学研全訳古語辞典 |
り-うん 【利運・理運】
①
物事が理にかなっていること。合理。
出典平家物語 一・御輿振
「今度山門の御訴訟、りうんの条もちろんに候ふ」
[訳] 今度の延暦寺の御訴訟は、道理にかなっていることはもちろんです。
②
理にかなっためぐり合わせ。幸運。
出典孕常盤 浄瑠・近松
「源家りうんの御吉左右(ごきつさう)」
[訳] 源家の幸運の御吉報。
③
運のよいのに乗じて、勝手な振る舞いをすること。
出典心中天網島 浄瑠・近松
「身に誤りあればこそだんだんの詫(わ)び言、あんまりりうん過ぎました」
[訳] (私の)身に誤りがあるからこそ、いろいろ謝罪の言葉、あまりに勝手な振る舞いが過ぎました。
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