学研全訳古語辞典 |
はだれ・なり 【斑なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
(雪が降るさまが)まばらだ。まだらだ。(雪や霜などのおりたさまが)薄い。「はだらなり」とも。
出典万葉集 一四二〇
「沫雪(あわゆき)かはだれに降ると見るまでに」
[訳] あわのような雪がまばらにはらはらと降るのかと見えるほどに。
はだら・なり 【斑なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
「はだれなり」に同じ。
出典万葉集 二三一八
「庭もはだらにみ雪降りたり」
[訳] 庭にうっすらと雪が降り積もっている。
ほどろ・なり 【斑なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
(雪などが)まだらだ。
出典万葉集 二三二三
「沫雪(あわゆき)降れり庭もほどろに」
[訳] 沫雪が降っている、庭もまだらに。
まだら・なり 【斑なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
色がまじっている。濃淡がまじっている。
出典徒然草 一八四
「まだらに候ふも見苦しや」
[訳] (切り張りでは障子に)濃淡がまじっていますのも見苦しくございませんか。
斑なりのページへのリンク |