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年間約1万円も節約!? パナソニックが伝授するエアコン節電術
2022年12月2日 09:05
パナソニックは、同社エアコン「エオリア」ユーザーの、今年の暖房利用者の「設定温度」と「室内温度」の実態を調査した。あわせて、エアコンの節電方法をパナソニックのエアーマイスター・福田風子さんが解説している。
環境省が提示するウォームビズの指針によると、暖房時の「室内温度」は20℃が目安とされている。そんななか、同社のエアコン「エオリア」ユーザーの10月〜11月中旬の「設定温度」を分析したところ、「25℃」に設定している人が最多で、「22〜25℃」設定がボリュームゾーンだと判明した。
同時にエアコンの室内機内部のセンサーで測定した「室内温度」を分析すると、同期間内の平均室内温度は「22℃」だった。つまり、環境省の提示する「20℃」よりも高めだった。
同社によれば、冬の暖房時に「設定温度」を1℃低くすると、約10%の消費電力を削減できるという。またエアコン設定が「20℃」では寒いと感じる場合には、湿度をコントロールして体感温度を上げられるとする。
そこで以下では、パナソニックのエアーマイスター・福田風子さんによる、エアコンの電気代を節約する方法や効果的な加湿器の使い方を紹介していく。
エアコンのフィルター掃除で年間1万円以上の節約に
室内機のフィルターにホコリがたまると目詰まりし、空気を取り入れる量が減ってしまう。結果、エアコンは必要な空気を確保しようとして、余計なパワーを使ってしまうもの。
同社の実験によると、フィルターを1年間掃除しない場合は、掃除をした場合に比べて、年間で約25%も電気料金が無駄になってしまうという結果となったという。
この場合、フィルター掃除をすることで年間約1万円以上も電気代を節約できる。そのため、フィルターをこまめに掃除することをおすすめする。
熱が出入りしやすい窓は、断熱性を上げる工夫を
室内の熱は、窓からの出入りが最も多い。断熱シートや断熱カーテンの利用がおすすめ。床まで届く長めのカーテンにすると、隙間から侵入する冷気を抑えられる。また、窓と部屋の間に空気の層を作るために、カーテンを2枚使ったり、内窓を設置したりするのも良いとする。
サーキュレーターで室内の温度ムラをなくす
暖かい空気は上へ移動する。そこでエアコンを使いつつ、サーキュレーターで室内の空気を循環させることが必要。
冬の場合はエアコンの対角線上にサーキュレーターを設置し、上向きに風を送ると天井付近に溜まった暖気が室内に循環しやすくなる。人に風が当たると体感温度が下がって寒く感じるので、送風する角度も調整しよう。
エアコンの「つけっぱなし」と「こまめに消す」は、外気温3℃が分かれ目
エアコンは、室内外の温度差が大きいときに運転をオンにすると多くのパワーが必要になる。そして室内がいったん適温になれば、少ない消費電力量で運転し続けられる。そのため、しばしばエアコンの運転は「つけっぱなし」の方が良いと言われることがある。
では冬の暖房の場合はどうなのか?
暖房使用時において「つけっぱなし」と「こまめに消す」運転を比較した結果、外気温が3℃未満の厳しい寒さの場合は、「つけっぱなし」運転がお得だという。一方で、外気温が3℃以上であれば、室内温度がそこまで下がらないため「こまめに消す」運転の方が電気代の節約につながることが分かった。