおしてはいけないということ。 単に「瓜田に履を納れず」「李下に冠を正さず」ともいう。 また、「李下の冠、瓜田の履」ともいう。