11月11日20時~下北沢B&Bにて、「我妻弘崇×佐藤智×中川淳一郎「初の書籍を出した30代モノカキがこれからの栄えある人生を考える会」をやります。ライターという仕事は果たしていい仕事なのか? どうなのか? みたいな話になるかと思います。
今回は、我妻さんが『週末バックパッカー ビジネス力を鍛える弾丸海外旅行のすすめ』(星海社新書)、佐藤さんが 『公立中高一貫校選び 後悔しないための20のチェックポイント』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を刊行したことを記念して行われるのですが、当日はライターとして生きることのつらさとか楽しさとか、色々お話したいと思います。会場の皆様からも御意見いただければ、たいへん楽しいのではないでしょうか。
というわけでして、まぁ、是非とも皆様とは会場でお会いしたいのですが、今回のテーマの一つは「30代中盤を過ぎたライターが果たしてどう生き残っていくか」ということでもあると思うんですよね。佐藤さんも我妻さんも30代中盤に近いところにいるわけでして、順調に仕事を行っているわけです。色々な苦労をされてきたとは思うのですが、そこら辺は当日会場で。
当ブログでは恥ずかしながらオレ自身のことをちょっくら書いてみようかと思っております。
基本的には、ライターになった理由は「それしかできなかった」ということでしかないんですよ。そりゃあ、多少なりとも文章に関心はあったものの、2001年に会社を辞めた時、もう会社員にはなりたくなかったんですよね。だから「転職」という選択肢は一切ありませんでした。会社員でいるのがイヤだったから辞めたわけで、博報堂がイヤだったワケではありません。今でも唯一入った会社が博報堂だったこと、本当に良かったと思っております。
初めて仕事をしたのは日経BP社の「日経エンタテインメント!」という雑誌だったのですが、初めて自分の名前が雑誌に載った時は実に嬉しかったですね。そこから「カエルがCMに出たらギャラはいくらだ?」とか「格闘家・××のギャラは変動制」とか、色々取材を続けました。
しかしながら、少しずつ焦りが出てきます。28歳でライターになったのですが、31歳ぐらいの時、「オレよりも若い編集者が続々登場している……」と考えるのです。編集者も「若いヤツの方が顎で使えるから仕事で組みやすい」とか言ってるワケですね。
だとしたら、35歳ぐらいまでに書籍を出すぐらいのなんらかの専門分野を持たなくちゃマズいよな……。それでいて、署名原稿を寄稿するようなヤツにならなくちゃ、その後の人生どうなるんだよ! という焦りを覚えるわけです。ともなれば、刹那的に消費される雑誌とか、メルマガとかの原稿を書き続けて、オレってどうなっちゃうんだ! あぁ、会社員に戻らなくちゃいけねぇのかあぁぁぁぁぁ!!!! と絶望的な気持ちをあの頃は抱き続けておりました。
31歳の時、ライターだけで800万円ほどの収入はあったと思うのですが、まぁ、とんでもない働き方をしていたと思いますよ。テレビブロスの特集とか、一人で6ページ全部書いたりするものだから、起きている時間が長い。
商品名を間違えたりすることも時々あったり、誰かを怒らせることもあってその時は謝罪に行ったりもするし、会社にいた頃よりも労働時間は長かった時期もありました。それでいて、年収は800万円です。けっこう多いと思われるかもしれませんが、無名のライターとして、ひたすら「仕事量」を増やすというビジネスモデルでは、体力が持たないし、前述の通り、年を取ったら年下の編集者から仕事を増やしてもらえるとも思わない。いずれは200万円台に下がる未来が見えている。
そんな時にすがるのが「著書」になるわけです。
幸いなことに、オレは会社員に戻らなくてよくなったわけですが、でも30代前半の頃ってとにかく不安で不安で仕方なかったですよね。ちょっとした時の運を逃さなかったことがいかに重要か、人に対して話しかけること、図々しいながらもお願いをすることこそ、血路を開く結果に繋がるんだな、と今となってはしみじみと考える次第でございます。
我妻さんは元お笑い芸人、佐藤さんは元ベネッセの社員。そんな経歴を持ったお二人は果たしてなんでライターになったのか。不安はあるのか? 栄えある未来は待っているのか? 実はオレもあまりお二人の人生観とかはよく分かっていないので、そういったところもたくさん聞いていきたいと思います。
取り敢えずは初の単著が出たということで一つのルーティンはクリアしたということで、これからの展望なども含めて話し合いたいなぁ、と思っております。妙な自己啓発セミナーをするわけでもないし、会の終了間近に屈強な男達が入口を封鎖したうえで「さぁ、今日来た皆様! この『スーパー開運DVD』、本来は17万5900円のところ、会場の皆様だけ特別に11万9800円でご購入できます! つーか、買わなくちゃ家に帰れねぇぞ、この野郎」なんてことは絶対にしませんので、どうかご安心くださいませ。
というわけでして、11/11、B&Bでお会いしましょう。よろしくお願いいたします!
今回は、我妻さんが『週末バックパッカー ビジネス力を鍛える弾丸海外旅行のすすめ』(星海社新書)、佐藤さんが 『公立中高一貫校選び 後悔しないための20のチェックポイント』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を刊行したことを記念して行われるのですが、当日はライターとして生きることのつらさとか楽しさとか、色々お話したいと思います。会場の皆様からも御意見いただければ、たいへん楽しいのではないでしょうか。
というわけでして、まぁ、是非とも皆様とは会場でお会いしたいのですが、今回のテーマの一つは「30代中盤を過ぎたライターが果たしてどう生き残っていくか」ということでもあると思うんですよね。佐藤さんも我妻さんも30代中盤に近いところにいるわけでして、順調に仕事を行っているわけです。色々な苦労をされてきたとは思うのですが、そこら辺は当日会場で。
当ブログでは恥ずかしながらオレ自身のことをちょっくら書いてみようかと思っております。
基本的には、ライターになった理由は「それしかできなかった」ということでしかないんですよ。そりゃあ、多少なりとも文章に関心はあったものの、2001年に会社を辞めた時、もう会社員にはなりたくなかったんですよね。だから「転職」という選択肢は一切ありませんでした。会社員でいるのがイヤだったから辞めたわけで、博報堂がイヤだったワケではありません。今でも唯一入った会社が博報堂だったこと、本当に良かったと思っております。
初めて仕事をしたのは日経BP社の「日経エンタテインメント!」という雑誌だったのですが、初めて自分の名前が雑誌に載った時は実に嬉しかったですね。そこから「カエルがCMに出たらギャラはいくらだ?」とか「格闘家・××のギャラは変動制」とか、色々取材を続けました。
しかしながら、少しずつ焦りが出てきます。28歳でライターになったのですが、31歳ぐらいの時、「オレよりも若い編集者が続々登場している……」と考えるのです。編集者も「若いヤツの方が顎で使えるから仕事で組みやすい」とか言ってるワケですね。
だとしたら、35歳ぐらいまでに書籍を出すぐらいのなんらかの専門分野を持たなくちゃマズいよな……。それでいて、署名原稿を寄稿するようなヤツにならなくちゃ、その後の人生どうなるんだよ! という焦りを覚えるわけです。ともなれば、刹那的に消費される雑誌とか、メルマガとかの原稿を書き続けて、オレってどうなっちゃうんだ! あぁ、会社員に戻らなくちゃいけねぇのかあぁぁぁぁぁ!!!! と絶望的な気持ちをあの頃は抱き続けておりました。
31歳の時、ライターだけで800万円ほどの収入はあったと思うのですが、まぁ、とんでもない働き方をしていたと思いますよ。テレビブロスの特集とか、一人で6ページ全部書いたりするものだから、起きている時間が長い。
商品名を間違えたりすることも時々あったり、誰かを怒らせることもあってその時は謝罪に行ったりもするし、会社にいた頃よりも労働時間は長かった時期もありました。それでいて、年収は800万円です。けっこう多いと思われるかもしれませんが、無名のライターとして、ひたすら「仕事量」を増やすというビジネスモデルでは、体力が持たないし、前述の通り、年を取ったら年下の編集者から仕事を増やしてもらえるとも思わない。いずれは200万円台に下がる未来が見えている。
そんな時にすがるのが「著書」になるわけです。
幸いなことに、オレは会社員に戻らなくてよくなったわけですが、でも30代前半の頃ってとにかく不安で不安で仕方なかったですよね。ちょっとした時の運を逃さなかったことがいかに重要か、人に対して話しかけること、図々しいながらもお願いをすることこそ、血路を開く結果に繋がるんだな、と今となってはしみじみと考える次第でございます。
我妻さんは元お笑い芸人、佐藤さんは元ベネッセの社員。そんな経歴を持ったお二人は果たしてなんでライターになったのか。不安はあるのか? 栄えある未来は待っているのか? 実はオレもあまりお二人の人生観とかはよく分かっていないので、そういったところもたくさん聞いていきたいと思います。
取り敢えずは初の単著が出たということで一つのルーティンはクリアしたということで、これからの展望なども含めて話し合いたいなぁ、と思っております。妙な自己啓発セミナーをするわけでもないし、会の終了間近に屈強な男達が入口を封鎖したうえで「さぁ、今日来た皆様! この『スーパー開運DVD』、本来は17万5900円のところ、会場の皆様だけ特別に11万9800円でご購入できます! つーか、買わなくちゃ家に帰れねぇぞ、この野郎」なんてことは絶対にしませんので、どうかご安心くださいませ。
というわけでして、11/11、B&Bでお会いしましょう。よろしくお願いいたします!