Equinixは米国時間12月7日、西アフリカを本拠地とするデータセンター企業MainOneを3億2000万ドル(約360億円)で買収し、アフリカで事業を拡大すると発表した。MainOneは、ナイジェリア、ガーナ、コートジボワールに拠点がある。
買収は2022年第1四半期に完了する見通しだ。アフリカ最大規模の人口と経済を誇るナイジェリアなどに拠点を持つことは、世界で事業を拡大する上で魅力的だったとEquinixは述べている。
MainOneは、Funke Opeke氏が2010年に創業し、現在3つのデータセンターを有する。2022年には、建設中のさらなる施設がオープンする予定だ。ポルトガルからナイジェリアのラゴス、ガーナのアクラまで、西アフリカ海岸沿いに7000kmの海底ネットワークを保有し、ナイジェリア、ガーナ、コートジボワールに地上局がある。また、ナイジェリア南部に1200km超の地上ファイバーネットワークを有している。
Opeke氏によると、今回の買収は、アフリカにおけるデジタルインフラ投資を拡大するというEquinixの長期的ビジョンの早期実現に役立つという。
Equinixのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)であるCharles Meyers氏はMainOneの買収について、「急成長している広大なアフリカ市場に『Platform Equinix』が進出する重要な節目」になるとした。
「MainOneの西アフリカ各国を結ぶ有力な地位と経験豊かな経営チームは、アフリカの有力な中立的デジタルインフラプロバイダーを目指す当社にとって、重要な資産だ。アフリカにおけるデータ消費量の拡大は、世界最速ペースであり、当社の顧客は、アフリカ地域におけるモバイルの広範な普及と接続性の向上がもたらす機会を追求するのに、信頼できるパートナーを求めている」(同氏)
「MainOneのインフラや顧客関係、パートナーのエコシステム、運用能力は、Platform Equinixのリーチを伸ばし、アフリカおよび世界の顧客の機会を拡大する」(同氏)
Equinixによると、同社は買収を通じて、「Amazon、Microsoft、Apple、Google、Facebookなど、大手グローバルネットワークへの重要な低遅延インターネット相互接続ポイント」および「推定800社以上のB2B顧客」にアクセスできるようになるという。MainOneは、年間約6000万ドル(約68億2000万円)の売上高を計上している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。