米国株式市場=下落、年末控え利益確定売り

米国株式市場=下落、年末控え利益確定売り
米国株式市場は主要3指数がそろって下落して取引を終えた。2021年1月撮影(2024年 ロイター/Mike Segar)
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国株式市場は主要3指数がそろって下落して取引を終えた。今週の取引で市場をけん引したハイテク株やグロース株が幅広い売り圧力にさらされた。
S&P総合500種(.SPX), opens new tabの11セクター全てが下落。中でも、一般消費財(.SPLRCD), opens new tab、情報技術(.SPLRCT), opens new tab、通信サービス(.SPLRCL), opens new tabの下げがきつかった。それでも、週間では3指数とも上昇を記録した。
グレンメードの投資戦略担当バイスプレジデントであるマイケル・レイノルズ氏は「きょうは全般的に利益確定の動きがかなりみられた」と指摘。「強気相場が2年以上続いているため、新年を前に利益を確定させ、ポートフォリオを調整する人がいても驚くことはない」と述べた。
米債利回りはこの日も4.62%と高水準で推移。利回りの上昇が借入コストの上昇につながることなどから、超大型7銘柄(マグニフィセント・セブン)でも売りが目立った。
電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O), opens new tabが5%安と、2日連続で下げを主導した。エヌビディアは2.1%下落。グーグルの親会社アルファベット(GOOGL.O), opens new tab、アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tab、マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabがいずれも1.5%超下げた。
その他の銘柄では、在宅医療やホスピスケアを手がける米医療サービス会社アメディシス(AMED.O), opens new tabが4.7%高。医療保険最大手ユナイテッドヘルス(UNH.N), opens new tabとの33億ドルでの合併取引完了の期間延長に合意したことが材料視された。
クリスマス休暇を挟んだ今週の取引量は過去6か月の平均を下回った。市場では1月10日に発表予定の12月の雇用統計に注目が集まる。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場

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