一夜限りの、

「ドゥエンデ体験」

本場スペインのフラメンコの本質は、観光ツアーの設定時間では体験出来ないと言われています。踊り手、歌手、ギターリストといったプレイヤー全員が神憑り的な入魂パフォーマンスを披露するのは、たいてい深夜O時以降。客が思わず息をのみ茫然とそれを見守る、魔物に乗り移られた様な時間を「ドゥエンデ」と言います。

花火は他の音楽花火と違い、開始から終わりまで NONSTOP。常に前曲をマウントしていく意図で選曲され、いつの間にか「ドゥエンデ」状態を体験する事が出来ます。

その大きな理由は、世界中で一番曲を聴いていると自称する選曲者によるホットでクールでスピリチュアルでクレージーなセットリスト。

近年、巷ではJ一POPが主流のなか、和洋折衷ジャンルレスおまけに年代無視のバラエティーに富んだ選曲で60分の音楽組曲芸術を作りあげています。

聴けば「なんじゃこりゃ!?」と声をだして言いたくなる意外選曲も含まれていますが、曲の終盤にはカッコイーと新しい音楽に出会えた喜びをきっと体感できます。

芸術花火は「音楽と花火のマリアージュ」。

ランキング上位でも花火との相性がイマイチだと楽曲は選ばれません。ヘッドホン映えの大ヒット曲も野外の広がりが感じられないと選ばれません。そんな風にお気に入り曲が芸術花火に合うか考えるのも楽しいですよね。

果たして今年は好きな曲が何曲使われるのか？知らない曲との出会いは？そして「ドゥエンデ」体験は何度あるのか？是非、会場でお楽しみください。

芸術花火で使用する楽曲は、J-POPから洋楽、クラシックに至るまで幅広い。年代やジャンルを問わず楽しんでもらえるようなプログラムとなっています。オープニングからクライマックスまで、映画のようなストーリーを感じる構成となっています。

歌い、踊る花火が描く感動のひととき

芸術花火を「◯◯のようなもの」と表現するのは難しい。なぜなら、それは他にはないエンターテイメントだからです。

ブルーシートを敷いてワイワイ場所取りをしながらのんびり眺める花火の良さとは一線を画し、およそ1時間ほど、あなたの目は夜空に釘付けになります。

アーティスト本人がその場にいないのに、まるで花火玉の一つひとつが全身で歌い、踊っているかのような大迫力。花火職人やコレオグラファーの皆さんの技術と情熱に、毎回圧倒されます。

大好きなヒット曲に思わず手拍子をしたり、バラードを口ずさみながら涙をこぼしたり。強いて例えるなら、「セットリストが明かされないライブを観ている気持ち」に近いかもしれません。また、打ち上げの瞬間にすべての条件が整わなければ想定通りにいかない儚さは、「フィギュアスケートの大会を見守る緊張感」や、「技が決まった時の高揚感」にも似ているように思います。

何かに例えるのは難しいですが、日本が誇るオンリーワンかつ最高峰のエンターテイメントであることは間違いありません。
桜島を背景に、どんな作品が描かれるのでしょうか？今から楽しみです。

映画のように感動する花火体験

こんなに満足度の高い花火大会は初めてです。私の推しは、間違いなく芸術花火になりました。
始まったその瞬間から最後まで、一瞬の隙も与えない圧倒的な見応えは、他の花火大会では味わえない特別な時間です。
選び抜かれた音楽と贅沢に打ち上げられる花火玉が夜空で舞い、一つに溶け合うその光景に、私はすっかり魅了されました。

予想できない選曲に思わず笑みがこぼれ、時には心が震え、感動で涙することも。
また、心が躍り、自然と音楽に合わせて体を揺らしてしまう瞬間もあります。

誰もが知るヒット曲から、どこの国の音楽なのか分からないようなマニアックな曲まで、不思議と一つの流れにまとまり、リズムに合わせて打ち上がる花火とともに至高のエンターテインメントとなっています。

小さな子どもから大人まで楽しめるのはもちろん、音楽好きも納得するほど綿密に組み立てられた、芸術性の高いプログラムです。
見終わった後は、まるで素敵な映画を観た後のように、「もう一度観たい」「誰かとこの感動を共有したい」と感動に包まれることでしょう。
咲き誇る美しい花火と夜空に広がる音楽の圧倒的な世界観。これは、芸術花火でしか感じられない最高の体験です。