Amazonが第4四半期(10〜12月期)の決算発表を行った。EC事業の売上高と利益は増加したが、北米と北米以外それぞれの営業利益はAmazon Web Services(AWS)を下回った。
売上高は前年同期比38%増の605億ドル、純利益は19億ドル、1株あたり利益は3.75ドルだった。税制改革の影響で7億8900万ドルの利益を計上した。
アナリストらは1株あたりを1.85ドル、売上高を598億3000万ドルと予想していた。
2017年通年の売上高は前年比31%増の1779億ドルとなった。純利益は30億ドル、1株あたり利益は6.15ドルだった。
AmazonのEC事業の業績は目を見張るものがあるが、高い利益を生み出しているのはやはりAWSだ。
- 北米のEC事業は第4四半期、営業利益は16億9000万ドル、売上高は373億ドルだった。
- 北米外のEC事業は売上高180億4000万ドルで、9億1900万ドルの営業損益を計上した。
- AWSは13億5000万ドルの営業利益を計上した。売上高は45%増の51億1000万ドルだった。
- 通年では、北米外のEC事業の営業損失が北米の営業利益で相殺された格好だ。2017年のAWSの売上高は174億6000万ドル、営業利益は43億3000万ドルだった。
つまり、Amazonの営業利益の多くはAWSから生み出されているといえる。
Amazonは今後の見通しとして、2018年第1四半期の売上高を477億500万〜507億5000万ドル、営業利益は3〜10億ドルと予想している。2017年第1四半期の営業利益は10億ドルであり、これと比べると大きな開きがある。
最高経営責任者(CEO)のJeff Bezos氏は声明文で、「Alexa」のエコシステムに触れ、Amazonはパーソナルアシスタントに「大きく賭けて」いると述べている。「企業と開発者がAlexaの導入を加速させており、重要なポイントに達した。外部の開発者によるAlexaで利用できるスキルの数は3万以上あり、顧客がAlexaで制御できるスマートホームデバイスは、1200以上のブランドから4000以上ある。メーカー向けの新しい遠隔音声認識キットに対しても大きな反響がある」(Bezos氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。