スマホで顧客ポジションツールが使えるFX取引会社をまとめました!!
顧客ポジションツールとは
自分以外のトレーダーの売買情報を把握できるツールの代表として、FX取引会社が提供している顧客の売りと買いのポジション比率を表すグラフ「売買比率」があります。
今回この記事で取り上げたい「顧客ポジションツール」とは、単純に現在の売りと買いのポジション比率を表すグラフ「売買比率」の他にも、価格帯別のポジション量(保有ポジション)や注文の発注状況(未約定のオーダー)を示す分布図も含みます。
FX取引会社によっては「価格分布」や「ポジションブック」などツール名は様々ですが、通貨別の売りと買いの比率だけでなく、どの価格で取引したポジションを持っているのか、どの価格に注文を出しているのか、どの位取引量があるのか、などをを知ることができるのです。
同じように見えるグラフでも、データの対象が【未約定のオーダー状況】/【保有中のポジション状況】の2種類ある点には注意が必要です。
この「顧客ポジションツール」は、例えば、買いポジションの割合が高い部分は、買い意欲が旺盛とも考えられますし、逆に考えれば、価格が上昇すれば利益確定の売り注文が、価格が下落すれば損切りの売り注文がでる、という予測にも繋がります。
つまり、保有ポジションが片方に大きく膨らんだ場合は、その反対側に大きく動く可能性もあるので、取引の売買またはレート水準の判断に活用できるという事にもなります。
下記は、世界8都市に拠点を構え、顧客ポジションツールも提供するOANDA証券の公式サイトからの引用となりますが、参考にしてください。
顧客ポジションツールについて(OANDA証券より引用)
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・縦軸を価格とし、どの水準にどのくらいのオーダーが入っているかを横軸で表すグラフ
・右側が買い注文、左側が売り注文
(使い方)
・トレーダーが注目している価格水準を簡単にチェックすることができる
・サポートやレジスタンスになりそうな水準を見つけ出すことができる
→エントリーや決済の水準の判断材料となる
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・縦軸を価格とし、顧客のポジションの割合を横軸で表すグラフ
・右側が買いポジション、左側が売りポジション
(使い方)
・ポジションにおける売買の偏りを把握できることで、この先の注文の流れを予想できる
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「顧客ポジションツール」は、価格水準による売り買いを可視化する事で、現在の相場の流れや投資家の傾向や、今後の相場予測や売買判断をする情報として活用できる、実はすごく使えるツールなのではないでしょうか?
「顧客ポジションツール」を提供しているFX取引会社をまとめました。
本日は、この中でもスマホに特化し、スマホでも「顧客ポジションツール」を閲覧できるFX取引会社、7社を紹介します。
FX取引会社名 | ツール名 | データの対象 | 更新頻度 | ツール |
---|---|---|---|---|
外為どっとコム [外貨ネクストネオ] |
外為注文情報 | 未約定のオーダー (指値・逆指値) |
10分毎 (5分前のデータ) |
公式サイト 取引ツール(PC、スマホ) |
トレイダーズ証券 [みんなのFX] |
ポジションブック/ オーダーブック (価格分布/売買比率) |
保有中のポジション状況/ 未約定のオーダー (指値・逆指値) |
リアルタイム (画面更新時) |
取引ツール(PC、スマホ) |
トレイダーズ証券 [LIGHTFX] |
ポジションブック/ オーダーブック (価格分布/売買比率) |
保有中のポジション状況/ 未約定のオーダー (指値・逆指値) |
リアルタイム (画面更新時) |
取引ツール(PC、スマホ) |
楽天証券 | 売買比率/価格分布 | 未約定のオーダー (指値・逆指値)/ 保有中のポジション状況 ※数量/人数 |
1分毎 (10分前のデータ) |
取引ツール(PC、スマホ) |
OANDA証券 | オーダーブック (オープンオーダー/ オープンポジション) |
未約定のオーダー (指値・逆指値)/ 保有中のポジション状況 |
条件に応じて 5~30分 |
公式サイト 取引ツール(PC)※スマホはオープンポジションのみ |
ヒロセ通商 | 注文情報/ポジション情報 | 未約定のオーダー (指値・逆指値)/ 保有中のポジション状況 |
3分毎 | 取引ツール(PC、スマホ) 対応チャート:LIONチャートPlus+/LIONBasic |
GMO外貨 [外貨ex] |
みんなのオーダー | 未約定のオーダー (指値・逆指値) |
営業日毎 | 取引ツール(PC、スマホ) |
SBIFXトレード | 通貨別売買データ | 全約定 ※新規決済合算 |
営業日毎 | 公式サイト |
マネースクエア | トラリピレンジマップ | 全トラリピ ※売買合算 |
営業日毎11時頃 | 取引ツール(PC、スマホ) |
<参考記事>
⇒顧客ポジションツールが使えるFX取引会社をまとめてみました!!
外為どっとコム[外貨ネクストネオ]の外為注文情報
外為どっとコム[外貨ネクストネオ]の「外為注文情報」は、レートの区分けや色遣いなどが分かりやすく視覚的にも判断しやすいです。データの対象は取扱の全30通貨ペアの未約定のオーダーとなります。青色で塗りつぶされたメモリは「売」を指値で注文した注文状況、白抜きのメモリは「売」をSTOPで注文した注文状況を表しています。一方、オレンジ色で塗りつぶされたメモリは「買」を指値で注文した注文状況、白抜きのメモリは「買」をSTOPで注文した注文状況を表しています。そして他社にはない機能として、外為注文情報でポジションを保有したい場所をタップすると、トレード画面に移行されるので活用したいです。
この他、売買情報を把握できるツールとして、集計単位(1時間/12時間/1日)の注文形式(新規・決済/新規/決済)毎の比率を表示する「売買比率情報」、毎営業日クローズ時点にて保有されている売りと買いのポジションの比率を表示「ポジション比率情報」も閲覧できます。(※画像あり)
外為どっとコム[外貨ネクストネオ]の外為注文/売買比率/ポジション比率情報画面(スマホアプリ)
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>>>>>外為どっとコム[外貨ネクストネオ]の詳細や口座開設はこちら
トレイダーズ証券[みんなのFX]/[LIGHTFX]の価格分布
トレイダーズ証券が提供する[みんなのFX]と[LIGHTFX]は同様のツールとなります。マーケット内のポジションブックまたはオーダーブックから「価格分布」を選択で、顧客が保有中のポジション状況または指値・逆指値の注文状況について14通貨ペアを対象にリアルタイムで確認できます。「赤」が買いポジション、青が売りポジションとなっていて横棒が長いほどその価格にポジション保有者が多いことになります。また背景が「赤」は評価損益がプラス、マイナスなら「青」で色分けされています。
この他、売買情報を把握できるツールとして、「売買比率」、テクニカルの観点からの「通貨強弱(チャート/通貨ペアランキング)」も閲覧可能となります。
トレイダーズ証券[みんなのFX]の価格分布/売買比率の画面(スマホアプリ)
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トレイダーズ証券[LIGHTFX]の価格分布/売買比率の画面(スマホアプリ)
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<参考記事>
⇒トレイダーズ証券[みんなのFX]がスマホアプリに投資支援ツール『通貨強弱』を導入!
⇒ライトFXでも人気の『通貨の強弱』が使用出来る!
⇒通貨の強弱が一目でわかる!トレイダーズ証券の『通貨強弱』
>>>>>トレイダーズ証券[みんなのFX]の詳細や口座開設はこちら
>>>>>トレイダーズ証券[LIGHTFX]の詳細や口座開設はこちら
楽天証券[楽天FX]の価格分布
楽天証券[楽天FX]の価格分布は、取扱の全28通貨ペアにおいて「注文(未約定のオーダー)」または「建玉(保有中のポジション状況)」で分布表示できます。さらに「数量」「人数」で表示分けすることもできます。スマホアプリで未約定のオーダーと保有中のポジション状況の2パターンが表示できるのは楽天証券だけとなります。
この他、売買情報を把握できるツールとして、売買比率があり、価格分布同様に「注文」または「建玉」、「数量」または「人数」で表示切替できます。
楽天証券[楽天FX]の価格分布と売買比率画面(スマホアプリ)
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OANDA証券[fxTrade]のオーダーブック(オープンオーダー)
OANDA証券は、取引ツールがPCの場合は、未約定のオーダー状況がわかるオープンオーダーと、保有中のポジション状況がわかるオープンポジションの両方を閲覧する事ができます。スマホアプリでは、オープンオーダーをチャートに表示させることができます。オープンオーダーとは、OANDAグループの顧客の未決済の指値、逆指値の注文の情報をまとめたデータとなります。縦軸に価格、中心線に対して右側に買い注文の割合、左側に売り注文の割合を価格水準ごとに棒グラフで示されるので、注目されている水準を素早くチェックすることができます。OANDA証券は日本だけでなくイギリス、アメリカ、オーストラリア、シンガポール、カナダなどの世界8都市に拠点を構えているため、他社とは異なり世界の情報を得ることができるので、より有力な判断材料になると言えるのではないでしょうか。
この他、売買情報を把握できるツールとして、取引量があります。(※画像あり)
OANDA証券[fxTrade]のオーダーブック&取引量の画面(スマホアプリ)
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ヒロセ通商[LION FX]の注文情報とポジション情報
ヒロセ通商[LION FX]では、15通貨ペアを対象にLIONチャートPlus+とLIONBasicのチャート内に顧客ポジションツールを表示させることができます。スマホ対応ツールである「LIONチャートPlus+Mobile」と「LION
Tab mini」がLIONチャートPlus+対応となり、未約定のオーダー状況がわかる「注文情報」と、保有中のポジション状況がわかる「ポジション情報」を閲覧することができます。スマホアプリではありませんが、ビジュアルも機能もアプリ同様レベルの構造となり、チャート上には売・買or売のみor買のみの3種類から表示選択、また各情報を単独の情報ボードで表示させることができます。
チャート上に顧客ポジションツールを表示させながら、通常注文やクイック注文ができる点がポイントとなります。
ヒロセ通商[LION FX]の注文情報画面(スマホ対応ツール)
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ヒロセ通商[LION FX]のポジション情報画面(スマホ対応ツール)
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>>>>>ヒロセ通商[LION FX]の詳細や口座開設はこちら
GMO外貨[外貨ex]のみんなのオーダー
GMO外貨[外貨ex]は、為替情報のプレミアムレポート内「みんなのオーダー」で、12通貨ペアにおける未約定のオーダーの注文状況が閲覧できます。
この他、売買情報を把握できるツールとして、「売買比率」と「残ポジション」が閲覧できます。(※画像あり)
GMO外貨[外貨ex]のみんなのオーダー画面(スマホアプリ)
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マネースクエアのトラリピレンジマップ
マネースクエアのトラリピレンジマップは、取扱の全17通貨ペアにおける各通貨の全トラリピの注文状況をグラフ化したもので、「利用率」「注文レンジ」「人気のレンジ」「現在価格」の4つの要素が一目で確認できます。さらに、閲覧時点で集中しているレンジ幅を採用してそのまま注文画面に移動することができるので、トレードのアシストにも活用できます。
マネースクエアのトラリピレンジマップ画面(スマホアプリ)
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>>>>>マネースクエアの詳細や口座開設はこちら
このような売買支援ツールは、あくまでも補助的な判断材料にすぎませんが、役立つツールですので、是非活用してみてください!!
顧客ポジションツール取扱FX取引会社一覧
FX取引会社名 | ツール名 | データの対象 | 更新頻度 | ツール |
---|---|---|---|---|
外為どっとコム [外貨ネクストネオ] |
外為注文情報 | 未約定のオーダー (指値・逆指値) |
10分毎 (5分前のデータ) |
公式サイト 取引ツール(PC、スマホ) |
トレイダーズ証券 [みんなのFX] |
ポジションブック/ オーダーブック (価格分布/売買比率) |
保有中のポジション状況/ 未約定のオーダー (指値・逆指値) |
リアルタイム (画面更新時) |
取引ツール(PC、スマホ) |
トレイダーズ証券 [LIGHTFX] |
ポジションブック/ オーダーブック (価格分布/売買比率) |
保有中のポジション状況/ 未約定のオーダー (指値・逆指値) |
リアルタイム (画面更新時) |
取引ツール(PC、スマホ) |
楽天証券 | 売買比率/価格分布 | 未約定のオーダー (指値・逆指値)/ 保有中のポジション状況 ※数量/人数 |
1分毎 (10分前のデータ) |
取引ツール(PC、スマホ) |
OANDA証券 | オーダーブック (オープンオーダー/ オープンポジション) |
未約定のオーダー (指値・逆指値)/ 保有中のポジション状況 |
条件に応じて 5~30分 |
公式サイト 取引ツール(PC)※スマホはオープンポジションのみ |
ヒロセ通商 | 注文情報/ポジション情報 | 未約定のオーダー (指値・逆指値)/ 保有中のポジション状況 |
3分毎 | 取引ツール(PC、スマホ) 対応チャート:LIONチャートPlus+/LIONBasic |
GMO外貨 [外貨ex] |
みんなのオーダー | 未約定のオーダー (指値・逆指値) |
営業日毎 | 取引ツール(PC、スマホ) |
SBIFXトレード | 通貨別売買データ | 全約定 ※新規決済合算 |
営業日毎 | 公式サイト |
マネースクエア | トラリピレンジマップ | 全トラリピ ※売買合算 |
営業日毎11時頃 | 取引ツール(PC、スマホ) |
<参考記事>
⇒顧客ポジションツールが使えるFX取引会社をまとめてみました!!