Google検索ボリュームの調べ方とおすすめの無料ツールを解説
Webサイトの効果的な運用・戦略において、キーワードの検索ボリュームを念頭におくことはとても重要です。重要であるゆえにキーワードの検索ボリュームの正しい活かし方を学ぶ必要があります。
この記事では、検索ボリュームの調べ方はもちろん、気軽に調査できるように無料ツールの紹介、さらに一歩進んで、Webサイト運営およびキーワード選定の際に、どのように検索ボリュームを活用していくのか、という方法まで解説していきます。
この記事の内容をざっくりいうと……
- 検索ボリュームとは、GoogleやYahoo等の検索エンジンを利用して検索されるキーワードの検索回数(月間)のこと
- 検索ボリュームを調べる無料ツールには「キーワードプランナー」「Keyword Surfer」などがある
- 有料ツールには「Keywordmap」「Keyword Finder」などがある
- 検索ボリュームを考慮したキーワード選定が重要
- サイト立ち上げ時は検索ボリュームの小さい「ロングテールキーワード」から対策しよう
一般的には無料で使えるGoogleのキーワードプランナーで調査することが多いですが、Googleで広告を出稿していないと具体的な数値がわからないといった制限があるため、無料・有料のキーワードツールを用いて調査する場合もあります。
なお、無料のキーワードツールでは調査できるキーワードに制限があったり、キーワード選定に重要な難易度や競合のトラフィックなどの競合調査ができないため、用途によっては有料キーワードツールも検討しましょう。
この記事では、検索ボリュームの調べ方はもちろん、気軽に調査できるように無料ツールの紹介、さらに一歩進んで、SEOで成果を最大化するWebサイト運営およびキーワード選定の際に、どのように検索ボリュームを活用していくのか、という方法まで解説していきます。
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目次
検索ボリュームとは
検索ボリュームとは、GoogleやYahoo等の検索エンジンを利用して検索されるキーワードの検索回数のことを指します。一般的には、月間の検索回数が基準となり、SEOで成果を出す際に重要になる指標です。
▼「カードローン」の検索ボリューム:月間、約60,500回検索されている
検索ボリュームを調べることで、調査したいテーマ(キーワード)にどれくらい需要があるのか把握でき、SEO対策で自社サイトへのアクセス数を増やすためのキーワードを選びやすくなります。
検索ボリュームを人力で調べることは不可能です。
直感で大小を判断することはできても、実際にどれくらい検索されているかについて調べるには、必ず何かしらのツールを用いる必要があります。
SEOにおける検索ボリュームの重要性
SEOにおいて成果を出すには、検索ボリュームを加味したキーワード選定が重要になります。理由は以下2点です。
- 上位表示された際に想定の流入数がわかる
- 難易度の参考になる
上位表示された際に想定の流入数がわかる
キーワードの検索ボリュームの大きさによって、上位表示された際に見込める流入数が違ってきます。
例えば以下の場合、
- 検索ボリューム 調べ方:vol:1900
- 検索数 調べ方:vol:320
検索ボリュームが大きい「検索ボリューム 調べ方」の方が同じ順位に上位表示された際に流入数が多くなることが予想できます。このように、検索ボリュームを参考にすることで必要な流入数に対して適切なキーワード選定が行えます。
難易度の参考になる
上記の通り、検索ボリュームが大きいキーワードで上位表示されることによって多くの流入数が見込めます。そのため、競合サイトもこぞって検索ボリュームが大きいキーワードを狙う傾向にあり、上位表示の難易度は上昇します。
SEOで成果を出すには、まずは自社サイトが上位表示されやすいような、難易度が低いキーワード(ロングテールキーワード)から対策することをおすすめします。
キーワードプランナーを使った検索ボリュームの調べ方
キーワードの検索ボリュームを調べる最もオーソドックスな方法が、Googleが提供している無料ツールの「キーワードプランナー」の活用です。
キーワードプランナーでは、調査したいキーワードだけでなく、関連するワードや掛け合わせワードを抽出、その検索ボリュームと推移を把握することができます。
キーワードプランナーの特徴は以下です。
- キーワードの検索ボリュームがわかる
- 複数のキーワードを同時に調べられる
- 関連するキーワードを発見できる
キーワードプランナーは、リスティング広告などを出稿する際に使用するGoogle広告というツールの一機能にあたるため、まずはGoogle広告に登録する必要があります。基本的に無料で使えますが、実際にGoogle広告で出稿することで、検索ボリュームの正しい値をチェックすることができます。(無料で使うと、1万~10万といった曖昧な数値で表示される)
詳しくは以下の記事で解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
【最新版】Googleキーワードプランナーの使い方|代わりになるツールも紹介!」
なお、検索ボリュームを調べるうえで、キーワードプランナーの主な使い方は2つあります。それぞれ見ていきましょう。
新しいキーワードを見つける(キーワードを検索)
文字通り、キーワード選定の際など、新しくキーワードを見つける際に用いられる機能です。
調査したいキーワードを入力すると、そのキーワードの検索ボリュームや競合性、リスティング広告が表示された際のクリック単価、年間の検索回数の推移、などが表示されます。また、対象キーワードに関連するキーワードも表示され、同じように検索ボリュームなどをチェックすることができます。
<調査手順>
- 「新しいキーワードを見つける」をクリック
- 調べたいキーワードを入力し、「結果を表示」をクリック
検索のボリュームと予測のデータを確認する
一方で、すでに複数の対策キーワード候補を把握しており、その検索ボリュームをチェックしたい場合に役立つのが、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」です。
たとえば、ラッコキーワードなどの無料ツールで複数のキーワードを洗い出し、それらのキーワードリストをこの機能に入力すれば、一覧で検索ボリュームなどを調べることができます。
<調査手順>
- ラッコキーワードにアクセスし、検索窓にキーワードを入力、「サジェスト(Google)」を選択し検索
- 画面右上の「全キーワードコピー」をクリック
- キーワードプランナーで「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックし、手順2でコピーしたキーワードを貼り付け、「開始する」をクリック
すると、以下図のように、それぞれのキーワードの検索ボリューム、年間の推移、競合性、広告を出稿した際のクリック単価などをチェックできます。
キーワードプランナーで検索ボリュームを調べる際の注意点
キーワードプランナーは無料で使えるツールではありますが、検索ボリュームを調べる際には注意しなければならない点が2つあります。
- Googleで広告を出稿しないと具体的な数値がわからない
- 季節や時期ごとに検索ボリュームが変わることを認識しておく
Googleで広告を出稿しないと具体的な数値がわからない
Googleキーワードプランナーは実際に費用をかけて広告を出稿しないで利用しようとすると、下図のように検索ボリュームが(100~1000)や(1000~10000)といったおおよその数値しか把握できないため、検索ボリュームを活かして施策の判断をすることが難しくなります。
本格的に調査をしたい場合はGoogle広告の出稿を検討するかその他のツールを検討しましょう。
季節や時期ごとに検索ボリュームが変わることを認識しておく
Googleキーワードプランナーで出てくる月間検索ボリュームは年間でみたときの平均検索ボリュームになります。
キーワードによっては月ごとに検索ボリュームが大幅に変わるものもあるため、参考にする際はキーワードごとに注意を払う必要があるでしょう。
例えば花火大会であれば、
- 8月⇒550,000
- 2月⇒12,100
といったように約45倍近く検索ボリュームが変わります。
そのため、ツール画面上のカーソルを移動し時期ごとの検索ボリュームを予め確認しておきましょう。予め確認しておくことにより対策した際の効果など予測できます。
無料トライアルで検索数(検索ボリューム)を調べることが可能です。
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無料キーワードツールを使った検索ボリュームの調べ方
上述している通り、キーワードプランナーでは広告を出稿していないと詳細がわからない場合があるため、キーワードプランナー以外で検索ボリュームを調査したいのであれば、以下4つの無料キーワードツールも併せて利用することをおすすめします。
無料ツール①Keyword Surfer
- 検索するだけで検索ボリュームがチェックできる
- 上位サイトのトラフィック数情報がグラフ化されているため、評価傾向を掴むことが可能
- ページ内の単語数がわかるため、必要な情報量の想定ができる
GoogleChromeの拡張機能として有名なKeyword Surfer。
Googleの検索結果画面上で、検索ボリュームだけでなくサイトの想定トラフィック数、ページ内の単語数等が取得可能です。また、右カラムに、対象キーワードに関連するキーワードとその検索ボリュームが表示されます。
無料ツール②aramakijake
- GoogleとYahoo! JAPANにおける検索ボリュームがわかる
- 関連キーワードがわかる
- 1位~50位までの月間想定流入数がわかる
aramakijakeは、キーワードを入力すると、無料でGoogle検索とYahoo! JAPANという二つの検索エンジンにおける検索ボリュームを調べることができます。
※任意のキーワードひとつしか調査できないため、複数・大量のキーワードを調査したい場合は、キーワードプランナーや有料ツールを利用するのが良いでしょう。
<調査手順>
調査手順は「キーワード」の欄に調査したいキーワードを入力し「チェック」をクリックすると、以下図のように月間推定検索数が表示されます。
無料ツール③Ubersuggest
- 検索ボリュームやその難易度が分かる
- 関連キーワードの検索ボリュームもチェックできる
- 関連キーワードで上位表示しているサイトの流入数も調査可能
Ubersuggestでは検索ボリュームの調査はもちろん、掛け合わせキーワードのボリュームまで調査可能です。ただ、検索数が分かるだけでなく、「SEO難易度」も提示してくれるため、競合性の高低を事前に把握することができます。
調査手順については、「ドメインかキーワードを入力」からキーワードを入力し、「SUBMIT」をクリックすると、以下図のような調査結果が表示されます。
無料ツール④Googleトレンド
- 指定したキーワードの検索ボリュームの推移を2004年から現在まで見れる
- 指定したキーワードがどの地域で多く検索されているか把握できる
- 関連キーワードも同時に表示される
Googleトレンドとは、以下のように、指定したキーワードがGoogle上でどれくらい検索されてきたのか、推移のグラフとともに確認できるツールです。検索ボリュームのツールとしては、意外と取り上げられることが少ないですが、検索のトレンドを把握してくことは非常に重要です。
たとえば、右肩上がりで検索数が上昇している検索ボリューム1万と、右肩下がりで検索数が減少している検索ボリューム1万では、同じ1万でも、どちらを対策すべきかは戦略によって変わってきます。将来性に期待するなら、右肩上がりでしょう。
ただし、表示されるのは検索数ではなく、最多の検索数を100とした場合の相対的な数値であるため、注意しましょう。
無料ツール⑤ネコノテツール
- 検索ボリュームがわかる
- クリック単価(CPC)まで調査できる
- 過去1年間の検索ボリュームがグラフで把握できる
ネコノテツールは、検索ボリュームの調査のほかクリック単価(CPC)もあわせて調査可能です。コンテンツ作成や広告運用にも役立ちます。会員登録・ログインなど不要で利用できます。
※一度に調査可能なキーワード数は20個まで。
<調査手順>
- ネコノテツールにアクセス
- キーワードを入力
- チェックをクリック
無料ツール⑥:ruri-co(るりこ)
- 検索ボリュームがわかる
- サジェストキーワードがわかる
- キーワードの類似率がわかる(各サジェストキーワードが1ページ目に表示されている割合)
ruri-co(るりこ)は、検索ボリュームやサジェストキーワード、キーワードの類似率を調べることができるコンテンツSEOに特化した無料ツールです。また、検索したキーワードとサジェストキーワードの1位~10位の獲得状況やタイトルへのキーワードの使用状況も確認することができます。
<調査手順>
- ruri-co(るりこ)にアクセス
- キーワードを入力
- 調査をクリック
有料キーワードツールを使った検索ボリュームの調べ方
無料キーワードツールは気軽に利用できる一方で、機能が制限されたり、データ量が少ない、あるいは精度が低い傾向にあったりします。
もし、キーワード選定やコンテンツ制作、競合調査などもあわせて戦略的にWebサイトを成長させていきたいのであれば、多機能が揃った有料ツールの利用をお勧めします。
- Keywordmap
- ahrefs
- キーワードファインダー
有料ツール①Keywordmap
- キーワードの検索ボリュームを大量に調査できる
- 検索ボリュームの年間推移がわかる
- 関連するキーワードを洗い出せる
- 【登録必要なし】自社・競合サイトが対策しているキーワードがわかる
▼検索ボリューム調査、関連キーワード調査、AIによる自動キーワード抽出など
Keywordmapを使って無料でキーワード選定を行う
Keywordmapは、検索エンジンマーケティング・コンテンツマーケティングを支援する、SEOの調査・分析ツールです。調査したいキーワードや、その掛け合わせキーワードの検索ボリュームの調査、また競合が獲得しているキーワードの検索ボリュームまで把握することが可能です。
Googleサーチコンソールというツールを用いれば、自社Webサイトが対策しているキーワードは把握できますが、競合Webサイトまではわかりません。Keywordmapなら、URLを入力するだけで競合Webサイトの対策キーワードが把握できるので、あえて競合とバッティングしたキーワードを狙うような施策を立てたり、逆に競合が対策しているキーワードを避けて対策したりといったふうに、キーワード選定の幅が広がります。
<調査手順>
- Keywordmapにログイン
- 左タブの「検索市場調査」から「検索ボリューム調査」をクリック
Keywordmapの全機能が利用できる無料トライアル受付中⇒7日間無料で利用してみる
有料ツール②ahrefs
- URL単位で競合の流入キーワード状況を調査可能
- 競合の被リンク獲得状況を調査可能
- 競合のドメインパワーを独自スコアにより調査可能
- 海外ツール
ahrefsは、検索ボリューム、競合サイトのSEO状況や流入キーワードや被リンクなど、様々な軸で調査可能なSEOツールです。競合サイトが保有するサイトへ流入貢献しているキーワードを基に、サジェストツールでは見つからないような、自社事業と親和性の高いキーワードを発見できるためキーワード選定に有効に活用できます。
- 料金:1.15万円〜11.15万円/月
- トライアル:7日間
- 海外ツール
- CSサポート:なし
- ページはこちら⇒ahrefs
有料ツール③KEYWORD FINDER
- キーワードの検索ボリュームがわかる
- キーワードを自動で分類する
- 競合のWebサイトを調査できる
キーワードファインダーは、キーワード選定に役立つ有料のSEOツールです。自社サイトや競合サイト、さらに気になるキーワードを登録することで、その検索ボリュームや、また検索順位、関連語などを取得します。
さらに、登録サイトのページに流入しているキーワードの想定流入数をチェックすることが可能なため、それを参考にすることで、新たなキーワードを定量的に選定することができるようになります。
有料ツール④:ラッコキーワード(月間検索数)
- キーワードの検索ボリュームがわかる
- 検索ボリュームの年間推移がわかる
- キーワードプランナーの数値を確認できる
ラッコキーワード(月間検索数)は、ラッコキーワードの有料機能の1つでキーワードの月間検索数を調べられるツールです。Googleキーワードプランナーのデータをリアルタイムに反映しており、最新のデータを確認することができます。100キーワードまでまとめて調査できるため、オウンドメディアなど規模の大きいプロジェクトでも活用できます。
また、合計グラフによって月間検索数の年間推移も確認できるため、トレンド性や季節性の調査にも活用可能です。
検索ボリュームを参考にキーワードを選定するときの基準
SEOにおけるキーワード調査・選定に必要な検索ボリュームの調べ方は、上記のようなツールを用いて行うことがわかりました。
では、このまま検索ボリュームの大きい順にコンテンツを作成していけばいいかというと、そういうわけではありません。Webサイトの成熟度に合わせて、対策するキーワードの検索ボリュームに基準を設ける必要があります。
検索ボリュームとキーワード選定には、以下の2つのポイントが密接に関係しています。
- Webサイト内におけるSEO評価集約の構造
- 運用フェーズにあわせたキーワード戦略の展開
このことを理解したうえで、対策するキーワードの検索ボリュームに基準を設定することが推奨されます。
まずは前提となる知識、検索ボリュームの大きさによって分類されるキーワードの種類から見ていきましょう。
検索ボリュームからキーワードを分類する
検索回数が多く、それだけニーズが大きい、そして競合性も高いキーワードをビッグキーワードと呼ぶことに対して、ビッグキーワードよりも検索回数が少ないワードをミドルキーワード、さらに少ないワードをスモールキーワード、あるいはロングテールキーワードなどと呼びます。
キーワード分類 | 月間検索回数の目安 |
ビッグキーワード | 1万回以上 |
ミドルキーワード | 1,000回~1万回 |
スモールキーワード/ロングテールキーワード | 100回以下 |
スモールキーワード/ロングテールキーワードは、場合によっては1,000回以下にも当てはまることがあります。
ニーズが大きいビッグキーワードよりもロングテールキーワードの方が競合性が低いため、上位表示される可能性は高いといえます。
このようなキーワード分類について踏まえた上で、キーワードの検索ボリュームがサイト構造にどのように関わっていくのか見ていきましょう。
検索ボリュームとWebサイトの基本構造の関係性
Webサイトは一般的にトップページ → カテゴリページ → 詳細ページというピラミッド型の構造をとっていることが多い傾向にあります。これを『ディレクトリ構造』といいます。
▼イメージとしては以下図が参考になります。
詳細ページが「サイトの順位上昇を図る評価元」となり、「評価値※を束ねるページ群」となるカテゴリページに内部リンクを通して評価を受け渡す構造となります。ボトムアップ的な評価集約の形になるため、階層が上にいけばいくほど、ページのパワーが高まります。
※評価値:各ページがGoogleから得られる評価
では、このことと検索ボリュームの間にはどんな関係があるのでしょうか。
それは、検索ボリュームの高いキーワードは、評価が集まる上層ページでこそ獲得しやすいということです。
・記事本数を増やす
・商品点数が重要
ということが頻繁に語られますが、実はこの考え方がもとになっています。
ただ、記事本数や商品点数を増やすだけでなく、ページの質を高めることで、より評価を多く集めることができます。
▼サイト構造について
検索ボリュームの基準:フェーズ別に考える
自社サイトのブランディング・SEOによる集客力を高めるために、ビッグワードを狙いにいきたい!と考えるケースが多いですが、競合性が高いため、上位表示が難しい傾向にあります。したがって、上記で考察したWebサイトの基本構造と、Webサイトのフェーズ(成長度合い)を適切に照らし合わせて、狙いに行く検索ボリュームを決めましょう。具体的に見ていきます。
Webサイトの各フェーズにおける適切なキーワードの検索ボリューム、及び対策する際のポイントは以下の通りです。
対策すべきキーワード | ポイント | |
---|---|---|
第一フェーズ (サイト立ち上げ期) | テールワード (目安:~1000ボリューム。※ただし、高単価商品を紹介するBtoBメディアなどでは、検索ボリュームが100以下でも十分なニーズがあるとみなし、対策することもあります。) |
|
第二フェーズ (サイト運用における成長期) | ミドルキーワード (目安:1000~1万ボリュームほど) |
|
第三フェーズ (大手サイトなど成熟したフェーズ) | ビッグキーワード (目安:1万ボリューム以上) |
|
検索ボリュームの目安
上記の通り、検索ボリュームの大きさによってビッグキーワード、ミドルキーワード、スモールキーワードと区別することができますが、これらは、あくまで目安です。実際のキーワード選定の際は、自社がターゲットとする検索市場と照らし合わせることをおすすめします。BtoBやBtoCなど、業界によって対策するキーワード領域の検索ボリュームが大きく違う場合がありますので、自社が対策するキーワード領域での検索ボリュームの目安を把握しておきましょう。
検索ボリュームを利用したキーワード選定【4ステップ】
検索ボリュームの調べ方や、SEOに効果的なキーワード選定時に基準となる検索ボリュームが理解できました。
本章では、当記事の全体を踏まえたうえで実際に検索ボリュームを調査から、キーワードを選ぶまでのSEO効果が見込める一連のステップを解説します。
以下4つのステップで、キーワードを選んでみましょう。
- 狙っていくキーワード領域を決める
- キーワードリストを作り、検索ボリュームを確認する
- 自社獲得キーワードの平均検索ボリュームを把握する
- 対策できそうな検索ボリューム帯でキーワード選定する
1.狙っていくキーワード領域を決める
検索ボリュームを調べる前に、対策していくキーワード領域を決めましょう。
その際におすすめなのが、自社サービス・サイトの特徴を基にキーワード領域を選ぶという方法です。
例えば、あるメガネストアの強みが「豊富な種類」や「値段の安さ」にあるのであれば、「メガネフレーム 種類 ○○」や「メガネ 安い ○○」といったキーワード領域を検討します。
このようにキーワード領域を選んでいくことで、自社サービス・サイトがターゲットとするユーザーに対してアプローチしやすくなります。
具体的なキーワードを洗い出す方法は次の章で解説します。
2.キーワードリストを作り、検索ボリュームを確認する
前章で説明した通り、キーワード領域を決定したら、以下のステップでキーワードを洗い出していきましょう。
- 軸となるメインキーワードを選定する
- 関連するキーワ―ドを抽出する
- ツールを利用して検索ボリュームを調査する
まず、軸となるメインキーワードを選定します。
ステップ1の例であれば、「メガネ 種類」「メガネ安い」などがメインキーワードに当たります。
これらのキーワードの掛け合わせキーワードや、関連するニーズを反映しているサジェストキーワードをツールを使って洗い出していきます。
例えば「メガネ 種類」の掛け合わせキーワードとして「メガネ 種類 一覧」「メガネ 種類 メンズ」「メガネ 種類 形」といった掛け合わせキーワードをピックアップできます。
また、サジェストキーワードについては、メインキーワードが「メガネ 安い」の場合、「メガネ安い店」「メガネ 安い」「メガネ安い 大阪」といったワードを抽出することができます。
抽出した掛け合わせキーワード、サジェストキーワードの検索ボリュームを、上述した方法で調べ、値を確認しましょう。
3.自社獲得キーワードの平均検索ボリュームを把握する
キーワードを選定する上で、現在、自社ページが上位を獲得できているキーワードの平均検索ボリュームを把握しておきましょう。
というのも、どれくらいの検索ボリュームであれば、自社ページが上位表示できる可能性があるのか把握しておくことでキーワード選定時の目安にすることができるからです。
以下のような形で、自社のサイトが既に上位を獲得しているキーワードのうち、特に上位表示されている検索ボリューム帯を確認しましょう。
上図は、獲得しているキーワードを検索ボリュームごとに集計した図になります。
1,500~3,000のボリューム帯が上位(1~10位)を獲得しやすい傾向にあることが分かります。
キーワード選定においては、上位ページのドメインパワーや競合性などといった、チェックすべき指標が多数ありますが、現時点で上位表示されやすい検索ボリュームを把握することで、対策すべきキーワードの優先順位がつけやすくなります。
4.対策できそうな検索ボリューム帯でキーワード選定する
ステップ2で抽出したキーワードリストのうち、ステップ3で調査した自社ページが上位表示されやすい検索ボリューム帯、もしくは上述した自社サイトのフェーズに合った検索ボリュームで絞り込み、実際に対策するキーワードを決めましょう。
(以下図はKeywordmapを活用して、掛け合わせキーワードを検索ボリュームで絞り込む方法です。)
ただし、検索ボリュームの大きさは業界によって異なります。したがって、まずは様々な関連ワードを調べ、検索ボリュームの相場を明らかにすることが重要です。
キーワード選定についてもっと詳しく知りたい方は、検索ボリューム以外の観点でのSEOキーワードの探し方やキーワードプランナーの代わりになるキーワードツールの記事も合わせてご覧ください。
まとめ
集客を目指したWebサイト運営では、競合分析やコンテンツ制作において検索ボリューム調査は必ず必要になります。そして、検索ボリューム調査では、いかにキーワードを把握するか、効率化できるかという部分が重要になります。
少しでもこの記事を参考に、自社のフェーズ・規模に合わせた適切な戦略で成果創出に繋げていただけますと幸いです。
詳しくはこちら
Keywordmapのカスタマーレビュー
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