学研全訳古語辞典 |
ね・ぶ
活用{び/び/ぶ/ぶる/ぶれ/びよ}
①
おとなびる。ませる。
出典平家物語 一一・先帝身投
「御年(おんとし)の程よりはるかにねびさせ給(たま)ひて」
[訳] 実際のご年齢よりはるかにおとなびていらっしゃって。
②
年ごろになる。成人する。
出典源氏物語 紅葉賀
「ねび給ふままに、ゆゆしきまでなりまさり給ふ御ありさまかな」
[訳] 成長なさるにつれて、恐ろしいほど美しくなっておゆきになるごようすだな。
③
老いる。ふける。
出典源氏物語 夕顔
「かたちなどねびたれど清げにて」
[訳] 容貌などはふけているけれどきれいで。
ねぶ 【合歓・合歓木】
木の名。ねむのき。対生している葉は、刺激を与えられたり夜になったりすると閉じて垂れる。夏、淡紅色の小さな筒状の花が咲く。ねむ。[季語] 夏。
出典奥の細道 象潟
「象潟(きさかた)や雨に西施(せいし)がねぶの花―芭蕉」
[訳] ⇒きさかたや…。
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