慰謝料弁護士 あらすじと感想 第8話 親権を取るために必要な条件
「慰謝料弁護士~あなたの涙、お金に変えましょう~」は8話もなかなか面白かったです。副題は「ドロドロ親権調停・・・イクメン専業主夫vsキャリアウーマン妻」だそうですが、このエピソードはめずらしく「コメディ」としても楽しめました。以下、いつも通り簡単なあらすじ(ネタバレ)です。
今回は、無職なために家で3人の子どもの世話をしていたイクメンが、外で働いていた妻から離婚届けを突き付けられたという設定でした。なんでも、夫が無職になった1年前、妻はこう夫に宣告していたのだそうです: 1年経っても就職できなければ離婚する!
冗談だと思っていたのが本気だったことに驚く夫に、妻はこうも付け加えました。
もう再婚相手も決まっているから~あなたとは違って(年収1200万の)会社の社長よ!
こんなことを言い出すのですから、当然子供は邪魔なのかと思いきや、子どもは引き取りたいのだそうです。え~だったら、今まで通り、自分は外に出て働いて(時には遊んでも~)、夫に家事を任せていた方が賢くないです、と思ってしまうおばさんは不謹慎でしょうか? この人は仕事が嫌いなんかな。
この家の子どもたちと「友達」になりいつも遊んでもらっていた袴田が、離婚届を前に放心状態となっていたこのイクメン夫に近づいて、相談に乗るという展開だったのですけれど、ここで、 ダッフルコートに眼鏡&坊ちゃん刈り(ふふあれこそワンブロック) といういでたちの袴田が 「不審者」 呼ばわりされた挙句、その後子供たちに逢う度に 「ふしんしゃさ~ん!」 と呼ばれてしまっていたのが妙にツボにはまってしまったおばさんでした。
でも実際の相談に乗ってからの袴田はいつも通り頼もしく、離婚するならせめて親権だけは譲れないという、実に子供想いの夫の願いを叶えるため、くるみにも調査を依頼し、次々と妻方の「不利」を立証していくのだけれど、どうもいつものように気持ちがさえないようなのです~パンも見事に美味しく焼けていたそうですし。
「僕たちは、お父さんとお母さんの両方と一緒に暮らしたいんだ!」
毎日帰りが遅いのも、授業参観に出られないのも、子どもが熱を出しても帰れないのも、ほとんど「不倫」が忙しいだけの母親でも、子どもたちにとっては大切なのでしょうかね~。その上、子どもに向かって 「こんなダメな父親と暮らすより、新しいお父さんと一緒に贅沢に暮らしましょう!」
なんて言っちゃう母親と暮らすのがよいとは、おばさんにはとても思えませんでしたけど。何せ、子どもに向かってその親を否定することは、子ども自身を否定することにつながりますからね。
~次男君、君のお父さん、古くなってませんから~
袴田にも注意されて、最後まで子どもたちの前では妻を決して悪く言わず、しかも、妻の不倫相手が実は多額の借金を抱えていることを聞かされて、慰謝料請求を断念した夫は、人間的にはなかなか素晴らしい人でしたよね。
ちなみに、離婚の際、親権を取るのに必要な条件は「子どもがともに暮らしてより幸せになれること」なのだそうで、経済力ももちろんですがそれよりも「監護」が重視されるのだそうです。つまり、子どもの面倒をどちらがよりよく見られるか、ということ。今回の妻の再婚予定相手もやはり離婚経験者だったそうですが、子どもは妻の方に渡したそうです~もともと子供が好きじゃないらしいです。
子ども好きじゃない再婚相手、再婚しても仕事は辞めない妻の下で、子どもたちが幸せになれるとはとてもとても思えません。
夫が無事に親権を取れたこと、一旦は袴田を「両親を離婚させた悪人」と思い込んだ子供たちが最後にはまた、袴田の気持ちを理解してくれたこと、どちらも丸く収まって一安心でございました。でもこれでまた当分パンは不味くなってしまうことでしょうが。
今公式サイトに行って確認してみたら、このドラマ~慰謝料弁護士は全12回のようですね。まだあと4話、たっぷり楽しめそうで嬉しいです。