常陽銀行は、法人向け融資の判断に人工知能(AI)を活用できることを実証した。フューチャーアーキテクトが技術支援を行った。
両社はビッグデータを用いたAIによる法人向け融資の審査・判断について、2017年11月から約6カ月にわたり共同で実現性を研究してきた。
今回の研究では、審査担当者の専門知識や熟練のノウハウ、判断基準などをパターン化し、AIによる融資許諾の自動判定について多面的に技術検証している。その結果、自動判定と審査担当者の判断の一致率は約90%で、AIが融資判断に影響した要因(健全性、業況、格付、貸出条件など)を特定できることを実証した。
今後は、さまざまな業種・業態の顧客や、多様な資金使途の貸出案件に対応できるよう、対象範囲を拡大した次フェーズの検証を行っていく。またAIを活用した融資判断による業務効率・品質の向上と、営業力の強化、経営革新の方向性について検討する。