年末年始は日々のタスクから解放され、ゆっくりと自分の成長に向き合う絶好のチャンス。技術革新の影響を受け続ける開発業界では、知識のアップデートは欠かせません。
本の要約サービス「flier(フライヤー)」では、ビジネスパーソンが読んでおきたい書籍を多数取りそろえ、短時間で要点をつかめる要約として提供しています。今回は、開発者が年末年始に読みたい書籍として、2025年の飛躍につながる5冊をピックアップしました。今読むべきテーマが詰まったラインアップから、新たな気付きを得て2025年の準備を整えましょう。
コードを書かずに開発を実現「ノーコードシフト」
「ノーコードシフト」
エンジニア不足が深刻化するなか、「ノーコード」「ローコード」といった開発手法が注目を集めています。「ノーコードシフト」は、ノーコードの基礎知識から、そのメリット・デメリット、導入のポイントまでを、豊富な国内外の事例を交えて解説します。世界的に拡大するノーコードの市場についても触れられていて、個人だけでなく、組織や社会の未来を考えるのにも最適な一冊です。
エンジニアリングマネジメントの課題に向き合う「エレガントパズル」
「エレガントパズル」
「人は会社ではなくマネージャーを去る」と言われるように、マネジメントの質はチームの成果や士気を大きく左右します。「エレガントパズル」は、エンジニアリングマネジメントに焦点を当て、チーム編成やプロダクト管理、技術継承などの課題に道筋を示します。マネージャーを目指す層から組織づくりに悩む経営層まで、本書から多くの学びを得られるはずです。
ソフトウェア開発における「生産性」の本質を説く「人が増えても速くならない」
「人が増えても速くならない」
エンジニアのリソースが足りない。そう聞くと、経営層は人を増やしたくなるはずです。ところが、ソフトウェア開発の現場では、「人を増やせば速くなる」という常識は通用しないのだといいます。それどころか、人数が増えることで、開発速度が下がってしまうことすらあるのだとか。「人が増えても速くならない」では、プログラマーと経営者の両方の経験を持つ著者が、システム開発の生産性に関する誤解や落とし穴について解説します。エンジニアだけでなく、エンジニアのマネジメントに関わる方に広くおすすめしたい一冊です。
仮想現実は人類の未来をどう変えるのか「メタバース進化論」
「メタバース進化論」
近年話題を呼び続け、今後の成長が期待されている「メタバース」。「ITエンジニア本大賞2023」ビジネス書部門で大賞を受賞した「メタバース進化論」では、「メタバース原住民」である著者が、メタバースの実態やその可能性について語ります。アバターによる自己表現、コミュニケーションの変化、仮想経済の可能性など、メタバースが拓く新たな未来を感じられます。
事例で学ぶ、トラブルの原因と解決策 「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」
「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」
システム開発の約7割が失敗すると言われる中、「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」は、その最悪のケースであるIT訴訟の事例を紹介します。事例をストーリー形式で体感しながら、トラブルの原因と対策が学べる実践的な一冊です。要件定義の不備やプロジェクト管理不全、ベンダーとユーザーのすれ違いなど、現場で起こりがちな問題をリアルに描き出し、実践的な解決策を提示します。プロジェクトを円滑に進めたいエンジニアやマネージャー、必読の内容です。
以上、開発者が年末年始に読みたい書籍5冊を紹介しました。気になる本が見つかったらぜひじっくり読んでみてください。