この記事について
ご覧いただきありがとうございます。こちらはAudible(オーディブル)でのオーディオブック版《ソロモンの偽証 第I部 事件 下》のレビュー記事となります。書籍版のレビューではありませんが、書籍版に興味を持って検索からこちらをご覧になられた方もぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。どうぞぜひ素敵なオーディオブックライフ&ブックライフを。
《ソロモンの偽証 第I部 事件 上》レビュー
作品情報
ソロモンの偽証 第I部 事件 下
著者:宮部みゆき
ナレーター:羽飼まり
シリーズ:ソロモンの偽証
再生時間:13時間2分
配信日:2019/11/29
言語:日本語
制作:Audible Studios
カテゴリー:文学・フィクション
あらすじ・解説
公式より引用
もう一度 事件を調べてください
クリスマス未明、一人の中学生が転落死した。柏木卓也、14歳。彼の死は、殺人か、自殺か――。作家生活25年の集大成、現代ミステリーの最高峰。
もう一度、事件を調べてください。柏木君を突き落としたのは――。告発状を報じたHBSの報道番組は、厄災の箱を開いた。止まぬ疑心暗鬼。連鎖する悪意。そして、同級生がまた一人、命を落とす。拡大する事件を前に、術なく屈していく大人達に対し、捜査一課の刑事を父に持つ藤野涼子は、級友の死の真相を知るため、ある決断を下す。それは「学校内裁判」という伝説の始まりだった。
作品紹介
ソロモンの偽証 第I部の下巻。ちょうど聴き始めるためにイヤホンの出している時に妻が横を通りかかったので僕は言ったので「さぁ今から宮部みゆきの聴くに耐えない陰湿な人間の内部を聴き始めるよ」。これまでAudibleで聴いた宮部みゆき作品は2作。もうすでに学んでいるのです、消して心晴れるわけではない陰湿なものを長時間聴くことになると。笑
宮部みゆきさんはですね、オーディオブックには向いてない文章を書く作家です。それは否定的な意見ではなく、オーディオブックを聴いてもらえれば言いたいことがわかるでしょう。とにかく、ネチネチと内面を描くのが聴いていて辛くなる。笑
ただ勘違いしてほしくないのはですね、これまで聴いた3作の僕の評価は、実は全然悪くないという事です。オーディオブックには向いていない作家ではあるが、そもそも作家として素晴らしいすぎるので結局、本来の土俵ではないオーディオブックという場所でも惹き込んでしまうのです。
ナレーターは上巻に引き続き羽飼まりさん。登場人物が多過ぎるこの作品も(その点も宮部さんがオーディオライターに向かない要素のひとつ)、羽飼さんは多彩に声を使いわけます。女性の登場人物の声を多彩に使いわけることはもちろんすごいことですが、男性の登場人物を違和感なく表現しきること、それを劇ではなく朗読という形の中でやりきる事には最大限の賛辞を送りるべきだと思います。たま残念なことに、羽飼さんの技術も陰湿な世界のイメージのインパクトに隠れてしまうのですけどね。苦笑
このレビューを読まれてから作品をお聴きになる方はぜひ、陰湿な世界に隠されている羽飼さんの素晴らしさに注目して聴いてくださいませ。
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