前回は、クラウド上にあるサービスについて書いた。
今回は、それを使うためのクライアントソフトについて。ブラウザを通して、カレンダーを利用することも出来るけど、やっぱりクライアントアプリの使い勝手は便利な面もあるので、捨てがたい。
CalDAVが扱えるクライアントアプリとして代表的なのは、Apple iCal。Mac OS Xに標準でついているカレンダーソフトだ。環境設定から簡単にサーバを設定出来るだろう。同じくApple iPhoneのカレンダー。iOS 3.0からCalDAVがサポートされるようになっている。デスクトップはiCalで、携帯はiPhoneからとクラウドを通して、適時スケジュールを管理して同期が取られていくので、便利だろう。僕もこの方法を使っている。
この場合、自宅、会社、iPhoneとそれぞれにカレンダーサーバのアドレスを登録してあるので、どこでスケジュールに追加、削除や確認を行っても、同期が取れていればカレンダーの管理が行えるから大変便利で重宝している。
WindowsでCalDAVクライアントを使いたい場合どうするか?Outlook(Outlook Expressでは無い)は、Googleカレンダーの同期の例にある様に、CalDAVと同期出来るらしい(残念ながらOutlookは持っていないため、詳細は未検証。Microsoftのこのヘルプを見ると出来るようだ >> インターネット予定表の概要)。Outlookは、Officeに付属しているので、買わないと使えない。そこでMozillaからも、ThunderbirdでCalDAVが使えるアドオンがありOutlook同様PIMとしてもThunderbirdが使えるようになっている。それが、Lightningというアドオンである。ただし、Lightningの場合、少し癖がある。iCalの場合は、CalDAVサーバのアカウントを認証させると、そのアカウントが作成したカレンダー (カテゴリの様なもの) が全て反映されるが、Lightningの場合はアカウントではなくて、カレンダー毎のアドレスを登録する必要がある(サーバへのアカウント認証は別途必要)。つまり、iCalの場合、内容毎にカレンダーを作成出来るが、Lightningの場合は、Lightning内ではカレンダーの作成が出来ないという事になる。WebUIがあるカレンダーサーバ等でログインしそこで作成する必要があるという事だ。また、色もカレンダー毎に設定出来るが、Lightningの場合、色は継承されす、ここに設定する必要がある。多少が癖はあるが、カレンダーアドオンとしては、十分機能を満たしていると言えると思う。今後については、オープンソースという事もあるので、開発が継続されて進化していく事を期待したい。
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