サイボウズは7月7日、「脆弱性報奨金制度」の報奨金額を期間限定で最大5倍に増やすと発表した。最高額は1件あたり200万円で、実施期間は12月20日までとなる。
脆弱性報奨金制度は、製品やサービスに存在する脆弱性の情報提供者に、脆弱性の内容などに基づいて報奨金を支払うもので、国内では同社が2014年6月に初めて本格導入した。2016年度までに373件の報告があり、1500万円の報奨金を支払っているという。
報奨金の上限額は、通常では1件あたり100万円だが、期間限定で200万円に増額した。報告対象となる製品・サービスはサイボウズ ガルーン、サイボウズOffice、メールワイズ、cybozu.com(管理と共通設定)、kintoneで、cybozu.com(管理と共通設定)とkintoneの報奨金は通常時の5倍に、サイボウズ ガルーンやサイボウズOffice、メールワイズは2倍に引き上げられる。
脆弱性報奨金制度は、製品やサービスの品質向上の観点から、メーカーが自社では洗い出し切れない脆弱性を外部のセキュリティ専門家などに発見、報告してもらうのが狙い。米国では大手IT各社が導入し、国内でもLINEなど数社が導入している。しかし、近年は情報提供件数が減少するケースも出始め、メーカー側では情報提供をうながすべく、報奨金の増額などを試行する取り組みが広がっている。