Microsoftは、1年前のカンファレンス「Ignite 2021」で「Loop」アプリを開発する計画を発表している。Loopは、コラボレーションアプリ「Notion」と真っ向から競合するものだ。同社は米国時間10月12日、Loopアプリがプライベートプレビューの段階に入っていることを明らかにした。
提供:Microsoft
MicrosoftはLoopについて、「チームが一緒になって考え、計画し、ものを作り、プロジェクトに共同で取り組む」ためのアプリケーションだと説明している。Loopは、「ワークスペース」「ページ」「コンポーネント」の3つの要素から構成されており、これらは「Microsoft 365」のさまざまなアプリケーション間で同期が保たれる。
Loopはスタンドアローンのアプリ(キャンバス)としても利用でき、「Outlook」「Teams」「OneNote」「Whiteboard」などのMicrosoftのアプリに組み込まれた埋め込み型コンポーネントの形でも利用できる。
先週開催された「Ignite 2022」では、既存のLoopコンポーネントのアップデート内容や、新しいタイプのLoopコンポーネントが発表された。ユーザーは、ウェブ版のWord文書に、投票フォーム、チェックリスト、タスクリストのコンポーネントを挿入できるようになる。これらのコンポーネントは、Loopコンポーネントの挿入メニューや、「Microsoft Editor」の「Context IQ」で「@」を入力することで挿入できる。この機能は、2022年末までにプライベートプレビューが始まる予定だ。
また、既存のLoopコンポーネントをコピーして、TeamsのWhiteboardにペーストすることも可能になる(年末までに一般公開の予定)。
新しいタイプのコンポーネントである投票コンポーネント(「Microsoft Forms」をベースにしたもの)は、ウェブ版のOutlookやWord上で調査フォームやクイズなどを作成し、それらをすべて同期された状態に保つものだ(年末までにプライベートプレビューを提供予定)。さらに、新しく導入される「Q&A」コンポーネントを使えば、ユーザーがウェブ版のOutlookでリアルタイムに質問に対する回答を募集することができる(年末までに一般公開の予定)。
このほか、Loopコンポーネントのセキュリティレベルを設定できる機能や、Loopコンポーネント用のDLP(Data Loss Prevention)機能も導入される。これらの新しいセキュリティコンポーネント機能は、「Teams Chat」などのLoopコンポーネントで2022年末までに利用可能になるという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。