つえと日本刀間違えスタンガン使用、英警察が盲目男性に謝罪

[ロンドン 17日 ロイター] 英マンチェスター郊外の町で、盲目の男性が持っていたつえを日本刀と勘違いした警官が、男性にスタンガンを使用していたことが分かり、警察当局が17日に謝罪した。
この事件は12日に英北部の町チョーリーで発生。侍の刀を持って歩いている人がいるとの通報を多数受けて駆け付けた警官が、友人と会うためにパブに向かっていた盲目のコリン・ファーマーさんに停止を求めたところ、応じなかったために5万ボルトのスタンガンを使用したという。
警察は声明で「この男性が探していた人物ではないことが明らかになった」として、ファーマーさんへの謝罪を表明。事件後、実際に刀を持っていたとみられる27歳の男を逮捕したが、訴追せずに釈放した。
ファーマーさんは地元紙に「彼らが警察だと全く知らなかったし、私に叫んでいるのも分からなかった。フーリガンに襲われるのかと思った」と、当時の様子を振り返った。

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